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来客が多い家で気をつけておきたい3つの事

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「お客さんが来ることが多いのですが、家の間取りで何か気をつけておいた方がいい事は何かありますか?」

読者さんより、このような質問をもらいました。

 

確かにお客さんやお友達がよく遊びに来たり、定期的に親族が集まる場合もありますよね。

そこで今回は、来客が多い家をつくる時に意識しておきたいことを3つご紹介したいと思います。

それではどうぞご覧下さい。

玄関近くのコート掛け

お客さんが多い家で意外に気になるのが、上着をどこに置くのかということです。

コートやジャンパーなどの上着を着ることが多い冬はもちろん、春や秋も肌寒い日は上着を羽織ることが多いですよね。

でも、家の中まで上着をずっと着ているという人はほとんどいません。

そのため、上着はどこかで脱ぐ必要があるんですね。

 

そんな上着を脱ぐ時に重宝するのが、上着を掛けておけるコート掛けです。

特に、上着を掛けられる場所が玄関の近くにあると、家に入ってすぐに上着を脱ぐことができますし、上着についた花粉などもリビングまで持ち込まなくて済むので、とても重宝します。

 

美容室やお洒落な飲食店を思い浮かべてもらうと、必ず上着を抱える場所が入口付近にあるのが分かります。

特に品のある飲食店であればあるほど、席の近くではなく入口で上着を預かってくれます。

このように、玄関付近にコート掛けがあるのはおもてなしの基本になってくるんですね。

 

コート掛けを作る場合のポイントは、玄関から直接見えない場所にコート掛け専用の収納をつくるのがポイントです。

さらには上着の下に大きな荷物やカバンも一緒に置けるとさらに良いですね。

もちろん、来客がいないときは家族のコート掛けとして使うこともできます。

 

一方、コート掛けが無い場合はどうなるでしょうか?

コート掛けが無いと部屋の中に上着を置くことになり、お客さんの人数が多いといたる所に上着が置かれることになりますし、部屋をキレイにしていても上着がたくさん有ることで部屋も散らかっているように見えてしまいます。

そのため、専用のコート掛けを作れない場合でも、リビングの入口などお客さんが使いやすい位置にコート掛けを置けるようにしておきたいですね。

お客さんが手軽に使える手洗い

洗面ボウル 陶器 オーバーカウンタータイプ 埋め込み ラウンド 幅30cm INK-0405051H

お客さんが多い家であると便利なのが、洗面所とは別の手洗いです。

トイレに立ったら必ず手を洗いますし、何か食べる時なんかにも手洗いがあるととても便利です。

手洗いを設ける場所としては、玄関からリビングへ行く間や、トイレの近くに手洗いをつけられるとベストですが、どうしても手洗いを付けられる場所がない場合はトイレの中に手洗いを付けるという方法もあります。

来客が多いと、さすがにトイレのタンクでしか手を洗えないのはちょっとストレスに感じてしまうこともあります。

 

また、手洗いを設ける場合は既製品の手洗いセットを付けるのではなく、造作で手洗いを作ると雰囲気が出るようになります。

手洗いくらいだと、既製品と造作でそこまで大きな金額の差はでないので、造作の手洗いも選択肢に入れておきたいですね。

造作洗面台と既製品洗面台のメリットとデメリット

 

その他、洗面所を通ってトイレに行く間取りになる場合もあります。

その場合、洗面所はできるだけ収納を多くするなど生活感が溢れないように。また、洗面も既製品の洗面台というよりも、できれば少し手を加えたものを使えるとベストですね。

おしゃれで使いやすい洗面所をつくるための5つのポイント

生活感のある場所を通らない動線

これは家の設計段階でよく考えておかないといけないことですが、キッチンや洗面など生活感のある場所へお客さんが通らなくて大丈夫な動線にするのも、来客の多い場合は重要となってきます。

その間取りは動線が考えられていますか?家の間取りと動線について

 

例えばトイレに行くたびにキッチンの中が丸見えになってしまうと何だか落ち着かないですよね。

特に北側道路の家に多いですが、玄関からキッチンを通ってリビングという間取りの場合、間口の広さなどで仕方がない場合もありますが、トイレに行くたびにキッチンの横を通るという間取りになりやすい傾向があります。

お客さんにとってもキッチンの中は見たい場所ではないので気を使ってしまいますよね。

そのため、できるだけキッチンが丸見えにならないように配慮しておくのがポイントになってきます。

北側道路の土地に家を建てる前に必ず知っておきたい事

 

このようにお客さんが多い家の場合、キッチンや洗面所など生活感が溢れる場所へお客さんが行かないような間取りにしておくのが重要なんですね。

まとめ

今回は、お客さんが多い家で気をつけておきたいことを3つご紹介しました。

お客さんが滅多にこないというお家だとそこまで気にする必要はありませんが、よくお友達や来客があるお家だと、この3つを意識するだけで家の印象はとても変わりますし、とても使いやすい家になります。

家の住み心地とおもてなしが両立した家になるんですね。

お客さんが多い方は、ぜひこの3つを取り入れてみてください。

では。

 

玄関についてはこちらもどうぞ。

汚れが目立たない玄関タイルって何色?建築士がお答えします

オシャレで使いやすい玄関にするための間取りのポイント

広い玄関土間のある家ってどうなの?土間の使い方と3つの注意点

動線についてはこちらも参考にしてください。

その間取りは動線が考えられていますか?

あなたの間取りは大丈夫?洗濯の家事動線を考えたバルコニー

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建築士が教える今日の問題解決

お客さんが多い家で注意することって何?

  • 玄関にコート掛けをつくると、部屋も散らからずお客さんにも喜ばれます。
  • 洗面所以外に手洗いがあると、お客さんが手を洗いやすくて便利です。
  • 生活感が多い場所へお客さんが行かない動線にすると、家の中にメリハリがつきます。

こんな住宅営業マンは避けたい!家を建てるのをやめた方がいい住宅営業マンの特徴

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住宅業界では家を建てるために人が積極的に動く季節とあまり人が動かない季節があります。

たとえば気候の良い季節であれば人の動きは活発になりますし、反対に暑い夏の季節というのは住宅業界にとってはあまり人が動かない季節と言われています。

やはり家を見て回るのには暑い季節ですし、他に夏のレジャーや帰省などもあるので、工務店や住宅会社は夏にはあまり活発に見学会などのイベントを行わない傾向があるんですね。

工務店でやっている無料セミナーってどうなの?

 

一方、お盆休みが明けて少し涼しくなってくると、住宅会社や工務店にとっては展示場や会社に足を運んでもらう絶好の機会になってきます。

各社がいろんな趣向を凝らして営業活動を行うようになるんですね。

 

ただ、住宅会社や工務店を見ていると営業手法でいくつか気になる点も見受けられます。

以前から気にはなっていたのですが、最近特に見かけることが多かったので、今回は改めてこのことを記事に書き起こしたいと思います。

住宅会社や工務店選びをしている方や、これから探そうと思っている方はぜひご覧ください。

住宅営業の評価

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住宅営業の気になる手法の前に、まずは最初にちょっと住宅業界の中をのぞいてみましょう。

ここでは住宅業界の中でも住宅営業マンの評価基準について見てみたいと思います。

住宅営業マンの役割とは?理想の営業マンの見つけ方

 

営業の仕事をされている方は想像がつきやすいと思いますが、営業マンには大抵ノルマや成績が求められます。

どれだけ契約を取れるか、営業成績を上げられるかで会社内での評価が決まってくるんですね。

そして住宅会社や工務店の営業マンにも同じことが言えます。

 

契約の件数、金額など営業の評価基準は業界や会社によって様々ですが、住宅会社の場合の評価基準を見てみると営業の成績は棟数で判断される事が一般的です。

何棟契約したかが評価されるという訳なんですね。

(ちなみに余談ですが、設計士も同じように棟数で評価されることもよくあります)

 

ただ、この評価方法には不思議なところもあります。

簡単に分かりやすいので棟数で区切っているケースが多いのですが、例えば1千万円と2千万円といった金額面で倍近く違う物件であっても同じ1棟という計算で評価されます。

同じ2千万円の売上でも、2千万円の契約1棟よりも1千万円の契約2棟の方が2倍評価されるという訳なんですね。

一方、同じ2千万円の売上であれば利益はそこまで大きく変わりません。

さらには1千万円の家を2棟建てる方がより手間が掛かることになりますが、1千万円の家を2棟契約した方が評価されるということになります。

このように棟数で住宅営業マンを評価するというのは大きな矛盾をはらむことがあるんですね。

 

では、上記を踏まえながら住宅営業の世界をより深く見てみましょう。

住宅営業の世界の大きな特徴としては、1棟1棟の契約がかなり大きな影響を持つようになります。

たとえば月に何棟も何十棟も家の契約することは注文住宅の場合は不可能に近く、月に1棟や2棟の契約を取れれば良い方で、月に1棟も契約が無い住宅営業マンも世の中には沢山います。

その結果、1棟1棟の契約の比重というのが大きくなり、1棟契約が取れるかどうかで評価も変わってきます。

さらにはその契約棟数の過多によって社内での立場が大きく違ってくる場合があります。

契約棟数が多い人間が上の役職につくことが多いんですね。

特に営業色の強い会社であれば、そのような傾向は顕著に現れます。

工務店の個性が瞬時に分かる、たった1つの質問

 

営業マンであれば、このように成績で評価される面は少なからずあるのは良いと思いますが、場合によっては不思議な事が起こるようになります。

 

上司が常に部下よりも多い棟数を契約する必要が出てくるんですね。

もちろん毎月ではなく3ヶ月や半年くらいの単位になってきますが、部下よりも常に契約棟数が多くないといけないようになってきます。

 

では、部下よりも契約棟数が少なくなるとどうなるのでしょうか?

上司と部下の立場が入れ替わることになるんですね。

特に営業マンの数が10人未満の住宅会社や工務店だと、評価方法が棟数に偏りがちなためこの傾向が強く現れます。

(規模が大きな住宅会社ほど上司はマネジメントが中心でプレイヤーとしての仕事は少なくなり、規模の小さい住宅会社ではプレイヤーとしての結果も求められることになります)

会社の規模によって完成する家が違う!?知っておきたい工務店や住宅会社の見方

 

このことは実力主義という訳なので悪いことではないのですが、このような住宅会社や工務店は家を建てる人にとっては歓迎すべき会社とは言えなくなってしまいます。

では、その理由を見ていきましょう。

変な住宅会社は本当にヤバい

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家を建てる会社を選ぶ場合、その住宅会社や工務店の社員が誰の方を向いて仕事をしているのかが重要になってきます。

そして、その中でも特に注意したいのが「自分のためだけに仕事をしている」と考えている営業マンです。

 

では、そのような営業マンが担当になった場合、どんな弊害が出てくるのでしょうか?

 

例えば、本来であれば上司である営業部長は部署全体のマネージメントが主な仕事になってくるので、部下の営業マンのサポートをするのが普通ですよね。

営業に打ち込める環境をつくるのが上司の仕事になってきます。

 

でも、部下が自分より多い頭数を契約してしまえば、自分の立場がひっくり返ってしまいます。

自分のために仕事をしている人は立場がひっくり返ってしまうのは嫌なので、サポートをしなくなったり最悪の場合は足を引っ張っることも有るんですね。

 

また、意地でも部下よりも契約棟数を増やす必要があるので、契約を無理矢理詰め込んでくる傾向もあります。

「契約した後でいくらでも変えられますから」

と言って、とりあえず契約してくる人は要注意人物である可能性大です。

特に役職についている人が部下の案件ではなく自分の案件についてこのように言ってくると、要注意度はさらに上がります。

 

では、そのような契約をした後はどうなるでしょうか?

頭の中では契約棟数しか見てないので、契約後どうなるか想像に難くないですね。

家の契約は1度ハンコを押してしまうと、大きな効力が発生してきます。

そのため、住宅会社や工務店が合わないからと言って解約しようとすると数百万円単位の違約金が発生してしまうこともあり、不満や不安を抱えながら家づくりをしていくというケースも見られます。

そのため、必ずしかるべきステップを踏んでから契約するのがとても重要となってきます。

担当営業マンが契約数を見ているのか、それともあなたの家づくりを見ているのか。

この部分は家を建てるのにとても大切なポイントとなってくるんですね。

失敗に注意!どうして月末に家の契約を迫られることが多いの?

住宅会社を見極める方法

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私自身も駆け出しの頃はこのような営業マンの身勝手な契約によるトラブルに遭遇することがありましたし、今でも同じようなことをしている住宅会社や工務店を見かけることがあります。

「良い家を建てる」のが目的ではなく、「契約を取ること」それが全てであり正義という様に変わってしまっているんですね。

 

もちろんこれは本人だけでなく、そのような仕組みをつくってしまう住宅会社や工務店にも大きな原因があるのも事実です。

そのような会社は棟数を追いかけて家を建てる人は置いてけぼりのことも多く、できれば避けておきたい住宅会社や工務店と言えます。

 

では、どうすればこんな住宅会社や工務店を避ける事ができるのか?

それはすごく簡単です。

役職が半年や1年くらいでコロコロ変わる住宅会社や工務店は、大概ここまで見てきたような特徴があります。

 

また、まわりのサポートがまったく無い住宅会社なんかも今回のケースに当てはまる可能性はかなり高くなります。

個人の成績が中心になっていて、家を建てる人のために組織でサポートするという考え方になっていないからなんですね。

さらには上司が挨拶しにきても、顔はニコやかだけども目は全く笑っていない場合も要注意です。

とりあえず形だけ挨拶していることも多く、そういった細かい仕草に会社の善し悪しは現れてくるんですね。

家づくりというのは長い時間が掛かるものなので、担当者が信頼できるかどうかというのはとても大切な部分になります。

どれだけ建てている家が気に入っても、この部分は忘れないようにしておきたいですね。

まとめ

今回は、契約するのを避けた方がいい会社の例をご紹介しました。

住宅会社や工務店は本当に玉石混合の世界です。

良い会社もあれば、そうでない会社も数多くあります。

 

良い工務店を見つけるのも大切ですが、まずは変な会社を上手くかわせるようになるところから始めていきたいですね。

では。

 

家づくり、土地探しに必要な情報はこちらにまとめています。家づくりの参考にどうぞ。

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新築の家の工事が着工した後に気をつけたい注意点

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「無事、家の打ち合わせを終えることができました。これから新築の家の工事に入るのですが、家の工事で気をつけておいた方がよい事があれば記事にしてもらえないでしょうか?」

読者さんよりこのようなリクエストをもらいました。

 

長かった家の間取りや仕様の打合せが終わると、いよいよ家の工事の始まりです。

これまで図面やCGでしか見ることができなかったあなたの家が実際に建っていく姿を見るのは、やはり感無量ですね。

それまではショールームや住宅会社で家の打合せをしていたのも、今度は現場がメインに変わっていきます。

 

このように新築の工事が着工すると家づくりをより身近に体感できるようになりますが、では、工事中にはどんな事に気を配ればいいのでしょうか?

今回は、より良い新築の家にするための工事現場との付き合い方についてご紹介していきたいと思います。

良い家にするには現場に行く

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これまで私がたくさんの方の新築の工事を見てきた中で確実に言える事。

それは、

「工事現場によく行った方の方が良い家ができる可能性が高くなる」

ということです。

 

では、どうして工事現場に行くと良い家が建ちやすいのでしょうか?

 

その理由は、「工事現場に行くことで現場監督や職人など工事に関わる人と顔を合わせることで良い人間関係を築ける可能性が高くなるから」というのが大きな理由です。

お互いの信頼関係を築くことが、良い家を建てるのにとても大切だからなんですね。

 

それでは、工事現場に行って何をすれば良い関係を築くことができるのでしょうか?

もちろん、ミスや手抜きが無いかなどをチェックするために現場に行くという方法もありますが、工事のチェックポイントは沢山ありますし、素人の方が全部チェックするとなると相当の時間や労力が必要になります。

素人の方が工事現場をチェックし続けるというのはあまり現実的ではないんですね。

(そもそも、工事の内容をチェックしないと信用できない会社とは家を建てるべきでは無いです)

 

チェックすることで緊張感が生まれるという点ではいいのですが、相手を信用できないと相手も自分を信用してくれないように、信用されていないと思われる状態で仕事をするのは気持ち良い物ではありませんし、ミスは少なくなるかもしれませんが、それ以上の物ができる現場とは中々なりません。

そのため工事現場に行く理由としては工事をチェックしに行くのではなく、チームとして良い家をつくる。

そんな関係性の中で家を建てられるかどうかが重要なんですね。

(もちろん馴れ合いではなくある程度の緊張感のある現場の方がいいですし、お施主さんが現場によく通うだけで自然とほど良い緊張感は生まれます)

現場と信頼関係をつくる方法

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ここまで現場との信頼関係を築くのが重要とお伝えしましたが、ではどうすれば現場との信頼関係が築きやすくなるのでしょうか。

 

それは監督や職人さんとコミュニケーションを取ることです。

ただ、工事現場であれば仕事中なので中々声をかけづらいという方もいらっしゃると思います。

そんな時に役に立ってくれるのが「差し入れ」です。

差し入れが良いコミュニケーションツールとなってくれるんですね。

 

もちろん、差し入れがないと手を抜く何てことはプロとしてまず有り得ませんが、職人さんも人間です。

やはり差し入れを持ってきてもらえるとうれしく感じますし、親近感も湧いてくるので間違いなく工事の質は上がります。

すべて機械で作るものならいざ知らず、家のように人が作るものであれば顔も何も見えない人の家をつくるよりも親しい人の家をつくる方が力が入るのは人の手で作る物ならではとも言えますね。

 

たとえば差し入れを持っていく場合、そんな毎回高価な物は必要無く、夏場は冷たい飲み物であったり冬場は暖かい飲み物やお菓子くらいでも十分です。

価格ではなく、その時々であると有り難いなと思える物を用意できるとベストなんですね。

 

そして差し入れを持っていくので終わりではなく、ぜひその時に職人さんに声をかけてみてください。

お互い話をするきっかけになってくれるはずです。

 

ちなみに工事現場は10時と15時に休憩をとることが多いので、その時間に上手いこと合わせられると一番スムーズですよ。

(土曜は工事をしていますが、日曜は工事も休みということがほとんどなので注意してくださいね)

分からないことは聞いてみる

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工事現場を見ていると、分からないことや気になることの1つや2つは必ず出てきます。

そんな時は、遠慮なく聞いてみるのが一番です。

 

職人さんが仕事中で忙しくて聞けない場合も当然ありますが、そんな時は後で電話やメールで現場監督に聞いてみてください。

新築の家ではモヤモヤしたまま工事を進めてしまうのが一番後悔が残ることなので、疑問点などはその場その場で解決していくのが満足のいく良い家にするための重要なポイントとなるんですね。

(工事現場に限らず、間取りなどの打合せの際も同じです)

 

その他では、家の図面を見なくても間取りが頭に入っているくらいがベストと言えます。

現場では階段を登ったりすることもあるので、できるだけ物を持たない状態の方がやはり動きやすいからなんですね。

 

たまに現場と図面が違っていたり打合せと違っていることも起こりえますが、そんな時も図面が頭に入っていると間違いに気付きやすくなります。

(これは本来は現場監督の仕事ですが、修正が必要な場合は早い段階の方がより良いのは間違いありません)

変更等は現場監督に

大工

家の工事をしている時、実際に家を見てどうしても棚などを追加したくなったり変更をしたくなることも有り得ます。

そんな場合、ついつい近くにいる職人さんに伝えてしまいたくなりますが、変更は現場監督に伝えるのが基本的な流れとなります。

 

現場監督が工事の責任者なので、それ以外の人に伝えると誰が誰に何を伝えたなどが明確でなく、意思決定や責任の所在があいまいになってしまうからなんですね。

工事現場で何かあった時は現場監督を通す。

もしくは現場監督に聞いてみる。

 

これが基本的なスタンスとなります。

 

ただ、工事中の変更は難しい場合も多かったり費用も大幅に掛かってしまう場合も多いので、間取りや仕様の打合せの時に全て決めておけると一番ですね。

窓を変更したいんですが、着工後の変更はどこまで可能なんでしょうか?

新築の工事が着工したら打合せは現場で

工事が始まるまでは住宅会社や工務店のショールームや事務所での打合せがほとんどですが、工事が始まればローンの手続きなど家に直接関係のない打合せ以外は現場でやるとイメージがつきやすいですし、サイズ感も掴みやすくなります。

そのため何か打ち合わせがある場合は、基本は現場で打合せするのが基本となります。

 

その反面、現場はイメージがつきやすいですがショールームや事務所のようにエアコンが効いている訳ではないので、暑さや寒さなど自然環境の影響はモロに受けます。

そのため、暑い時期や寒い時期はこまめな水分補給や服装には十分な配慮が必要になってくるので注意してくださいね。

 

特に家の周りに足場がある場合、夏はシートがかかっているので家の中は物凄く暑い状態になっていることが多いですし(ホント暑いです)、冬は外気と変わらない状態の上、現場ではくつを脱いで現場で用意されているスリッパに履き替えることがほとんどなので、特に足元から底冷えには注意が必要です。(ホント寒いです)

 

基本的には工事が始まると現場での打合せが一番ですが、体調が悪かったり妊婦さんのようにより体調に配慮が必要な場合は現場での打合せを控えたほうが良い場合もあるので、状況に合わせて上手く調整していきたいですね。

まとめ

今回は新築の家が着工してから良い家にするためのポイントについてご紹介しました。

良い家をつくる場合、工事が始まればまずは現場との信頼関係を築く。

間取りや仕様の打合せを通して営業や設計士と信頼関係を築いていくように、現場でもチームとしてあなたの家を建てるという雰囲気にできるとベストなんですね。

 

家の工事がはじまると、家づくりも終盤です。

ぜひ残りの家づくりも楽しみながら、良い家ができるようにしていきたいですね。

では。

 

地鎮祭や上棟なんかも忘れずにチェックしたいですね。

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家だけでなく外構工事も引越すまでに終わらせておきたいですね。

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玄関に階段ってどうなの?玄関近くに階段を作るメリットと魅力的な空間の作り方

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「間取りの打ち合わせをしているのですが、玄関に階段がある間取りになっています。できるだけオシャレな家にしたいのですが、玄関と階段をオシャレに見せる方法について記事にしてもらえないでしょうか?」

読者の方からこのようなリクエストをもらいました。

玄関というのは家の顔とも言える部分ですし、階段も配置や作り方次第で間取りや家の雰囲気に大きく影響してくる部分なので、その2つが集まる玄関の階段というのは家の中でも重要度が高い場所でもあります。

そこで今回は、玄関に階段を配置したときのメリットやポイントについて詳しく見ていきたいと思います。

それではどうぞご覧ください。

玄関近くに階段がある間取りのメリット

最近の住宅では、階段の位置というのは大きく分けて3つのパターンに分けることができます。

1つはリビング階段にしたケース。

もう1つはリビングを通り抜けた場所に階段を配置するケース。

そして最後に玄関の近くに階段を配置するケース。

階段の場所は以上の3つに分けることができるんですね。

 

最初の2つは家族が顔を合わせやすいようにリビングを通る階段になっていますが、玄関近くの階段はリビングを通らないというのが大きな違いとなり、同じ階段でも印象はガラッと変わってくるのが玄関に階段を配置した時の特徴になります。

 

では、玄関近くに階段を配置した場合には具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか?

 

まず、玄関に階段があるメリットとしては2階と玄関までの動線が短くできるということが挙げられます。

これは2階リビングの家や3階建ての家の場合は特に効果的で、家に帰ってきてすぐに2階にあるリビングやキッチンへ移動できることになるので買い物後など荷物を持っている時に助かりますし、玄関からアクセスしやすいのでリビングに人が集まりやすくなるという効果も期待できます。

階段の移動は毎日のことなので、メインの動線の移動距離が短いというのは大きなメリットになるんですね。

2階リビングのメリット、デメリットをプロの建築士がまとめました【絶対保存版】

その間取りは動線が考えられていますか?家の間取りと動線について

 

また、玄関と階段が近いと1階の廊下もコンパクトな間取りにしやすく、家の面積を効率的に使うことができようになります。

このように2階リビングや3階建てにする場合は玄関と階段を近くに配置するというのはマストな選択になるケースがほとんどなんですね。

 

では、1階リビングで玄関近くに階段を配置した場合のメリットはどうなるでしょうか?

 

たとえば家に帰ってきてすぐに自分の部屋で着替える習慣がある場合など、ここでもまずは2階と玄関を行き来する動線が短くなるという点がメリットになってきます。

また、家族それぞれのプライバシーを重視する場合やリビングを落ち着いたスペースにしたいという場合も玄関付近に階段を配置すると上手く間取りがまとまるケースが増えてきます。

リビング階段は家族の顔が合わせやすいというのがメリットになりますが、その分、休みの日にお子さんが友達を連れてきた場合もリビングを通ることになるので落ち着き感という点はどうしても少なくなってしまいます。

リビング階段では全ての動線がリビングに集まるので、パブリック、プライベートそれぞれが入り混じった空間になってしまいがちなんですね。

また、お子さんが成長するにつれて生活スタイルも変わってくるので、お子さんがある程度大きい場合はプライバシーも重視した間取りの方が生活しやすいということもあります。

このような場合、階段を玄関付近に配置することでプライバシー性を高めることができますし、リビングも落ち着いた雰囲気の場所にすることができるんですね。

玄関に階段を作る時のポイント

それでは次に、玄関に階段を作る時のポイントについて見てみましょう。

玄関に階段を作る場合、階段を上手く使って玄関をどれだけ魅力的に見せられるかが大きなポイントになってきます。

 

たとえば玄関に入ってすぐ壁に囲まれた空間があるのと、視線が奥まで抜ける間取りでは玄関に入った時の印象はかなり違います。

やはり視線が抜けた方が家が広く見えて開放感も出るようになるからです。

そのため、玄関近くに階段を作る場合は壁に囲まれた閉鎖的な階段を作るのではなく、できるだけオープンな階段にすることで玄関にもプラスの効果を出すことができます。

たとえば鉄骨で作ったストリップ階段にして軽さを出すのもいいですし、手すりなども腰壁にするのではなく格子状にして抜け感を出すのもいいですね。

ストリップ階段ってどんな階段?ストリップ階段の種類とメリット、デメリット

 

また、ただ階段を作るのではなく、できるだけ光の入るにするのも玄関に階段を作る時の大切なポイントになってきます。

Photo:https://roomclip.jp/photo/bKOJ

たとえば玄関の扉を開けた時に視線が抜ける階段が有ったとしても、真っ暗な空間が広がっているだけでは魅力的には見えないですよね。

そのため、階段の形状だけでなく明るさも含めて玄関からどう見えるか。

この部分を意識するだけで家の雰囲気というのは大きく変わってくるんですね。

家のアイキャッチとなるような階段を作れれば魅力的な家になること間違いなしです。

アイキャッチを上手く使ってオシャレな家にする方法

 

その他、玄関に広い土間を作って一緒に階段も配置するというのも間違いの組み合わせとなります。

Photo:https://en-ad.com/works/leon/

玄関土間は普通の床よりも1段低くなる分だけ、階段下もアイデア次第で有効活用できるようになるのが大きな魅力なんですね。

そのため広い土間を作るのであれば階段を組み合わせてみるのも楽しいですよ。

広い玄関土間のある家ってどうなの?土間の使い方と3つの注意点

こんな場合は玄関の階段を再検討するのも有り

ここまで玄関に階段を作る場合のメリットやどうすれば魅力的な空間にできるかを見てきましたが、玄関に階段を配置するというのはどんな間取りでも相性が良い訳ではありません。

たとえば家の間取りというのは階段は家の真ん中付近に作るのが基本となってきます。

階段を家の中心付近に配置することで2階の廊下を短くすることができ、コストパフォーマンスの良いバランスの取れた家にすることができるからなんですね。

たとえば下の間取りであれば玄関が家の中心付近にあるので階段も家の中心付近に配置することができ、2階の動線もコンパクトにまとめることができます。

 

一方、家の端に玄関がある場合は必然的に階段も家の端になってしまうというケースも出てきます。

そうなると2階の廊下が長くなってしまったり、何だかバランスの悪い間取りになってしまうこともあるんですね。

そしてそのバランスの悪さの原因は階段を玄関近くに配置しているからという事もよくあります。

 

では、どうすればこのような残念なケースを防ぐことができるのでしょうか?

なんだか間取りがシックリこない場合、まずは階段が玄関の側に無いとダメなのかどうかもう一度振り返ってみるのが効果的です。

たとえば、玄関に階段を配置する場合、リビングの暖房効率が気になるのでリビング階段ではなくリビングの外に階段を配置したいというケースもよくあります。

ただ、上記のような場合であれば玄関に階段を配置する以外にもリビング階段にして扉をつけるという方法も考えられますよね。

このように玄関に階段が欲しい場合、どうして玄関の近くに階段が欲しいのか、またその優先順位は「Must」なのか、それとも「Want」なのか。

この部分を間取りの要望の段階で伝えておくことで、間取りの可能性を大きく広げることができます。

(この部分を飛ばしてしまうと、玄関に階段を作るのがメインになってしまい、家全体のバランスや使い勝手が置いてきぼりになってしまうことがあるんですね)

 

また、反対に玄関近くに階段を希望した訳ではないけども、間取り上、玄関付近に階段があるケースもあります。

その場合、間取り全体がシックリきているのであれば問題ありませんが、もしイマイチ間取りが上手くいかないなぁという場合は階段の位置を変えてみるのも効果的です。

このように階段の位置というのは間取りに大きく影響しやすい部分なので、配置にある程度柔軟性を持たせておくことで満足いく間取りに近道となってくれるんですね。

まとめ

今回は玄関付近に階段を作る時のメリットやポイントについて詳しく見てきました。

玄関に階段があることの1番の魅力は2階への動線を短くできること、また空間をプライベートスペース、パブリックスペースと明確に気切りやすいというのがメリットになってきます。

また、玄関という家の印象を左右する部分でもあるので、できるだけ魅力的な階段を目指すのも効果が高いんですね。

 

一方、階段の位置というのは思っているよりも間取りに大きく影響する部分です。

玄関の階段という縛りが出る事で間取りに大きな制約が出てしまう事もあるので、玄関に階段を作る場合はどうして玄関に階段が欲しいのかなどの理由も一緒に伝えておくのも効果的ですし、間取りが上手くいかない場合は思い切って階段の位置を変えてみるのも効果的なんですね。

ぜひ今回の内容を踏まえながら家づくりの参考にしてみてくださいね。

では。

 

階段についてはこちらも参考にしてください。

階段にはどんな種類がある?知っておきたい階段の4つの形

リビング階段は寒い?プロが教えるリビング階段のメリットとデメリット。

間取りを左右する階段の位置を決めるための3つのポイント

らせん階段って使いやすいの?らせん階段のポイントを建築士が解説します

玄関についてはこちらも参考にしてください。

上がり框(あがりかまち)って何?玄関の印象が大きく変わる上がり框の話

玄関に吹き抜けってどうなの?建築士が本音で話をします

オシャレで使いやすい玄関にするための間取りのポイント

これで失敗しない!!玄関収納の位置とサイズの決め方

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四角い家の外観はどうすればオシャレに見える?四角い家を作る時の5つのポイント

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家の外観がちょっとでも気になるという方であれば、雑誌やインターネットなどで四角い形をしたキューブ型の家を見たことがあるという方も多いのではないでしょうか?

四角い家はシンプルだけどもオシャレな印象の家になることが多く、今も昔も根強い人気のある住宅の1つです。

そんなシンプルな四角い家ですが、作り方によってスタイリッシュに見えたり可愛い感じのおしゃれな家になるなど、一言で四角い家と言ってもいろんな四角い家があります。

そこで今回は四角い家の実例を見ながら、四角い家をおしゃれにするポイントについて詳しく見ていきたいと思います。

四角い家にしたい方、また外観が気になる方はぜひご覧ください。

四角い家

それではまず、「普通の家」と「四角い家」では外観のどの辺りに違いがあるのか見てみましょう。

下の絵は「普通の家」と「四角い家」を簡単に描いて並べた物になります。

普通の家と四角い家

こうして並べてみると「普通の家」と「四角い家」の大きな違いは屋根の形であることが分かります。

屋根が目立つと普通の家に、屋根が目立たないと四角い家に見えるようになるんですね。

 

それでは、四角い家にするためにはさき程の絵のように屋根を無くしてしまえばいいかと言うと、実はそう簡単なには行かない点は注意しておきたい部分となります。

たとえば、屋根部分が屋上のようになっているのでメンテナンスをしっかりしないと落ち葉などのゴミが溜まってしまいますし、その結果、排水溝が詰り雨水が屋上部分に溜まってしまって雨漏りの原因になってしまうこともあります。

また、屋上のように屋根を作ると普通に屋根を作るよりも手間もかかりその分費用も多く必要となりますし、またメンテナンスの費用や頻度も多くなってしまうケースがほとんどです。

そのため、家を四角く見せるために将来的に数百万円使うかどうかというのは悩み所となってくるんですね。

 

一方、四角い家にする場合は屋根を屋上のようにせずに屋根の勾配を緩やかにして四角く見せるという方法もあります。

例えば下の家をご覧ください。

無印の四角い家

Photo:https://www.muji.net/ie/kinoie/

上の家は無印良品の「木の家」という家になりますが、長方形の四角い外観が印象的な家となっています。

では、この家を模型で見てみると・・、四角い家の模型

屋根を無くすのではなく、屋根を緩やかにして切妻屋根にしているのが分かります。

このように屋根の勾配を上手く調整することで、屋上のような屋根にしなくても四角い家にすることができるんですね。

また、側面も四角く見せたい場合は壁を作って屋根を隠すという方法もあります。

四角い家の屋根

屋根を3方向から壁で囲んで四角く見せるという訳ですね。

四角い家にする場合は屋根の作り方でバランスが変わってくるので、道路側など見せたい部分が一番綺麗に見える形を選んでいきたいですね。(家の間口の大きさ、屋根の形状で見え方は結構変わります)

間口(まぐち)って何?間口によって建てる家は変わってきます

 

では、屋根の次に今度は四角い家の形について見ていきましょう。

屋根の存在感を上手く消すだけでオシャレな四角い家にすることができるかというと、実はそれだけではオシャレな四角い家ならないというのは注意したいところです。

たとえば、よくある失敗例で多いのが四角い家に普通にバルコニーを付けてしまうケース。

カッコよくない四角い家

輪郭は四角いけども、何だかパッとしない外観の家になってしまっていますね。

その大きな原因は四角い家にバルコニーをプラスしてしまっているからです。

バルコニーがプラスされることで四角い形がぼやけてしまうんですね。

そのため四角い家にする場合、プラスではなくマイナスの引き算で家を作るのが基本となってきます。

たとえば同じバルコニーを作る場合でも引き算で作ると下のような感じになります。

引き算した四角い家

先ほどの外にバルコニーを出した家よりも、引き算した家の方が四角い形が強調されて引き締まって見えるようになるんですね。

さらにはもっと大胆に引き算するとこんな感じに。

大きく引き算した四角い家

このように同じ四角の家でも足し算するのか引き算するのか、さらにはどれだけ引き算するのかで外観は大きく違ってくるんですね。

特に四角い家の場合は壁が多くて重たく見えがちなので、バルコニーの手すりなどはスリット状にするなど軽さを出してあげることで引き算部分も大きくなりオシャレに見えるようになります。

四角い家をオシャレに見せる

四角い家の場合はシンプルを突き詰めるのも良いですが、元々がシンプルな形なのでアクセントを付けて家に遊び心を設けるのも楽しいものです。

それでは次に、四角い家をオシャレに見せる方法について見ていきましょう。

 

素材や窓をアクセントに使う

四角い家

Photo:https://www.riotadesign.com/works/12_donut/#wttl

四角い家の一部の素材を変えてアクセントにすることで四角い家がオシャレに変わります。

玄関や窓に合わせて上手くアクセントがあるとメリハリが効いて綺麗に見えるようになるんですね。

アクセントは白や黒い色の物を使うとモダンな雰囲気がより強くなり、木質系の物を使うと柔らかい雰囲気に変わってくれます。

 

また、四角い家はシンプルなので窓の使い方でも家の外観は変わります。

窓はランダムに見せるか揃えるかというのが基本となりますが、いろんな窓を付けるのではなく種類を揃えると統一感が出るようになるんですね。

その他、アクセントは外壁ではなく植栽や外構でアクセントを付けるのも効果的ですよ。

 

一部を出す

四角い家と庇

Photo:https://www.kawazoe-a.com/

四角い家の場合、敢えて一部を大きく出すことで四角いラインを際立たせるという方法もあります。

ただ普通にバルコニーや庇を付けてしまうと中途半端になってしまい印象がぼやけてしまうケースが多くなってしまいますが、敢えて大きく出すことで四角との対比が強調されて綺麗に見えるようになるんですね。

代表例としては勾配の緩い庇が効果的ですが、庇以外でも屋根や壁を出すなど色々アレンジしてみるのも楽しいですよ。

 

いくつかのBOXを組み合わせる

四角い家2

Photo:https://www.matsuyama-a.co.jp/project/twinbox/

四角い家にする場合、いくつかのBOXを組み合わせて1つの家にする方法もあります。

BOXを組み合わせることで奥行き感を出すことができますし、統一感をしっかり残しつつメリハリのある家にすることができるんですね。

シンプルなだけではちょっと物足りないと言う場合、特に大きな効果を発揮してくれます。

一方、BOXを組み合わせることになるので敷地にもある程度余裕は必要となりますし家のデザインにもかなり設計力が必要となってくる点は注意したいところです。

オシャレだけども難易度が高いんですね。

そのため、このようにBOXを組み合わせた家にしたい場合は設計レベルの高い会社や建築家に依頼するのが基本となってきます。

まとめ

今回は四角い家の作り方について詳しく見てきました。

四角い家はシンプルだけども、オシャレに見せるためには一定のルールがあり、その部分に合わせて家を作ることでオシャレな四角い家にすることができるんですね。

特に四角い家は足し算よりも引き算した方が綺麗に見えるので、「四角い家にしたい」と依頼したけどもシックリこない場合は四角い家から引き算するように間取りを見直してみるのも効果的ですよ。

 

オシャレな四角い家は家を建てた人だけでなく、道を歩く人にも見ていて楽しいものになります。

ぜひ今回の内容を参考に素敵な四角い家を作ってくださいね。

では。

 

外観についてはこちらも参考にしてください。

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モダンな外観の家にするために知っておきたいポイントを建築士が解説します

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「シンプルモダンな外観の家にしたいのですが、イマイチ思った印象の家になりません。モダンな外観の家にするにはどのような点に気をつければ良いのでしょうか?」

読者の方からこのような質問をもらいました。

シンプルモダンな住宅はデザイン性が高く、数ある住宅の中でも人気の住宅となります。

ただ、実際にモダンな外観の家にしたいと思っても今回の読者さんのように上手くいかないケースも。

そこで今回はモダンな住宅の中でもシンプルモダンな住宅にスポットを当てて、どうすればオシャレなシンプルモダンな家にすることができるか見ていきたいと思います。

これからモダンな家を建てたいという方や外観が気になる方、モダンな家にしたいけどもイマイチ上手くいかないという方はぜひご覧ください。

モダンな外観の家にする時のポイント

色は白と黒が基本

Photo:https://www.sumailab.net/P22/A5/arrch_h/works/works8/

数ある色の中でも際立ってシンプルな白と黒。

そしてシンプルモダンな外観の家にする場合はこの白と黒をベースにするのが基本となってきます。

シンプルな色を使うことでグッとオシャレな家に近づけることができるんですね。

色の使い方としては、たとえばベース部分を白にした場合はアクセントに黒を、反対に黒をベースに使った場合は白をアクセントに使うと色の対比が綺麗に見えるようになります。

また、白と黒だと少し色が極端すぎるのでもう少し柔らかい印象にしたいという場合は濃紺やシルバー、落ち着いた色の木材を使ってもモダンな印象を出すのもいいですね。

 

その場合も意識しておきたいのはモダンな家にする場合は何色も使うのではなくできる限り色数を絞る。

この点は忘れないようにしておきたいですね。

 

窓や玄関の配置

外観を決める要素としては、家の形や色の他に「窓」や「玄関」も大きな要素となってきます。

では、モダンな家にする場合はこの窓や玄関をどのように使えばいいのでしょうか?

 

その答えは「できるだけ目立たせない」こと。

モダンな印象を出すにはシンプルに見えることが大切なので、たとえば窓のサイズや形がバラバラだと窓が目立ってしまいうるさくなって見えるのでモダンな印象からは離れてしまいます。

反対に窓や玄関を目立たないようにすることで家の外観はグッとモダンに近づけることができるようになるんですね。

 

具体的な方法を見てみると、家がよく見える場所、たとえば道路側などにできるだけ窓や玄関を配置しないという方法があります。

これには間取りの段階で工夫が必要となりますが、道路側に収納など窓があまり必要のない部屋を配置したり、道路面以外の場所に玄関を配置するような間取りにしておくことでモダンな外観にするのがかなり楽になります。

たとえばこんな感じですね。

Photo:https://www.houzz.jp/photos/phvw-vp~63851433

窓を道路側に付けないだけでなく、玄関も道路側から見えないように上手く間取りが工夫されているのが分かりますね。

 

また、玄関が見える場合は玄関の存在感をできるだけ消すようにするのも良い方法です。

たとえば窓や玄関といった開口部のラインは揃えることでスッキリ見えるようになりますし、玄関ドアの色を外壁に合わせてしまうことで存在感はかなり少なくできるんですね。

Photo:https://www.houzz.jp/hznb/photos/phvw-vp~83341116

一方、南道路の敷地など窓が欲しいケースもよくあります。

そんな時は窓の大きさや形を揃えたり、反対に意図的にランダムに窓を配置することでモダンに見せるなどの方法が効果的です。

窓や玄関というのは外観を決める大きな要素になってくるので、モダンな家を目指す場合はどれだけスッキリ見えるかにこだわりたいですね。

 

要素を減らす

モダンな住宅にする場合、できるだけ見える要素を減らしてシンプルに見せるのも大切なポイントとなってきます。

たとえば屋根の破風は小さくするほど外観がシンプルになってモダンな印象が強くなりますし、雨樋や換気口なども目立たない場所につけることでスッキリ見えるようになります。(雨樋や換気口、エアコンのダクトなどは道路側から見えない位置に、また色も外壁と同じ色にすると目立ちにくいです)

その他には家の形に凸凹がある場合も上下階で揃えることも効果的です。

要素を減らせない場合は要素を揃えることで家を綺麗でシンプルに見せているんですね。

Photo:https://sfc.jp/ie/style/detail/3205

あとはモダンな家にする場合は外構にも気を配りたいところ。

外構もできるだけシンプルな部材を使うことで全体のバランスを取るのに役立ってくれます。

塀を作る場合もルーバー状の物にするなど軽さを出してみるのも効果的ですよ。

モダンな家にする時のアドバイス

それでは次に、モダンな外観の家にする時に知っておくと便利な情報をいくつかご紹介したいと思います。

まず、窓や玄関をできるだけ目立たせないと先ほどお伝えしましたが、実は間取りが出来上がってしまうと窓を動かしたり形を変えるというのは結構難しくなります。

あとで窓に手を加えると間取りに上手くおさまらなかったり、無理が出てしまうことがあるんですね。

そのためモダンな外観にしたい場合は間取りと外観の2つを見比べながら間取りの打ち合わせをしていくのが大切になってきます。

また、どうしても外観がモヤモヤする場合は間取りがモダンな外観に合っていない間取りということも。

モダンな家にする場合は要素の存在感を決してシンプルにするのが大切となってきますが、それには間取りの段階で外観を意識する必要があるので、外観を優先する場合は間取りをやり直してみるのも一つの方法といえます。

 

その他に上手くいかないケースとしては、モダンな外観の家にするのが苦手な住宅会社や工務店であるという場合もあります。

根本的な部分として住宅会社や工務店のデザインする家があなたの好きなテイストと違っている場合もあるんですね。

そのため、デザイン事例であなたの好きなテイストの住宅を建てているかどうかは必ずチェックしておきたいポイントと言えます。

 

その他、モダンな外観の家にする場合は外壁に白を使うことも多くなりますが、モダンな住宅はデザイン的に軒の出をあまり出さないことも多く、その分だけ外壁が汚れやすい一因となってきます。

最初はモダンでカッコいい家でも、時間が経つにつれて雨だれなどの汚れが目立つようになってしまうと悲しいですよね。

そうならないためにも、外壁材ではできるだけ汚れに強いものや耐久力が高いものを使うようにしておくと、長い時間お気に入りの外観をキープできるようになるのでオススメですよ。

まとめ

今回はシンプルモダンな外観の家にするための方法について詳しく見てきました。

シンプルモダンな家はシンプルで都会的な雰囲気が最大の魅力となりますが、シンプルな分だけ家全体をいかに上手くまとめられるかというのが大きなポイントになってきます。

窓などの素材をどれだけ目立たせずに家に自然に溶け込ませるか、また要素を目立たせないようにするために間取りの打ち合わせの段階で外観もしっかり確認しながら家づくりを進めるのが大切なんですね。

シンプルモダンな外観の家を建てる場合はこの点を忘れないようにしておいてくださいね。

では。

 

外観についてはこちらも参考にしてください。

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注文住宅を建てる前に必ず知っておきたい!注文住宅のメリットとデメリット

自由設計と注文住宅の違いって何?自由設計の家を建てる前に知っておきたい話

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家づくりをしていると「自由設計」という言葉を耳にしたり目にすることがよくあります。

「自由設計」と書いてあると「自分の好きなように家を建てられるのかな」という印象を持つ方も多いと思います。

ただ、この「自由設計」という言葉はいろいろと誤解を産みやすく、あとで思った家と違ったという原因になってしまうこともあります。

そこで今回は自由設計の家を建てる時に必ず確認しておきたいポイントについて詳しく見ていきたいと思います。

自由設計の家ってどんな家

それではまず、自由設計とはどんな家なのか見てみましょう。

自由設計という言葉に明確な定義はありませんが、住宅業界では「間取りが自由な家」という意味で使われるケースが一般的です。

もちろん間取りが自由と言っても法律に適合している必要がありますし、住宅会社によっては独自の間取りルールを設けている所があったり、構造的に可能なこと、不可能なことが決まっている場合もありますが、そのルールの範囲内であれば間取りを自由に作って家を建てられるのが「自由設計の家」という訳なんですね。

 

では、ここで一つ疑問が。

間取りを自由に作れると言うと「注文住宅」が思い浮かぶ方も多いと思いますが、それでは「自由設計」と「注文住宅」の違いは何なのでしょうか?

それでは次に「自由設計」と「注文住宅」の違いについて見ていきたいと思います。

自由設計と注文住宅の違い

自由設計

「自由設計」と「注文住宅」の大きな違いは何かと言うと、間取り以外にどれだけ自由度があるかの違いになります。

先ほどご紹介したとおり「自由設計」は間取りを自由に作れることを意味しますが、「注文住宅」は間取りに加えて家で使う部材、たとえばフローリングや設備など家に関わる全てを自由に決めれるのが「注文住宅」となります。

間取りだけなのか、それとも他も自由に決められるかが「自由設計」と「注文住宅」の違いなんですね。

あなたに合っている家はどれ?家は注文住宅だけでは無いんです

 

もっとも、住宅会社によっては「注文住宅」のことを「自由設計」と言っているケースもあり、場合によっては「自由設計」と「注文住宅」の違いがアヤフヤになっていることも。

そうなると自由設計と書いていても何が自由なのか分からなくなりますよね。

では、そんな場合は何を確認すれば良いかと言うと、「何が自由に決められて」「何が自由に決められないか」を事前に確認しておくということです。

そうすることで後で思っていた家と違ったという事態を防ぐことができるんですね。

 

では、具体的にどんな部分を確認すればいいのでしょうか?

次に「自由設計」の家を建てる時のポイントについて見ていきましょう。

自由設計の家を建てる時のポイント

家を建てる場合、家で決めることは大きく分けて2つあります。

1つは「家の間取り」、もう1つが内装や設備などの「家の仕様」です。

そして自由設計と書いてある場合は間取りは自由に作れるのが基本となりますが、家の仕様はある程度決まっていることも多くなります。

その場合、仕様は指定された物の中から選んで行くという感じになるんですね。

そうなるとメリットとデメリットが出てくるようになります。

たとえば使える仕様が決まっているので使いたいお気に入りのキッチンがあるケースやフローリングを無垢材のフローリングにしたいなど家のこだわりポイントがある場合、使いたい物が使えないといったことも起こり得ます。

反対に、そこまで家の仕様にこだわりの無い場合はすべて自由だと手間に感じてしまうことも。

家の間取りに希望を取り入れられれば十分という場合は仕様は選んで決めて行く方が時間も掛からず負担も少なくなりますし、仕様が決まっている方が安く仕入れられたり人件費を落とせるので家の価格も抑えやすくなります。

 

人によって家にどれだけこだわるかは違ってくるので、ベストな自由度というの人それぞれ変わってきます。

要は、その住宅会社が言っている「自由設計」があなたに合ったものなのかどうか。

ここを確認することが自由設計で後悔しない家づくりをするための大切なポイントとなるんですね。

 

また、仕様だけでなく間取りの部分でもどのような形で打ち合わせが進んで行くかも押さえておきたいポイントの1つです。

たとえば「自由設計」で間取りが自由に作れると言っても、完成する間取りのクオリティは設計する人の腕に大きく左右されます。

そのため、間取りの打ち合わせは誰とするかというのが重要になってくるんですね。

間取りの打ち合わせは大きく分けて3つに分けることができ、住宅会社によっては営業マンがそのまま間取りの打ち合わせをするケースや、打ち合わせは営業マンがしてその内容を建築士に伝えて間取りが決まっていくケース、建築士が打ち合わせに参加して間取りを決めて行くという3つのケースが存在します。

やはり「自由設計」をフルに活かせるのは専門の建築士と打ち合わせをしていく方が間取りのクオリティが上がるので、「自由設計」で間取りの打ち合わせをしっかりしたいと思ってる場合は間取りを誰とどんな感じで打ち合わせしていくかは最初に確認しておきたい項目なんですね。

営業マンの作る間取りと設計士が作る間取りの違い

自由設計で失敗しやすいケース

それでは自由設計で失敗しやすいケースも最後に見てみましょう。

「自由設計」と書いてある家で多いのが、建築条件付きの土地で家を建てるケースです。

建築条件付きの土地とは簡単に言うと、家を建てる業者が決まっている土地のことを建築条件付きの土地と呼びます。

土地を買う場合、その土地の売主が指定する業者で家を建てることを条件に土地を販売するという訳ですね。

これは不動産会社と提携している建築会社が家を建てる場合や、不動産会社の子会社が家を建てる場合などいくつかのパターンがありますが、基本的には土地と家をセットで販売して利益をあげるというビジネスモデルとなります。

建築条件付きの土地で失敗しないために気をつけたい3つのこと

 

そのような場合、土地を購入する人は建築会社を選ぶことができないのでどんな家になるかは少なからず不安に感じます。

そんな時に安心できるように「自由設計」とうたっていることが多いんですね。

そして、このような建築条件付きの「自由設計」で起こりやすいのが、イマイチ納得いく間取りができないというケースです。

建築条件付きの土地の場合は早く家を建てて資金を回収し次の土地を仕入れるという流れになることも多く、あまり間取りや家の打ち合わせに時間をかけずに早く家を完成させたいという意向が強く働くこともよくあります。

そうなると自由設計といっても営業マンと数回打ち合わせして終わりだったり、最初に出てきた間取りに対して気になる場所があれば次回変更して間取りが確定となるケースもよく見受けられます。

作りたい家の間取りがある程度頭の中にできている場合はそれでもいいですが、そうでない場合は思っていた「自由設計」とは全く違っていたなんてこともあるんですね。

その結果「これでいいのかな」というモヤモヤを抱えたまま家づくりを進めることになり、家づくりに不満を持ったりストレスに感じてしまう要因となることがあります。

(こういう話は本当によく耳にします)

そうならないためにも、建築条件付きの土地で「自由設計」と書いてある場合は何が自由なのか、誰と打ち合わせをしてどれくらい時間をかけられるのか、また家のプロとして間取りの提案をしてもらえるかを必ず確認した上で、あなたの建てたい家に合っているのか会社なのかどうか。

この部分は忘れないようにしておきたいですね。

まとめ

今回は自由設計について詳しく見てきました。

自由設計で一番覚えておきたいことは、自由設計の捉え方、家づくりの進め方は住宅会社によってかなり違うということ。

注文住宅のことを自由設計と呼ぶ会社もあれば、間取りは自由だけども仕様は決まっているというように会社によって意味合いが異なってくるんですね。

そのため何が自由で何が自由ではないのかを確認することがとても大切になります。

自由度が高ければ高いほど建てる家の選択肢は広くなりますがその分価格や時間も多く必要になりますし、反対に価格も時間も少なくできるけども間取りだけ自由というというケースもあります。

その自由設計の中身があなたが建てたい家に合っているかどうか。

この部分は必ず照らし合わせた上で家づくりを進めてくださいね。

では。

 

家づくり、土地探しに必要な情報はこちらにまとめています。家づくりの参考にどうぞ。

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宅地ってどんな土地?宅地選びのポイントと良し悪しを見分ける方法

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家を建てるための土地を探していると「宅地」という言葉を耳にすることがあります。

宅地は簡単に言うと家を建てられる土地という意味になりますが、宅地だからと言って家を建てても安心なのかどうかはまた別の話になってきます。

そこで今回は宅地を選ぶ時のポイントや宅地の良し悪しを見分ける方法についてご紹介していきたいと思います。

家を建てるための土地を探している方はぜひご覧ください。

宅地って何?

それではまず、宅地とはどういう物なのか見ていきましょう。

日本では土地の利用状況に合わせて「地目」というもので土地を分類しています。

そして地目は「田」「山林」「公園」など23種類に分けることができ、その地目の1つが「宅地」となります。

宅地は「建物の敷地および維持もしくは効用を果たすために必要な土地」という意味になりますが、簡単に言うと「家を建てる条件が揃っている土地」が宅地なんですね。

 

では、宅地でない場所では家は建てられないのでしょうか?

たとえば、地目が公園、道路、河川など公共施設になっている場所には家を建てることはできませんし、地目が「田」や「畑」になっている場合も簡単に家を建てることはできません。

田んぼや畑を売って簡単に家が建てることができてしまうと農作物を作るための農地がどんどん減少していってしまいますし、その結果、農作物の収穫量が減ってしまい日本の食に影響が出てしまう可能性も出てきてしまいます。

そうならないように、田んぼや畑は簡単に家を建てることができないんですね。

もし農地を宅地に転用する場合は農林水産大臣や都道府県知事などの許可を受ける必要があり、すぐに家は建てられないような仕組みになっています。

(もし実家の畑の一部に家を建てたいという場合も農地から宅地に変更する必要があり結構時間が掛かってしまうケースも多いので、家を建てるまでにある程度の時間の余裕を見ておいた方が無難です)

宅地を選ぶ時のポイントと注意点

それでは次に、宅地を選ぶ時のポイントと注意点について見ていきましょう。

宅地を選ぶ際、やはり条件の良い宅地に家を建てたいと思いますよね。

条件の良い宅地の一例をあげると、日当たりや閑静な住宅街、見晴らしの良い宅地などの周辺環境といったものから、水害の起きにくい宅地や地盤が強く地震の影響を受けにくいといった災害に強い場所は家を建てても長く安心して住める宅地となってきます。

その一方で条件の良い宅地はすぐ売れてしまうことも多く、価格も高くなってきます。

また多少敷地環境が悪くても家の間取りや工夫次第でカバーもできるので、現実的な視点で見てみると災害が起きやすい宅地や家を建てるのに余分な費用が掛かってしまうといったリスクのある宅地をどれだけ見極められるか。

この部分が重要になってくるんですね。

それでは次に、具体的にリスクのある宅地の一例について見ていきましょう。

 

宅地の周辺に川や田んぼがある

宅地周辺に川や田んぼがある場合、水に弱いというリスクが高くなります。

具体的には川や田んぼが近いと地盤が悪いというケースが多いんですね。

地盤が悪いとどうなるかというと、家を建てる時に家を支えるだけの地盤の強さが足りなくなり、その分地盤改良を行って地盤補強をする必要が出てきます。

地盤補強では30坪くらいの土地で80〜100万円ほどの費用が掛かるケースが多く、それだけ家の総額にプラスする必要が出てくるんですね。

地盤改良の費用がいらない?地盤の良い土地の見分け方

 

また、川や田んぼが近くにある場合は水はけが悪いことも多く、ゲリラ豪雨や台風などの大雨が降ると水浸しになってしまったり河川が氾濫する恐れがあるなどのリスクも普通の宅地よりも大きくなります。

そのため川や田んぼの近くで検討している宅地がある場合はハザードマップを確認したり、実際に大雨が降った後にどのような状態になるのか近所の人に聞いてみるなど、どういうリスクがあるか分かった上で家を建てるかどうか検討していきたいですね。

災害対策に役立つ!土地を買う前に見ておきたい厳選サイト4選

 

古い擁壁がある宅地

高低差のある宅地

宅地というのは平らな宅地ばかりでなく、道路と高低差のある宅地やお隣と高低差のある宅地というのもよくあります。

そのような場合、土留めや擁壁があらかじめ有ることも多いのですが、古い擁壁がある場合は気をつけておきたいところ。

高低差がある宅地に家を建てる場合は擁壁の安全性が確かめられた資料を用意する必要があるのですが、古い擁壁の場合はそのような資料が無いことも多くあります。

そうなると一度擁壁を取り壊し、その後に改めて擁壁を作ってからしか家が建てられないということもあるんですね。

擁壁を作り直すとなると費用も時間もかなり必要になってきますし、もし古い擁壁のままで崩れた場合は宅地の持ち主に責任が発生することになります。

特に通学路になっている場合は大人にとってはちょっとした高さに感じても子供にとっては大怪我をしてしまう原因ともなってしまうので、古い擁壁がある場合は補強を施すなどの対策費用を見ておきたいですね。

 

また、擁壁や高低差のある宅地の場合は地盤改良が必要になるケースがほとんどとなります。

土を盛ったり削ったりしているので本来の土地よりも地盤が弱くなってしまうからなんですね。

そのため擁壁や高低差がある宅地に家を建てる場合は家以外の費用が高くなる傾向があります。

 

旗ざお地になっている宅地

宅地

上の図のように土地の形が旗ざお上になっている宅地(旗ざお地と呼びます)というのもよく見かけます。

そんな旗ざお地になっている宅地を検討する時に一番注意して起きたいのが通路の幅について。

通路の幅は2m以上ないと新しく家を建てることはできませんが、実際に2mの通路では生活に困るケースが出てきます。

車を止めて人が通るとなると少なくとも3mくらいは欲しいんですね。

旗竿地の宅地

そのため、旗ざお地を検討する場合は通路の幅は必ず確認しておきたいポイントになります。

旗竿地(はたざおち)って何?旗竿地を買う前に注意したいポイント【絶対保存版】

 

近隣の家の屋根が一部低くなっている宅地

家を建てる場合、建ぺい率や容積率などの家の大きさの制限の他に高さ制限がある宅地というのもあります。

たとえば下の画像をご覧ください。

北側斜線のある宅地

屋根の右側部分が低くなっているのが分かりますね。

このような高さ制限では北側斜線制限、高度地区制限という2つが大きく影響することになり、お隣の家の日当たりをできるだけ遮らないよう家の高さに制限を掛けています。

そのため近隣の家の屋根の一部が下がっている場合は同じように家の屋根の一部を下げる必要が出てくる可能性が高くなり、敷地面積が狭い場合は思ったよりも家のボリュームが小さくなってしまったり、外観にこだわりたい場合は外観に制限が出るなど注意が必要となってきます。

北側斜線制限がある土地で家を建てる時は何を気をつけたらいいの?

 

目の前の道路が狭い宅地

宅地を検討する場合、宅地の前の道路の幅も気をつけておきたいポイントです。

特に目の前の道路の幅が狭い場合は家への影響が大きくなります。

では、どれくらい狭い場合に気をつけないといけないかというと、前面道路の幅が4m有るか無いかが一つの基準となってきます。

どうして4mが基準になるかというと、新しく家を建てる場合は前面道路の幅は4m必要となり、4mに満たない場合はその分だけ道幅を広げた上で家を建てないといけないからなんですね。

道路が狭い宅地

このことをセットバックと呼びますが、セットバック部分には家を建てたり塀を作ることはできないのでその分だけ宅地の面積が狭くなってしまいますし、自分の家の前の道路が広くなってもまわりの道路が狭いと車のすれ違いも大変になってしまいます。

このように道路の幅が狭い宅地は要注意なんですね。

あなたの土地が狭くなる?道路のセットバックについて解説します

 

一方、宅地の前が片側2車線の道路など広い道路沿いという場合もあります。

広い場合も車の音が気になったり車の出し入れがしにくくなるので、家に防音性能の高い部材を使ったり車が少しでも出し入れしやすいような家にしておきたいですね。

広い道路沿いの土地ってどうなの?知っておきたい5つのポイント

 

建築条件付きの宅地

宅地を購入する場合、購入するのに条件が付いている宅地というのもあります。

その代表的なのが建築条件付きの宅地。

建築条件付きの宅地では、宅地を購入するのに指定する建築会社で家を建てるのが条件となってきます。

そのため建てる家のテイストが合わなかったり、間取りにこだわりたかったけどもアッサリと間取りの打ち合わせが終わってしまい物足りなさを感じてしまうということもあるんですね。

そうならないように、建築条件付きの宅地を購入する場合は建てる家が満足いくものかどうか確認してから購入するのが家づくりで失敗しないための秘訣となります。

建築条件付きの土地で失敗しないために気をつけたい3つのこと

 

定期借地権付きの宅地

宅地には定期借地権付きの宅地というものもあります。

定期借地権付きの宅地というのは、たとえば50年の定期借地権であれば「50年間あなたに土地の権利を貸しますよ。そのかわり50年経てば更地にして返してくださいね」という宅地になります。

決められた期間、宅地を使う権利を売りますよという訳なんですね。

このような定期借地権付きの宅地のメリットとしては土地の価格が安く地下が高い場所、たとえば東京23区や都市部でも土地の価格を抑えられるので家を建てやすいということが最大のメリットになります。(そのため定期借地権の宅地は都市部で多く見られます)

一方、定期借地権付きの宅地では将来的には更地にして返す必要がありますし地代も払う必要があるなど、あくまで借りるという形になります。(その分、土地の固定資産税は地主が払うことになります)

たとえばDINKSのご夫婦で将来土地を残す必要がない場合は土地を所有する必然性は低くなりますし、将来はマンションに移るという場合も必ずしも所有権である必要性は低くなります。

所有権にどれだけこだわるか。

この部分が定期借地権付きの宅地を検討する時のポイントとなってきるんですね。

定期借地権の土地に家を建てたらどうなるの?

まとめ

今回は宅地について詳しく見てきました。

宅地は家を建てるための土地となりますが、ひとことで宅地と言ってもいろんな宅地があり、家を建てるのに向いている宅地なのかどうか見極めるのが家づくりでは大きなポイントとなってくるんですね。

一方、土地の売買というのはそう何度も経験するものではないので良い宅地かどうかを見分けるのは中々難しいものです。

そんな場合、住宅会社や工務店と一緒に宅地を探すというのも効果的な方法。

家を建てるプロからアドバイスしてもらえるので、あなたが建てたい家が建つ土地なのかどうかの判断が付きやすくなるんですね。

そのため宅地も見つつ住宅会社を訪れてみるのも良い方法ですよ。

土地と工務店、どちらを先に決める方が良い家が建てられるの?

 

ぜひ今回の内容を参考に、あなやに合った宅地を見つけてくださいね。

では。

 

土地についてはこちらも参考にしてください。

土地探しで失敗しないために必ずチェックしておきたい7つのこと

家づくり、土地探しに必要な情報はこちらにまとめています。家づくりの参考にどうぞ。

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住宅の気密性ってこんなに重要!快適な家を建てるために知っておきたい家の気密

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家を建てるのであれば、やはり夏は涼しく冬は暖かな家にして快適に暮らしたいものですよね。

温度の変化が少ない家というのはヒートショックにもなりにくいので歳をとっても身体に優しい家となってくれます。

そんな快適な家にする時に大切なのが家の「気密性」について。

気密性というのは日常生活で使うことがあまり無いかもしれませんが、家づくりではとても大切なキーワードとなってくるんですね。

今回はそんな気密性について詳しく見ていきたいと思います。

住宅の性能が気になる方はぜひご覧ください。

住宅の気密性って何?

それではまず、住宅の気密性とはどんな物なのか見ていきましょう。

住宅の気密とは簡単に言うと、家にどれだけ隙間があるのかという意味になります。

高気密高断熱と呼ばれる住宅を聞いたこともある方も多いと思いますが、家に隙間が少ないのが高気密住宅となります。

隙間が少ない方が暮らしやすい家になるんですね。

 

ではどうして隙間が少ない方が暮らしやすい家になるのでしょうか?

たとえば隙間が沢山ある家に住むとします。

そうなると隙間から風が入ってきますし、冬場にはせっかく温めた空気がどんどん外へ逃げていってしまいます。

昔のコタツから出たら寒くて仕方がない家なんかはまさにこんな感じですよね。

反対に隙間が少ない家だと隙間風は入ってきませんし暖かい空気は外へ逃げず快適な温度を維持することができるようになります。

このように高気密にすることは快適な家にするための大切な要素となってくるんですね。

特に冬場に冷える地域であれば高気密というのは必須の項目となってきます。

高気密の住宅にデメリットはあるの?

家に隙間が少ないというと、たとえば料理をした時などの家のニオイが消えなかったり家の中で風が抜けないのでは?と思うかもしれません。

また、気密という言葉から何だか息苦しそうな印象をもってしまうことも。

でも実際はそんなことはないのでご安心を。

 

たとえば家の中は24時間換気と言って家の中の空気を入れ替えることが法律で義務付けられているので息苦しさを感じるということはありません。

反対に家の中の空気をコントロールできるので、たとえば暑い時期や寒い時期は冷暖房を効率的に使って家全体を快適に、春や秋など外の空気が気持ちの良い時期は外からの空気も取り入れるなど季節や温度に合わせて家の中をより調整しやすくなるんですね。

また、風通しに関しても気密性が高いから風通しの悪い家になるということもありません。

隙間が少ないので窓と24時間換気を見ながら空気がどのように動くか判断ができるからんですね。

そのため高気密にした上で適切な窓、適切な換気をすることで風通しの良い気持ちの良い家を作ることができます。

風通しの良い家はどうすれば作れる?家の中へ風を入れる方法

気密性の高い住宅か判断する方法

エコなどの環境意識の高まりと共に、高気密高断熱という言葉を掲げる住宅会社や工務店はかなり増えてきました。

ただ、高気密高断熱という言葉に明確な定義がある訳ではないという点は注意が必要です。

その住宅会社や工務店の判断で高気密高断熱と言うことができるからなんですね。

では、どうすれば本当に高気密な住宅かどうか分かるのでしょうか?

それには「C値」という数字に注目することで高い家なのかどうかの判断ができるようになります。

 

C値とは家の気密性能を表す数値で数値が低い方が気密性能が高い家になり、数値が大きい方が気密性に劣る家という意味合いになります。

では、具体的にどれくらいの数値がC値の目安になるのかというと、2020年現在のC値の目安としては1.0以下というのが1つの基準となってきます。

C値は10年ほど前であれば3.0や5.0などかなり隙間の大きい家が普通に建っていましたが、施工技術や知識の向上、省エネへの関心の高さからこの10年でかなり数値が良くなってきたんですね。

(施工技術も上がっていること、またこれからも上がり続けていくことを考えると、C値1.0というのは最低限の基準として見ても良いと思います)

 

一方、C値で注意しておきたいのが自分の家のC値は家が完成してからでないと分からないという点です。

C値は計算して出すのではなく、家が完成してから現場で機材を使って測定すること初めて分かるからなんですね。

では、どうすれば高気密の家を建てる会社か判断すればいいのでしょうか?

その方法としては、住宅会社や工務店が建てている家はこれまでどれくらいのC値になっているかを聞くことである程度判断できるようになります。(実際の測定結果を見せてもらうのがベストです)

たとえば、ここ1年ほどで建てた家のC値は最低、最高でどれくらいのレンジなのか。また平均してどれくらいなのか。

この部分を確認することでその住宅会社や工務店の気密性を判断することができるんですね。

(特に全棟気密測定している会社はすべての家の気密性を確認することでフィードバックができますし現場監督、大工の評価にも繋がってくるので気密レベルが高い会社が多いです)

 

また、どれだけの頻度で気密測定をしているのかもポイントになってきます。

たとえばモデルハウスだけ気密測定をしていてその結果を説明されても信頼性はあまり高くありません。

モデルハウスなので丁寧に作っているのは当たり前だからなんですね。

平均の数値と気密測定の頻度。

この2つは家づくりで必ず確認しておきたいポイントと言えます。

気密性が高い住宅は性能も良い

性能の良い家は夏涼しく冬暖かい快適な生活を送ることができますが、性能を上げるためには気密性の他に断熱性能を上げる必要があります。

そして、気密性が高い家は気密性能だけでなく断熱性能も高い家になるケースがかなり多くなります。

その理由としては気密性の高い家にするには家の隙間を減らすために技術や経験を元に丁寧に施工する必要があり、同じように断熱材も隙間なくしっかり丁寧に施工している場合がほとんどだからです。

特にC値があまり良く無い時代であればC値を低くするのは簡単でしたが、ある程度C値が下がってくると数値を下げるのはかなり難易度が上がってきます。

最初は隙間の多い場所を埋めていけば数値は下がりましたが、それ以上は試行錯誤をしながら隙間を減らしていく必要があるからなんですね。

また、高い知識と技術を持った人が家を建てて経験と知識を持った人間がチェックしないと高気密な家は出来ません。

そのような試行錯誤を繰り返しながら気密性を高めているので、その気密性を最大限に活かせるように断熱性能もこだわっていることが多いんですね。

(それだけ手間と経験が必要なのでC値が良い工務店と話をする時はやはり家のことを良く考えているなと思うケースがほとんどです)

気密性が下がりやすい場所

それでは最後に気密性能が落ちやすい場所もご紹介しておきたいと思います。

気密性に差が出やすい代表的な場所としては玄関の扉をドアにするか引き戸にするかで気密性は変わってきます。

玄関扉はドアの方が気密性が良く、引戸の場合は外壁の外側に引戸を取り付けることになるのでどうしても隙間ができやすく、気密性が下がりやすいんですね。

同じようにスペースがあまり無い場合は勝手口をドアではなく引戸にすることもありますが、その場合も気密性と勝手口、どちらの優先順位が高いか考えた上で引戸にするか決めたいですね。

玄関ドアの種類と、玄関ドアを選ぶ時のポイント

 

また、新聞や郵便物を簡単に取り出せるように郵便ポストを玄関横などの外壁に付ける場合もありますが、この場合も気密性が下がる要因となります。

そのようなポストは基本的には断熱仕様となっていますが、やはりポストを通して外の空気が入ってきてしまうんですね。

これからテクノロジーが発達して情報も紙媒体では無くなっていくことを考えると、これから長く住む家の気密性を下げてまでポストを外壁に付けるかどうかはしっかり検討しておきたいですね。

郵便ポストを設置する時に知っておきたい3つの場所

 

その他には、窓によっても家の気密性は違ってきます。

たとえば引違い窓は2枚の窓が組み合わさっているため隙間ができやすく、気密の面ではあまりよく無い窓となってきます。

そのため引違い窓は多用するのではなく必要な部分だけ使うなど、バランスの取れた窓計画にしておきたいですね。

家の光や風を左右する!家を建てるなら知っておきたい窓の話

まとめ

今回は家の気密について詳しく見てきました。

家の性能というと断熱の方に目がいきやすいですが、気密性能があって初めて断熱性能が生きてくるんですね。

そのため新しい家で快適な生活を送りたい場合は高気密高断熱なのかどうか。

この部分は確認しておきたいですね。

 

また、気密というのはかなり経験と知識が必要なものになります。

気密性をどれだけ考えているかを聞いてみることでその会社のレベルを判断する材料ともなるので、会社選びの際には気密の話もぜひ聞いて見てくださいね。

では。

 

家の性能についてはこちらも参考にしてください。

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南欧風(プロバンス風)の家にするなら必ず知っておきたい10のポイント

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ナチュラルな雰囲気の家を好きな方は多いですが、その中でも南欧風のデザインの家は女性を中心に根強い人気がある住宅の1つです。

南欧風の住宅はプロバンス風(プロヴァンス風)とも呼ばれるようにフランス南部のプロバンス地方の住宅がモチーフとなっています。

では、そんな南欧風の住宅を作るにはどうすれば雰囲気のある魅力的な家にできるのでしょうか?

今回は南欧風の家を作る時の外観のポイントについて詳しく見ていきたいと思います。

南欧風(プロバンス風)の住宅にしたいという方や家の外観が気になる方はぜひご覧ください。

南欧風の外観にするためのポイント

家の外観を考える時、3つの要素が大きく影響してきます。

「家の形」、「窓」、「素材」という3つの要素ですね。

そして南欧風の住宅にする場合は特に「素材」の部分が一番重要な要素となってきます。

アンティーク感やシャビーな感じをいかに出していくかが南欧風の住宅では重要となり、素材感を上手く使うことで家の外観に驚くほど雰囲気が出るようになるからなんですね。

それでは具体的に外観のどの部分を意識すれば南欧風の家になるのか見ていきましょう。

 

三角屋根で瓦を見せる

南欧風(プロバンス風)の家の屋根

Photo:https://feely.jp/4589992/

南欧風の外観を目指す場合、屋根の形は三角形を見せていくのが基本になります。

いわゆる「切妻屋根」という屋根ですね。

家の形という面では屋根をキレイな切妻屋根にすることで南欧感がグッと出るようになります。

屋根の形状次第で、家の外観はかなり変わるんです。

 

ただ、普通の三角屋根にするだけでは味気なく感じてしまうことも。

そうならないよう、屋根材には明るい色の瓦屋根を使って屋根にも素材感を出していきたいですね。

 

また、家の形から完璧な三角屋根にならない場合もあります。

そんな場合も屋根の一部でもいいので三角屋根になるよう意識しておくと外観が格段にまとめやすくなります。

 

軒の出はあまり出さない

南欧風(プロバンス風)の家の軒

プロバンス風の外観では三角屋根にする以外に屋根で押さえておきたい場所があります。

それが屋根の軒の出について。

軒の出をおさえることでプロバンス風らしい可愛さが出てくるようになるんですね。

プロバンス風にする場合、屋根では瓦、三角屋根、軒の出の3点セットは必ず押さえておきたいポイントになります。

 

一方、軒の出が少ないということは外壁に雨や紫外線の影響を受けやすいという面もあります。

その分だけ外壁も汚れやすくなってしまう点は注意しておきたいもの。

ただ、その汚れもアンティーク感やシャビーな感じを出すのに一役買ってくれるため、汚れも味ととらえる方も多くいらっしゃるという点は南欧風の家ならではと言えます。

 

窓は「上げ下げ窓」か「すべり出し窓」に

南欧風(プロバンス風)の家の窓

窓は家の外観を決める3大要素の1つとなりますが、南欧風の外観を目指す場合は窓のどんな点を意識すればいいのでしょうか?

南欧風の外観にする場合、窓は「上げ下げ窓」か「すべり出し窓」を使っていくのが基本となります。

「上げ下げ窓」や「すべり出し窓」を中心に使っていくことで可愛い雰囲気を出すことができるんですね。

(実際に南欧で使われている窓と近い窓を使うことで雰囲気が出るようになります)

 

その一方、家の窓では引き違い窓が使われることも多くありますが、南欧風の外観を目指す場合は引き違い窓の多用は厳禁です。

引き違い窓

引き違い窓を使うことでイッキに普通の家感が出てしまうからなんですね。

少なくとも道路からよく見える場所や外観を見せたい場所にはできるだけ引き違い窓は使わないようにして、庭への出入りなど最低限の場所だけに留めて置くのがポイントとなります。

こだわる場合は庭に出る場所にパティオドアなどを使って一切引き違い窓は使わないというのも効果的ですよ。

 

外壁は塗り壁がマスト

南欧風(プロバンス風)の家の外壁

家の外観の中でもベースとなる外壁。

ナチュラルな家を目指す場合はいかに外壁を自然に見せられるかがポイントになってきますが、プロバンス感を出す場合は外壁に塗り壁を使うのがマストな選択肢となります。

プロバンス風の柔らかい感じを出すのには塗り壁が一番最適だからなんですね。

 

そんな塗り壁を使う場合、色味はベージュやクリーム系かホワイト系、2つのパターンに分けることができます。

ベージュやクリーム系の色は外壁の汚れとも相性が目立ちにくく、汚れもまたアンティーク感を出すための味にすることができるという特徴もあり、プロバンス風の家では良く使われる色になります。

一方、ホワイト系は太陽の光を浴びるとよりキレイに見えるので、太陽が降り注ぐ明るい地中海のイメージを目指す場合はホワイト系の外壁を使うのもいいですね。

その場合、汚れはできるだけ付けたくないので汚れが付きにくいものや自浄作用のある外壁材を使うなど汚れ対策を取っておきたいですね。

南欧風(プロバンス風)の家の白い外壁

Photo:http://www.hascasa.com/park_kashiwa.html

 

玄関は木製ドアとアイアンランプ

南欧風(プロバンス風)の家の玄関

モダンな住宅を目指す場合は玄関は目立たない方が良いですが、南欧風の家では玄関も素材感を前面に出してナチュラルな雰囲気を出したいもの。

そんな南欧風の家の玄関にはやはり木製ドアが似合います。

瓦に塗り壁といった自然の風合いに綺麗にマッチするからなんですね。

 

一方、木製ドアはメンテナンスが普通の玄関ドアよりも多くなりますし金額も高くなる傾向があるのはネックと言えます。

そのような場合、大手サッシメーカーの玄関ドアを使うというのも一つの方法となってきます。

最近の木目調の玄関ドアは見た目も本物とあまり変わらない物も多く、メンテナンス性やコストも踏まえて十分代用できるレベルになっているのが大きな理由です。

 

その他、玄関の照明にはアイアンランプを使って雰囲気をつくりたいですね。

 

窓まわりの飾りつけ

南欧風(プロバンス風)の家の窓飾り

プロバンス風の外観を目指す場合は窓まわりの飾りつけは積極的に行いたいものです。

特に木目やレンガ調、アイアンなど、自然素材に見えるものはどんどん使っていきたいですね。

フラワーボックスなど住んでから手を加えられる物を付けるのも楽しいですよ。

 

また、窓本体に十字格子を付けて雰囲気を出しても家の雰囲気は変わります。

南欧風(プロバンス風)の家の窓格子

プロバンス風にする場合はシンプルを目指す必要は一切ないので、窓まわりの飾れる場所にはどんどん飾り付けを行いたいですね。

 

小屋根を設けて可愛さを出す

南欧風(プロバンス風)の家の小屋根

三角屋根の家というだけでは外壁に凹凸がないので少し寂しさが出てしまうことがあります。

そんな時に効果的なのが小屋根を設けるという方法です。

瓦屋根の場合はある程度大きく出した方が可愛く見えるので、庇ではなく小屋根になるくらい出した方がバランスが良くなるんですね。

(小屋根を支える木材もアクセントに丁度良いです)

特に小屋根と玄関は相性が良く、道路から見える場合は積極的に小屋根を設けたいですね。

また、窓の上や勝手口に庇をつける場合も庇ではなく小屋根にして可愛さを演出するのも効果的ですよ。

 

アーチや曲線を使う

南欧風(プロバンス風)の家のアーチ

全体的にコーナーをまるめて仕上げるのも南欧風の家のポイントになります。

コーナーの角が取れることでやさしい雰囲気の家になるんですね。

 

その他、玄関ポーチや外壁の開口部にアーチや曲線を使うのも効果的です。

角はできるだけ丸めて曲線に。

南欧風の家を目指す場合はこの部分は忘れずに覚えておきたいですね。

(塗り壁は曲線にしやすいという点でも南欧風の家と相性が良いです)

 

玄関ポーチはテラコッタかレンガに

南欧風(プロバンス風)の家の玄関ポーチ

ここまで家本体を南欧風にする方法について見てきましたが、玄関ポーチも忘れてはならないポイントの1つです。

玄関ポーチも色や素材感を出せる場所だからなんですね。

そんな玄関ポーチの仕上げはレンガやテラコッタといった明るい色を使って素材感をしっかり出しておきたいもの。

木製や木目調の玄関との相性も良いですし、アンティーク感やナチュラル感を出すことができます。

また、コストを抑える場合はテラコッタ調のタイルを使うのも良いですね。

 

外構にも自然素材を

南欧風(プロバンス風)の家の庭

家の外観を整える場合、家の外構(庭)もしっかり考えておきたい場所になります。

家本体と庭のバランスが取れて初めて素敵な家になるからなんですね。

(建築士である自分の感覚で言うと、家の見た目は本体が70%、庭が30%で、庭が有って初めて家が完成するという感じです)

 

そんな見た目にも重要な庭ですが、プロバンス風にする場合は古木を使ったりレンガやアイアンを使うなど家の外観と同じようにナチュラルな素材でまとめたいもの。

そうすることで、家と庭の統一感を出すことができ、プロバンス風の世界観を出すことができるからなんですね。

 

また、庭にシンボルツリーなどの木を植える場合もオリーブなど地中海でよく生えている植栽を使うとより雰囲気になじませることができます。

植栽も含めてプロバンス風の庭を作っていきたいですね。

建築士おすすめのシンボルツリー19選と、シンボルツリーを植える時のポイント

まとめ

今回は南欧風(プロバンス風)の家にする場合の外観のポイントについて詳しく見てきました。

モダンな印象の家にする場合は引き算でいかにシンプルに見せるかが大切になってきますが、南欧風の家はその反対となり素材感の出し方次第で印象が大きく変わってくるんですね。

さらには素材感を出しつつ、どれだけ飾り付けをしながら可愛く柔らかな印象の家にできるかどうか。

この部分次第で南欧風の家になるかどうかはかなり違ってくるんですね。

 

ぜひ今回の内容を参考に素敵な外観の家を目指してくださいね。

では。

 

外観についてはこちらも参考にしてください。

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床材を上手く使って快適な家に!5つのオススメの床材と選ぶ時のポイント

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毎日肌にふれる家の床。

床材は壁材と同じように面積が大きいので家のインテリアのベースとなる部分でもありますし、毎日ふれる物なのでやはり快適な物を使いたいですよね。

そこで今回は家で使う床材と選ぶ時のポイントについて詳しく見ていきたいと思います。

家を建てる方、リフォームを考えている方はぜひご覧ください。

床材の種類

家の床材とひとことで言っても、床材にはいろんな種類の床材があります。

そこでまずは家で使う床材にはどんな物があり、どんなメリット、デメリットがあるのか見ていきましょう。

 

フローリング

フローリング

家で使う床材で一番代表的な物がフローリング。

かなり昔の家を除いてフローリングが使われていない家というのはあまり見かけないですよね。

そんな馴染みの深いフローリングですが、フローリングは大きく分けて2種類に分けることができます。

  • 単層フローリング(無垢フローリング)
  • 複合フローリング(合板フローリング)

という2つのフローリングです。

 

では、この2つのフローリングにはどんな違いがあるのかと言うと、フローリングが1枚の板で出来ているのか、それとも合板やシートを張り合わせて出来ているのかの違いになります。

図で見るとこんな感じですね。

フローリングの種類

Photo:https://www.nomu.com/mansion/library/trend/special/kato03.html

単層フローリングの代表的な物が無垢材のフローリング。

天然木から削り出してフローリングを作ったものが無垢材のフローリングとなります。

無垢材なので木の柔らかい肌ざわりはそのままですし、冬はほんのり温かく、反対に夏はサラッとして肌ざわりが気持ちよいなど自然素材ならではの良さが1番のメリットとなります。

また、年を重ねるごとに味わいが増していきますし、質感や見た目のキレイさと言うのも複合フローリングよりも優れているのも無垢材フローリングの魅力なんですね。

 

一方、天然の木なので傷が付きやすいく水や油汚れが付いてしまうと取れにくいという特徴があったり複合フローリングよりも費用が掛かる点はデメリットは無垢材フローリングの弱点と言えます。

ただ、毎日ふれる床であること、また見た目や質感もキレイなこと、子供が自然素材を身近に感じる機会を作れることを考えると、無垢材フローリングはとても魅力的な床材と言えます。(建築士である私も基本は無垢材フローリングを使っています)

おしゃれな家は皆使っている!おすすめ無垢フローリング12選【保存版】

 

それでは次に複合フローリングについて見てみましょう。

複合フローリングとは複数の合板を張り合わせた上に、薄くカットした木やシートを貼ったフローリングのことを言います。

そんな複合フローリングの魅力は表面に何を貼るかで色んな特徴を持つフローリングを作れるということ。

たとえば傷や汚れに強いシートを表面に使えば傷や汚れに強いフローリングにする事ができますし、プリント技術の向上で本物の木と変わらないような見た目にできたり、ホワイトやブラックなど天然の木では出すことの難しい色を出すことも可能なんですね。

また、価格も無垢フローリングと比べると安価なため使いやすいというのも複合フローリングの魅力の1つです。

一方、肌ざわりや踏み心地という点では無垢フローリングの方が優れているので、フローリングを選ぶ際はフローリングに何を求めるのか。

この部分で無垢フローリングが良いか、それとも複合フローリングが良いかは変わってきます。

 

クッションフロア

クッションフロア

Photo:https://www.toli.co.jp/product_floor/cf_sheet/

クッションフロアも住宅で良く使われる床材の1つです。

クッションフロアとは表面と裏地の間に緩衝材(クッション)を挟んだ塩化ビニール製のシートのことで、さわってみると柔らかでクッション性のあるさわり心地が特徴の床材となります。

賃貸住宅などでもよく使われているので、クッションフロアという名前はさて置き実際にクッションフロアの家に住んだ事があるという方も意外と多いと思います。

 

そんなクッションフロアのメリットを挙げるとすると、ビニール製のシートなので汚れに強くお手入れが簡単なことが挙げれらます。

そのためクッションフロアは部屋だけでなく水回りなど汚れが付きやすい場所にも使いやすいんですね。

また価格も安くカラーや模様のバリエーションが豊富なので、お手軽に部屋の雰囲気を変えたいという場合もクッションフロアとは好相性と言えます。

(たとえば下のようなストーン調の柄などもあります)

クッションフロア2

 

その一方、たとえばフローリングとクッションフロアを比べてみると同じ柄であればフローリングの方が見た目の質感は高いというように、高級感や質感をキレイに出したい場合は他の床材を使った方がキレイに見えます。

同じ木目調の場合でもフローリングの方が見栄えがするんですね。

また、ビニール製のシートなのでずっと肌に触れていると熱を持ってくるので夏場の暑い時期は不快に感じてしまうことも。

そのためクッションフロアは部屋に使うというよりは汚れやすい水回りなど用途に合った場所に使うというのが一番効果を発揮してくれる使い方となります。

CF(クッションフロア)を選ぶ際に見ておくべき4つのポイント

 

畳

Photo:http://tagle.jp/house/sks00000070021

日本でとても馴染みのある畳。

多湿な日本の気候風土で生まれた畳は、夏は足ざわりが涼しく冬は冷たく感じないというように素足にとても心地の良い床材となります。

なんだか同じ自然素材の無垢材のフローリングと特徴が似ていますね。

最近では縁のない正方形の琉球畳が使われることも多く、昔ながらの和室からモダンな和室まで幅広く使われています。

半帖畳

Photo:http://earnest-arch.jp/gallery/slideshow/j_007.html

また、畳というと和室というイメージがありますが、リビングに畳コーナーを設けて畳を使うというケースやリビングや寝室の一部を畳にして畳リビングや布団敷きしやすくするなど、その使い方は様々です。

畳リビング

Photo:http://www.koide-arc.com/blog/3278/

畳を使うことで子供に畳の生活がどのようなものか身近に感じてもらうというという点も良いですね。

 

その一方、たとえば畳は長く使っていくと傷みが目立ってくるので定期的に表替えをしたり交換をする必要が出てくるなど、フローリングよりもメンテナンスに手間が掛かるケースが多くなるという点はデメリットになってきます。

そのため後でメンテナンスが負担に感じないように和室や畳コーナーが必要かどうか一度考えてみた上で畳を採用するか決めるのが畳を採用する時のポイント。

迷う場合は置き畳などで代用するのも一つの方法と言えます。

新築の家に和室は必要?理想の和室を作るための7つのポイント

 

タイル、石材

石材

Photo:https://www.homify.jp/

タイルや石材というのもよく使われる床材の1つです。

たとえば石材であれば大理石や御影石などは有名ですね。

タイルや石材というと家の玄関や土間などに使われるイメージが強いですが、家の内装にももちろん使う事ができます。

特にマンションなんか玄関を大理石仕上げにしている所も多いですし、中には床すべてを大理石仕上げというケースも。

このように部屋の中を全部タイルや石にすることも可能ですが、靴を脱いで素足で生活する事が多い日本では家の一部にタイルや石が使うケースの方が生活に馴染みやすくなります。

では、そんなタイルや石はどこの床に使うことが多いのかというと、水回りにタイルや石を使っているというケースはよく見かけます。

タイルや石は水に強いものが多いので水回りに使われる事が多いんですね。

極端な例で言えば、造作のお風呂であればお風呂の床にタイルや石が使われていることもあります。

 

その他ではキッチン周りもタイルや石で仕上げるのもタイルや石を使う時の王道の使い方となります。

油や水跳ねなど汚れやすい場所に汚れに強いタイルや石材を使うという訳ですね。

特にちょっと可愛い感じのキッチンにしたい場合なんかは床にテラコッタ調のタイルを、雰囲気を引き締めたい時はグレーやブラックといった濃い色の石を使うとインテリアがグッと引き締まります。

 

一方、タイルや石を床材に使った時のデメリットを挙げるとすると、冬場はどうしても冷たくなってしまうことが挙げられます。

そのためタイルや石材を使う場所の下には床暖房を入れてタイルや石自体を温めるなど、あらかじめ対策を取っておきたいですね。(床暖房を入れると最初は温まりにくいですが、一度温まると暖かさが持続しやすいです)

またタイルや石は硬いので食器などの物を落とすと割れてしまったりタイルや石が欠けてしまうこともあるという点は注意が必要ですし、タイルや石の表面がザラザラしている物を使った場合は拭き掃除をしようとしたら布が引っかかってしまうことも。

タイルや石は見た目と質感はとても良いですが、この辺りが不便に感じないかどうか一度確認してから採用するかどうか決めたいですね。

 

余談となりますが、ワインの栓でもおなじみのコルクを砕いて作ったコルクタイルという表面が柔らかいタイルもあります。

キッチンの床をタイルにした時のメリットとデメリットを解説します

 

カーペット

カーペット

Photo:https://s-media-cache-ak0.pinimg.com

足ざわりが柔らかくて温かみのあるカーペット.

カーペットも住宅の床材として使われ、カーペットというと床の上に敷くというイメージが強いですが、床材として使う場合は床の仕上げにカーペットを使うという点が大きな違いとなります。

カーペットを床材に使う場所としては高級感を出したい場所やカーペットならではの柔らかさを楽しみたい場所に使うことが多く、たとえばリビングの一部をカーペットにしたり寝室をカーペット敷きにするというケースをがよくあります。

その他ではリビングを他のスペースより1段下げてリビングの中をカーペット敷きにしてリビングと他のスペースにメリハリをつけるという方法も。

色合いや柄、肌ざわりというのはカーペットならではなので、ラグやカーペットが好きな方は検討してみるのも良いですね。

 

その一方、カーペットは掃除がしにくくキッチンや水回りなどには不向きですし、ホコリなどが気になる場合は床材で使うのではなく後でラグやカーペットを敷いた方が掃除はしやすくなります。

カーペットは少しクセがあるので好みが分かれる部分ではありますが、カーペットの肌ざわりが好きな方は床材にカーペットを使ってみるのも面白いですよ。

 

床材を選ぶ時のポイント

それでは次に、床材を選ぶ時のポイントについて見ていきましょう。

床材を選ぶ時のポイントとしては

  • デザイン
  • 肌ざわり
  • メンテナンス性

この3つが3大要素となります。

 

たとえば床はインテリアのベースとなる場所なので、広い部屋では壁や天井の質感に上手く馴染む物を選ぶのが基本となってきます。

面積が広いので個性が強すぎないものを選ぶというのがインテリアをまとめるための床材の選び方になるんですね。

(反対に部屋の一部や狭いスペースであれば色味の少し強い物を使ってアクセントにするのも有りです)

また、色が濃いと落ち着いた雰囲気の印象になりますし、反対に白い色を床材に使うと光が反射して明るい雰囲気の部屋になります。

また、木目などのナチュラル色を使うとどんな雰囲気の部屋にも合わせやすくなりますし、色合い的にも汚れが目立ちにくくなるという特徴があります。

このように色味によっても部屋の個性が出るので、この辺りを踏まえながら置きたい家具やインテリアに合わせた色を選んでいきたいですね。

フローリングの掃除が違ってくる!?フローリングの色によるメリットとデメリット

 

その他にも床は毎日肌にふれる場所なのでやはり肌ざわりや快適性というのも大きなポイントになります。

たとえば、同じフローリングでも木目調のフローリングと無垢材のフローリングでは見た目は似ていても肌ざわりというのは全く違うものになります。(肌ざわりは無垢材のフローリングの方が快適です)

また、同じ素材でもツヤが有るか無いかでも肌に触れた時の感覚というのは大きく違ってきます。

特に寒さは足元から感じることが多いので、ふれた時の冷たさというのは必ずサンプルを触ってみるなど確認しておきたいですね。

あとは日本のように家の中を素足で歩く場合は床の硬さというのもチェックして置きたいポイントです。

床が硬いと足への負担も多くなるので、高齢者が使う部屋は足腰への負担が少ない柔らかい床材を使うなどの配慮をしておきたいですね。

最初は足腰に不安が無いのでデザイン重視に、歳を取ってリフォームをする際は柔らかい素材に変更するというのも効果的です。

 

最後に床材で忘れていけないのはメンテナンス性について。

床材は毎日使うので傷がつきやすい場所です。

そのため傷にどれだけ強いか、メンテナンスがどれだけ必要になるかという点は床材選びの大きなポイントになってきます。

たとえば無垢材のフローリングは肌ざわりが良く柔らかいので生活しやすいですが、柔らかい分だけ傷は付きやすくなります。

一方、無垢材でも硬い素材のフローリングを使えば傷は付きにくくなりますし、複合フローリングでも同じ事が言えます。

このように床の硬さや柔らかさというのは傷の付きやすさに影響してくるんですね。

 

また、床材によっても傷の目立ちやすさは変わってきます。

たとえば表面だけ模様をプリントしてあるような複合フローリングの場合だと、物を落として大きな傷が付いた時にプリントの下の合板が見えてしまうこともあります。

そのため、小さいお子さんがいて傷がよく付くことが予想される場合などは傷が付くのを大前提として床材を選ぶか(子供が大きくなったら床材をリフォームして綺麗にする方も多くいらっしゃいます)、それともできるだけ傷が付かないもの、傷が目立ちにくい物を最初から選ぶか方向性を決めておくと、床材の傷に関してストレスに感じることが少なくなります。

 

その他、床材は水跳ねなど汚れやすい場所は汚れに強い物を使いたいもの。

たとえば洗面やトイレなどの水回りであれば無垢材のフローリングを普通に使っただけではシミになってしまうことがほとんどなので、ウレタン塗装を施して水が染み込まないようにするなど汚れに強い素材を使うのが基本となってきます。

場合によってはキッチンの前だけ汚れに強いタイルやフローリングを使うなど場所によって使い分けをするのもいいですね。

このように場所によって最適な床材は変わってくるので、日々の生活のストレスにならないような床材を選ぶようにしたいですね。

まとめ

今回は家で使う床材について詳しく見てきました。

床材というとフローリングというイメージがありますが、フローリング以外にも色んな床材があるんですね。

それぞれの床材にはそれぞれの特徴があります。

その特徴が活きる使い方をして、より快適な家にしていきたいですね。

では。

 

内装やインテリアについてはこちらも参考にしてください。

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ローコスト住宅はどうすれば快適でオシャレにできる?ローコストな家を作る方法と失敗しない秘訣

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家を建てる時は人それぞれにこだわりが有るように、家に使う予算というのも人によって違ってきます。

たとえば子供の教育費などを考えてある程度お金に余裕を持っておきたいからできれば家に使う予算を抑えたいというケースもありますよね。

そんな場合に活用したいのがローコスト住宅と呼ばれる住宅です。

ローコスト住宅の明確な定義というものはありませんが、坪単価が40万円以下であったり総額1,000万円台で建てる家のことをローコスト住宅と呼ぶことが一般的です。

大手ハウスメーカーで家を建てると坪単価が70万以上することを考えると、ローコスト住宅はかなり予算を抑えて家を建てられることが分かります。

 

その一方で、ローコスト住宅を建てても価格なりで快適に暮らしにくかったりイマイチおしゃれな家にならなかったケースもよく耳にします。

家を安く建てられるのはうれしいものですが、せっかく建てた家が快適に過ごせなかったり賃貸住宅と変わらないような家だと何だか寂しいですよね。

そこで今回はローコスト住宅を建てるための方法と、ローコスト住宅を快適でおしゃれな家にするためのポイントについて見ていきたいと思います。

価格を抑えてオシャレな家を建てたいという方はぜひご覧ください。

ローコスト住宅の効果的な作り方

それではまず、ローコスト住宅の効果的な作り方について見ていきたいと思います。

ローコスト住宅を作る場合は価格を抑えるためのいくつかのポイントがあり、そのポイントを抑えることでコストパフォーマンスの高いローコスト住宅を作ることができるようになります。

それではまず、家はどうすれば価格を抑えることができるのか一緒に勉強していきましょう。

家の形はシンプルに

ローコスト住宅を建てる場合、家の形はできるだけシンプルにすることで価格を抑えられるようになります。

シンプルな形と言うと、たとえば総2階の家は代表的なコストを抑えられる家の形となってきます。

総2階とは下の絵ような感じの1階と2階が同じ大きさ、形の家のことですね。

このような総2階にすることで材料や作る手間などを少なくすることができるのでコストダウンすることができます。

ちなみにローコスト住宅というと「2階建てよりも平屋にした方がローコストにできそうかな?」と思うこともありますが、同じ家の広さであれば平屋の方がコストが高くなります。

平屋になると家の基礎も大きくなったり屋根の面積も広くなったりと、ローコスト住宅を目指す場合は平屋にすると少し割高となってしまうんですね。

 

その他に家の形で言えば、家が複雑に凸凹しているよりもシンプルな形の方がコストを抑えられるようになります。

たとえば下の絵ような同じ面積の2つの家があるとすれば、左側のシンプルな形の家の方が安く家を建てられます。

凸凹した方が部材のカットしたり余分な手間が掛かるようになるので、左側のシンプルな家の方がローコスト住宅にしやすいんですね。

家の内部についても壁が多い家よりも壁が少ない家の方が、また造作などの無いシンプルな家の方が材料や手間といったコストを抑えることができます。

一番安く家を建てる方法をお教えします。コストパフォーマンスの高い家にする秘訣

造作(ぞうさく)であなた好みの家に!造作のポイントとオススメの造作場所

 

もっとも、基本的に家の形はシンプルな方が価格を抑えられますが、住宅会社や工務店によっては家の形ではなく面積だけで価格を決めている場合もあります。

たとえば下請けの工事会社に「家の工事は坪単価で〇〇円」というような取り決めをしている場合は家の形は価格に影響を受けないなど、見積もり方法によって家の形がどれだけ影響してくるか違いがあるんですね。

そのためローコスト住宅にする場合は基本的にシンプルな形を目指しつつ、家の形が複雑になった場合に価格がプラスになるかどうか確認しておくと間取りにも幅が出るようになります。

坪単価の計算方法とプロでも知らない3つの注意点

 

企画住宅など人件費が少ない物を選ぶ

家を建てる時、あなたの家にどれだけの人件費が掛かるかでも家の価格というのは変わってきます。

たとえば間取りも仕様も自由に決められる注文住宅の場合はそれだけ打ち合わせの時間が必要になったり、家を作る時もオーダーメードになるので手間や人件費が多く掛かるようになります。

一方、ある程度間取りや仕様が決まっている家であれば間取りの打ち合わせも少なく済むので人件費を抑えることができますし、実際に家を建てる時も同じような家を多く建てていれば工事の効率も上がります。

その結果、家のコストも下げられるようになるんですね。

 

そんな人件費を抑えられる住宅の代表的なのが「企画住宅」です。

企画住宅とはある程度間取りが決まっていたり、いくつかある間取りから好みの間取りを選ぶという住宅になります。

(同じように家の仕様もいくつか決められた中からセレクトしていきます)

選べる物が決まっているなどルールがあって規格化されているので企画住宅という訳ですね。

その結果、効率的に家を建てることができ価格を抑えた住宅にすることができます。

このような企画住宅はいろんな住宅会社や工務店が作っているので、ローコスト住宅を目指す場合は企画住宅を選択肢に入れてみるのも良いですね。

あなたに合っている家はどれ?家は注文住宅だけでは無いんです

 

安く仕入れられる部材を使う

家で使う部材というのは、同じ部材でも住宅会社や工務店によって仕入れ価格というのは違ってきます。

よく使っている物や特別な仕入れルートがある物は安く手に入りますが、あまり使わない物は割高となるのが住宅業界では一般的なんですね。

そしてローコスト住宅を目指す場合、この住宅会社や工務店が安く仕入れられる部材を活用するのがポイントになってきます。

コストパフォーマンスの高い部材をどれだけ使えるかというのがローコスト住宅にするための近道だからなんですね。

 

その一方、ローコスト住宅で気をつけたいのが「どこかのメーカーや商品を指定して使いたい場合」です。

家やインテリア雑誌などで見たオシャレな物を自分の家でも取り入れたいという気持ちは分かりますよね。

でも、場合によってはかなり割高な買い物になってしまうことも。

 

その会社が安く仕入れられるメーカーの商品であればまだ良いですが、そうでない場合はかなり割高となってしまうケースも多いからなんですね。

また、先ほど出てきた企画住宅などはオプションをつけると金額が大きく上がってしまうケースもあります。

そのため家に手を加える場合は何を優先するのか。

このような優先順位をしっかりつけるのがローコスト住宅を建てるためには大切になってくるんですね。

場合によっては家はできる限りシンプルにしておき、家具や小物などのインテリアで家に個性を出すというのも賢い家のアレンジの仕方と言えます。

注文住宅の内装を効果的にコストダウンするために知っておきたいこと

 

究極のローコスト住宅

少し一般的では無いのでちょっと脱線してしまいますが、ローコスト住宅を突き詰める場合はどのような方法が有るかも見ておきましょう。

究極のローコスト住宅を目指す場合、分離発注ですべて自分で手配して家を建てるという方法があります。

具体的にどのような方法かと言うと、住宅会社がやっている仕事、たとえば間取りの設計や現場の監督、発注を自分でして家を建てるという方法になります。

間取りであれば自分で作ってしまい、家を建てるのに必要な手続きや図面の清書は申請業務をメインにしている設計事務所に依頼。

そのほか家を建てるのに必要な部材は自分で発注し、家の工事は工務店に依頼して家を建てていくことになります。

本来は住宅会社がやっている仕事を全て自分で手配するという訳ですね。

この分離発注の難点は家についてかなりの知識や勉強が必要なことや時間や手間が必要なこと、住宅会社で建てた時に付いている保証が無く自己責任になってしまう点が挙げられますが、住宅会社に依頼した時と比べて3割以上は価格を抑えて家を建てることができるようになります。

(ちなみに住宅業界で一番安く家を建てられる職種は現場監督です。現場監督は現場管理以外に発注も担当するケースが多く予算をコントロールしやすいというのがその大きな理由です)

何でも自分でやってみたい方、家にすごく興味がある方はチャレンジしてみるのも面白いかもしれませんね。

 

また、これも特殊な方法になりますがDIYがすごく好きで得意であれば何年か掛けて自分で家を作っていくと言う方法もあります。

TV番組でも山の中に自分で家を建てた方というもよく出てくるように、家の断熱、気密といった家の性能面を除くと、手順さえ分かれば自分で家を作るというのもそこまで難しい話では無くなります。

家1棟建てるのは現実的でなくても、たとえば収納の中の可動棚は自分でDIYで作るなど、ちょっとした部分を家が完成してから自分で作ることでコストダウンしてしまうのも良いですね。

ローコスト住宅を快適でオシャレにする方法

ローコストで住宅を建てたとしても、たとえば賃貸住宅と変わらないような内装の家であればせっかくの新築の家がもったいないですし、家を建てたのであればやはり快適に暮らしたいもの。

「安物買いの銭失い」なんていうのは絶対に避けたいですよね。

そうならないよう、次にローコスト住宅を快適でオシャレにする方法について見ていきましょう。

 

色使いをシンプルにする

ローコスト住宅にする場合、まずは色使いはシンプルにするのを心がけることで家の中がスッキリ綺麗にまとまりやすくなります。

たとえば下の家をご覧ください。

ダメなローコストの例

何だかゴチャゴチャしてお世辞にもオシャレな家に見えない家ですよね。

一方、同じような間取りでも下のような感じにするとどうでしょうか?

ローコストにオシャレに

先ほどの家と比べると大分スッキリして見えますよね。

この2つの大きな違いは色の使い方にあります。

 

たとえば、ローコスト住宅を目指す場合は安く仕入れられる物を使うのが基本となるので、建具や床、設備などにグレードの高いものを使うのが難しくなってきます。

では、家の内装のグレードは何に大きく影響してくるのかというと「見た目の質感」です。

たとえば木目であればグレードの高い方が本物の木のように見えますし、グレードが下がる方が本物感は少なくなります。

そして中途半端な色使いの物を使ってしまうと一気に部屋全体が安っぽく見えてしまうように。

これがローコスト住宅で多い失敗なんですね。

 

では、どうすれば部屋の中がスッキリ見えるようになるのかというと、たとえば床材以外は白に統一するという方法があります。

その理由は白や黒など色がハッキリした物はグレードが変わっても見た目が変わりにくいから。

白や黒を使うことでグレードの影響を受けづらくなるんですね。

そして部屋に余計な色を入れずシンプルにすることでスッキリした雰囲気を作ることができ、置く家具やインテリアで好きなようにアレンジすることができるようになります。

中途半端に色は使わずできるだけシンプルにする。

ローコスト住宅にする場合はこの部分を頭に入れておくことでオシャレな家に近づけることができます。

新築の内装はどうすればオシャレに見える?内装を決める時の6つのポイント

 

窓の使い方を工夫する

家の窓の使い方というのは家の外観や明るさ、風通しに大きく影響してくるので家の中でも重要な部分になってきます。

そんな家の中でも重要な窓ですが、ローコスト住宅の場合は窓の使い方がイマイチというケースも多く見られます。

ローコスト住宅の場合、コストを抑えるために最低限の窓しか使われていないことが多いんですね。

 

たとえば部屋の風通しを良くするためには風の入口と出口を作るために2つ以上窓をつけるのが基本となります。

窓が1つだと風の入口は有っても出口がないため風が入る余地があまり無いんですね。

一方、ローコスト住宅の場合は価格を抑えるために部屋に窓が1つというケースもよく見受けられます。

また、窓があれば家の中が明るくなりかなり印象が変わりそうな場所でも窓が無いというケースもあります。

一般的な窓であれば1つ5万円前後するので価格を抑えるため窓も減らしたいという気持ちも分かりますが、そのために家の風通しや明るさといった本当は享受できる物が無くなってしまうというのは残念なものですよね。

そうならないためにも部屋に窓は2つ以上あるのかどうか、また家の中で暗そうな場所は無いかどうかはしっかり確認しておきたいポイントと言えます。

家を建てるなら必ず知っておきたい窓の話

 

その他、窓は家の外観にも大きな影響を与える部分となります。

その中でも道路側などよく見える場所には引違い窓の多用は禁物です。

引違い窓というとこんな窓ですね。

引違い窓

引違い窓は価格の割にガラスの面積が大きいのでローコスト住宅でもよく使われる窓なのですが、家の外観を考えると使い方の難易度が高い窓になります。

何だかイマイチ外観がしっくり来ないという場合は引違い窓が大きく影響していることもあるので、引違い窓の多用には気をつけておきたいですね。

家の外観を良くする方法(窓の使い方編)

 

モチベーションが上がる物を1つは取り入れる

ローコスト住宅にするからと言って、ただコストダウンのことばかり考えているとストレスになりますし、何より家づくりが楽しく感じられないもの。

せっかくの一生に一度あるか無いかの家づくり、ぜひ楽しみたいものですよね。

そんな時に意識したいのが日々のモチベーションが上がるものを1つは取り入れるということ。

何かしらモチベーションが上がる物を取り入れるだけでも家づくりの楽しさは変わってきますし、家への愛着というのは大きく変わってくるからなんですね。

 

ではモチベーションが上がる物とはどういうものなのでしょうか?

たとえばキッチンを例を見てみましょう。

 

あなたは料理が好きなのでキッチンにちょっと良いものを取り入れたいと思うけども、価格が上がってしまうのがネックに感じてしまうとします。

そんな時の判断材料となるのが、キッチンを変えることで毎日がどれだけ楽しくなるかどうかということ。

あなたが家で使いたいと思うキッチンを入れることで毎日の料理が楽しくなり、家族皆んなが美味しいご飯を食べれるようになったり、さらには健康にも配慮したメニューにすることができたりするのであれば、キッチンはとても価値が高いものになりますよね。

何より、料理をしている時に楽しそうにしている姿を見ることで、家全体が明るい雰囲気になってくれます。

そして、キッチンのこの好循環を生み出しているのが、「楽しく料理ができる」という「モチベーション」です。

このようにモチベーションが上がる物というのはお金以上の価値を生み出してくれることがあるんですね。

ローコスト住宅を目指す場合でも1つはモチベーションの上がるものを取り入れる。

それだけでも家づくりや毎日の楽しさというのは大きく違ってきます。

それはモチベーションが上がるものですか?家の優先順位で迷った時に考えたいこと

 

ランニングコストとイニシャルコストを比べる

ローコスト住宅の場合、価格を抑えるために使う部材というのはある程度決まってきます。

言い換えるとイニシャルコスト重視の住宅という訳ですね。

その一方、その部材があなたにとって最適な部材かどうかというのは分かりません。

 

たとえば外壁材で少しグレードを上げることでメンテナンスの頻度が減るということもあります。

そうなるとイニシャルコストは高くてもランニングコストは安くなるということが起こる可能性も出てきます。

住宅会社もローコスト住宅の場合はインパクトを出したいので出す価格はできるだけ抑えるというケースもよく見かけますが、それがあなたにとってベストな選択なのかどうかは別の事になってくるんですね。

家は高価な物なので「安物買いの銭失い」は絶対に避けたいもの。

そうならないよう、イニシャルコストだけでなくメンテナンスも含めたランニングコストも含めて家を見るようにしていきたいですね。

また、頭に疑問が浮かんだ場合は質問をして確認していくのも家づくりにはとても大切なことになります。

家のメンテナンス費用はどれくらい必要で、修繕するタイミングはいつ?

ローコスト住宅はどこに依頼すればいい?

それでは最後にローコスト住宅はどこに依頼すると効果的なのか見ていきましょう。

家を建てる場合、依頼先は大きく分けて下の4つに分けることができます。

  • ハウスメーカー(CMや広告で良く見かける住宅会社)
  • パワービルダー(建売住宅を中心に年間に多くの家を建てている会社)
  • 住宅会社、工務店
  • 設計事務所

以上の4つです。

それでは順番にローコスト住宅との相性を見ていきたいと思います。

 

まずハウスメーカーをローコスト住宅の視点で見てみると、ハウスメーカーは宣伝費も人件費も掛けつつ高価格帯の家を建てるというビジネスモデルになるのでローコスト住宅とはお世辞にも相性が良いとは言えません。

そのためローコスト住宅を目指す場合、まずハウスメーカーは選択肢から外すことになります。

 

では次にパワービルダーを見てみましょう。

パワービルダーは建売住宅を中心に多くの家を建てている会社のことをパワービルダーと呼びますが、ローコスト住宅を目指す場合はパワービルダーは魅力的な選択肢となります。

多く家を建てているので効率化がすごく進んでいますし、部材の仕入れもスケールメリットが効いて物によっては驚くほどの価格で仕入れることができるからなんですね。

パワービルダーは土地と家を一緒に売るというビジネスモデルなので建築条件付き土地など条件が付く場合もありますが、価格の面ではパワービルダーは強い味方になってくれます。

建築条件付って書いてある土地を見つけたけど、建築条件って何?

パワービルダーって何?パワービルダーで家を建てると安く家を建てられるの?

 

では次に住宅会社や工務店はどうでしょうか?

住宅会社や工務店で家を建てる場合、その得意なジャンルというのはある程度分かれてきます。

高級志向の会社や価格重視の会社というように会社によって得意な分野に違いがあるんですね。

そしてローコスト住宅を目指す場合はやはり価格重視の会社を選ぶのが近道となります。

 

また、日本全国に展開している企画住宅のグループに加入して企画住宅を建てている住宅会社もありますし、独自の企画住宅を作っている住宅会社もあります。

そのため好みのテイストの企画住宅を見かけた場合はその企画住宅を建てている会社を見てみるもいいですね。

 

その他には家族規模でやっている工務店もローコスト住宅を建てる時に意外と穴場になることがあります。

たとえば工務店について見てみると、工務店の規模が大きくなるほど組織が体系化し、人が増えても安定して経営していくために利益率というのはどの住宅会社も同じくらいになっていきます。

一方、家族規模など少人数の工務店の場合は体系化されておらず利益率をそれほど取らず家を建てているというところもたまに見かけます。

そうなると良い部材を使いつつローコストなコストパフォーマンスがかなり高い住宅を建てるということも可能となるんですね。

小規模な工務店の場合は信頼度という点では大手より低くなるという点がありますが、近くに家を建てている小さな工務店がある場合は話を聞いてみるのも一つの方法と言えます。

工務店とハウスメーカーの違いについてまとめました

会社の規模によって完成する家が違う!?知っておきたい工務店や住宅会社の見方

 

最後に設計事務所にローコスト住宅を依頼するケースも見てみましょう。

設計事務所も工務店と同じように個性があり、ローコストな住宅が得意な設計事務所はローコストでもデザイン性のとても高い住宅を建ててくれます。

そのため、価格にプラスしてデザイン性も重視したい場合は設計事務所で家を建てるというのも魅力的な選択肢となります。

 

その一方、設計事務所に依頼した場合は設計料が必要になるという点は注意しておきたいところ。

たとえば1,000万円台で建てた家と雑誌などに書いてあっても、その中には設計料が含まれていないことがほとんどです。

設計料も含めた総額で1,000万円台という訳ではない点は注意が必要なんですね。

(設計料は家の総額の十数パーセントとなるケースが多いです)

そのため設計事務所でローコスト住宅を建てる場合は設計料も含めて予算を考えるようにしたいですね。

まとめ

今回はローコスト住宅について詳しく見てきました。

ローコストで家を建てるには法則があり、その中でどれだけコストパフォーマンスが高い家を建てられるかがポイントになってくるんですね。

また、家で「安物買いの銭失い」は絶対に避けたいものですし、やはり住んでから楽しい家にしたいものです。

そうなるように失敗しやすい場所はあらかじめ頭にいれておきながら、家づくりの楽しみを見つけるようにしていきたいですね。

ぜひ今回の内容を参考に家づくりを楽しんでくださいね。

では。

 

注文住宅のコストについてはこちらも参考にしてください。

新築の家をコストダウンするにはどうすればいい?コストダウンに効果的な場所10選

注文住宅が予算オーバーした時に効果的な5つの方法

家が予算オーバーする5つの要因とプラスα

注文住宅の予算はどれくらい?年収別、家賃別で見たあなたに最適な予算の目安

家の資金計画はどうすればいい?資金計画書の見方と押さえておきたいポイント

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切妻屋根の家をオシャレにするために知っておきたい3つのこと

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家を建てるのであれば家の形や外観というのはキレイに見える方が良いですよね。

そんな家の外観に大きく影響するのが家の屋根。

今回はそんな屋根の中でも「切妻屋根(きりづまやね)」をテーマに見ていきたいと思います。

ちなみに切妻屋根とは本を伏せたような山形の三角屋根のことを言います。

こんな感じの屋根ですね。

屋根にはいろんな形がありますが切妻屋根は数ある屋根の中でもシンプルな形の屋根となり、「家の絵を描いてみて」と言われれば切妻屋根の家を思い浮かべる方も多いと思います。

では、このように馴染みの深い切妻屋根ですが、切妻屋根でオシャレな家にするにはどうすればいいのでしょうか?

家の外観が気になる方はぜひご覧ください。

切妻屋根の魅力

それではまず、切妻屋根の魅力について見ていきましょう。

切妻屋根の1番の特徴はそのシンプルな形。

そしてそのシンプルな形がいろんなメリットをもたらしてくれます。

 

たとえば切妻屋根はシンプルな山形になっているので作りやすく、雨漏れなど屋根のトラブルが起きるケースはかなり低くなります。

また、雨が降っても雨が2方向に流れるので排水を分散することができ、ゲリラ豪雨や台風といった大雨の時も軒が雨で溢れるのを防ぎ易いという効果もあります。

このように切妻屋根はシンブルな分だけ構造的に強く、雨風にも強いんですね。

さらにはシンプルな形状なので材料費や人件費も抑えやすいこと、また外壁の面積も抑えることができるのでコストを下げられるというのも切妻屋根の魅力の1つです。(外壁の面積が広くなればなるほど家のコストは上がります)

新築の家をコストダウンするにはどうすればいい?コストダウンに効果的な場所10選

 

また、切妻屋根は屋根の形が三角形になるのでロフトや小屋裏収納など作りたいという時も切妻屋根は有効な屋根になります。

屋根の高くなっている場所にロフトや小屋裏収納を作れるという訳ですね。

ロフトのある家って実際どうなの?100棟以上見てきた正解がコチラです。

 

その他にも切妻の三角屋根にすることで家の中の空気や外壁、屋根に籠もった空気を入れ替え易いという効果も期待できます。

暖かい空気は上に上昇して行くという特徴がありますが、切妻屋根にして屋根の一番高い場所に換気口を設けることで効率的に空気を入れ替えることができるんですね。

その結果、家の中を快適な温度に調整しやすくなります。

 

ちなみに豪雪地帯では切妻屋根にすることで雪を人の出入りの邪魔にならない位置に落とすことができますし、屋根が雪の重さで押し潰れないよう屋根の勾配をキツくして雪が落ちやすくするなど、切妻屋根が生活と密接に関わっているというケースもあります。

切妻屋根の家にする時のポイント

それでは次に、切妻屋根を採用する時の外観のポイントについて見ていきましょう。

切妻屋根にする時のポイントは大きく分けて3つあります。

  • 屋根の勾配
  • 屋根の軒の出
  • 窓の配置

以上の3つを意識することでオシャレでキレイに見える家にすることができます。

 

それではまず、切妻屋根の勾配から見ていきましょう。

 

切妻屋根の勾配

家の屋根はどれくらいの勾配にするかで家の外観というのはかなり違ってきますが、切妻屋根も同じように屋根の勾配をどれくらいにするかで家の印象はかなり変わってきます。

たとえば屋根の勾配を緩くするとこんなイメージに。

Photo:https://taniguchi-koumuten.jp/experience/showroom_modelhouse/modelhouse.html

落ち着いた柔らかい感じの雰囲気の家になっていますね。

このように切妻屋根の場合は屋根の勾配を緩くすることで家に柔らかさを出すことができます。

 

また、モダンな印象を出したい場合も緩い勾配の切妻屋根は効果的です。

Photo:https://sfc.jp/ie/style/detail/3205

モダンな家に緩い勾配の切妻屋根を使うことで四角い箱方の家に近づくようになり、シンプルさがより強調されるようになるんですね。

極端な例を挙げると、切妻屋根の勾配を極限まで緩くすることで四角い外観の家にすることも可能になります。

こんな感じですね。

Photo:https://www.muji.net/ie/kinoie/

このように緩い勾配の切妻屋根はナチュラルな家の場合は柔らかさを、モダンな家の場合はシンプルさが強く出るので、目指す家に合わせて上手く使っていきたいですね。

 

それでは次に、屋根の勾配をもう少しキツくしてみましょう。

Photo:https://suvaco.jp/room/Bih8nrBi0K

先ほどの緩い勾配の時とはかなり印象が違い、屋根がかなり強調されているのが分かります。

このように切妻屋根の勾配をキツくすることで屋根の輪郭をより際立たせることができるようになるんですね。

そのため勾配のキツい切妻屋根はモダンな住宅と相性が良くなります。

また、モダンな住宅以外にもプロヴァンス風や南欧風の家を目指す時も勾配のある切妻屋根との相性は抜群です。

Photo:https://feely.jp/4589992/

プロヴァンス風の住宅にするには三角屋根というのは重要な要素の1つとなり、切妻屋根はマストな選択肢となるんですね。

その他にはロフトや小屋裏収納を作りたいという場合もこれくらいの勾配が欲しいですね。

 

では、切妻屋根の勾配をもっとキツくするとどうなるでしょうか?

Photo:https://www.soramado-san-in.com/co_photo/

屋根がさらに強調され、インパクトがより強くなっているのが分かりますね。

このように屋根の勾配をかなりキツくするケースとしては、都市部などの間口(道路に面した幅)がそれ程ない敷地で家を建てる時により効果を発揮し、限られた面積の中で小屋裏を有効活用することもできますし、家の幅が取れない分だけ縦の長さを強調することでデザインのバランスを取れるというメリットがあります。

間口(まぐち)って何?間口によって建てる家は変わってきます

 

その一方、屋根の勾配が一定以上超えてしまうと、コストが余分に掛かってしまうというデメリットも出てくるようになります。

普通の勾配の屋根なら屋根の上を歩いて工事ができますが、勾配がキツいと普通に歩くことが難しくなり専用の足場を作る必要が出てくるからなんですね。

それに合わせて家の建築費やメンテナンスの際もコストが高くなってしまうので、勾配をキツくするだけの魅力やメリットがあるかどうかという点は意識しておきたいですね。

 

屋根の軒の出

Photo:https://www.houzz.jp/ideabooks/108487485/list

切妻屋根の場合、屋根の軒の出というのも外観を印象付ける大きな要素となります。

基本的には軒を出すとナチュラルで落ち着いた雰囲気に、軒を短くするとモダンな印象の家となります。

特に切妻屋根の場合は三角屋根でシンプルなこと、また二方向に軒が出てくるので、他の屋根と比べて軒の出が外観に与える印象は大きいという特徴が有ります。

 

軒の出の基本的な考え方としては、軒を出すことで雨や紫外線による汚れや劣化、夏場の日差しや西日などを防ぎやすくなるので基本は軒を出し、モダンな家を目指す場合や都市部でお隣までの距離がそれほど無くあまり軒を出せない場合は軒を短くするというのがセオリーとなります。

また、軒を出す場合は軒の出が大きい方がキレイに見えますし軒の下を縁側のような使い方もできるようになるので、敷地や面積に余裕がある場合はできるだけ軒は大きく出す方がオススメですよ。

 

窓の配置

切妻屋根では、窓の使い方でも家の見た目というのは大きく変わってきます。

家の形がシンプルなので窓が家の外観に与える影響というのは大きくなるんですね。

たとえば家でよく使われている引違いを切妻屋根に使ってみるとどうなるか見てみましょう。

シンプルな家に一般的な窓が付いているだけなので、お世辞にもオシャレな外観とは言いづらいですよね。

このようにシンプルな切妻屋根は使う窓の印象にかなり引っ張られてしまうという傾向があります。

そのため切妻屋根の場合は

  • 窓はできるだけ省いてシンプルにする
  • 窓を敢えてランダムに配置する(意図的に)
  • 窓を目立たせる

このどれかで窓を配置するのが基本となります。

 

たとえばシンプルな切妻屋根の場合は窓もシンプルにするというのは特に効果的な方法。

Photo:https://www.field-h.net/works/suzuya-house/16302/

窓と家の形がキレイに調和するからなんですね。

場合によっては窓には見えなくするなどアレンジして周りと調和させてしまってもオシャレに見えます。

Photo:http://www.yanase-arc.com/house/fujisakinoie/

一方、窓を減らすのとは反対に窓を増やしたいという場合もあります。

やはり南側など日当たりの良い場所には光が入る窓を設けたいですよね。

そんな場合は敢えて窓を意図的にランダムに付けるという方法も。

Photo:https://www.muji.net/ie/kinoie/

普通に窓を付けてしまうと家全体が至って普通の家に見えてしまいますが、ランダムに窓を配置することでアクセントにすることができるんですね。

 

また、大きな窓を持ってきて反対に窓を目立たせてしまうのも効果的です。

大きな開口部が家のアクセントとなり、シンプルな家の形を引き締める効果が期待できるんですね。

特にこのような大きな窓を配置するというのは間口が広い切妻屋根の場合は効果がより大きくなります。

Photo:http://workswise.com/sub3-54.htm

間口が広い場合は外壁の面積が広くなりますが、その分窓を大きく取ることで外壁と開口部のバランスが上手く取れるようになるんですね。

 

もちろん、窓の配置というのは間取りが大きく影響してくる部分でもあります。

また、間取りが出来てから窓を変更するというのは選択肢がかなり限られてきます。

そのため、家の外観を整える場合は道路から見た時にどう見えるかも意識しながら間取りを作るというのが大前提となってくるんですね。

そして間口の広さを抑えた切妻屋根の場合は窓はシンプルを基本に、間口の広い切妻屋根は窓を大きく取る。

これが切妻屋根の家をオシャレにするための重要なポイントとなってくるんですね。

まとめ

今回は切妻屋根について詳しく見てきました。

切妻屋根はシンプルな分だけ構造やコストの面でも優れており、家を作るときの基本的な屋根の形となります。

その一方、シンプルだからこそ窓などの使い方次第で外観の印象というのは大きく変わってきます。

このような特徴を頭に入れておくことでオシャレな家にグッと近づくことができるので、たとえばもしあなたの家づくりで切妻屋根の外観の家が提案された場合は今回の内容をぜひ思い出して素敵な外観の家を目指してみてくださいね。

では。

 

外観についてはこちらも参考にしてください。

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ルーバーってどんな物?ルーバーを使って家を快適にする方法

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「ルーバー」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

ルーバーとは下のような細長い板を隙間をあけながら平行に並べた物をルーバーと呼びます。

ルーバー

見たことがあるという方も多いですよね。

ルーバーは家などの建築物に使われることが多く、建築業界では「格子」もルーバーと同じような意味で使われることケースも多くなります。

このように意外と身近なルーバーですが、では、ルーバーをどう使えばオシャレで快適な家にできるのでしょうか?

今回は家でルーバーを使うときのポイントについて詳しく見ていきたいと思います。

ルーバーを家の外で使う

ルーバーを使う場合、家の外で使う場合と家の中で使う場合に分けることができます。

それではまず、家の外でルーバーを効果的に使う方法について見ていきましょう。

 

家の外でルーバーを使うケースとして一番効果的なのが目隠しとしてルーバー使うというケースです。

ルーバー(外観)

Photo:http://www.hisatomo-p.com/

例えば家の庭が道路側にある場合、道路から庭が丸見えだと何だか落ち着かないですよね。

ゆっくり庭でくつろいでいるときに道を歩いている人と目が合ってしまうというのはやはり気まずいものです。

そうならないよう家にルーバーを付けることで程よい目隠しとなり、庭のプライバシー性を高めることができます。

 

一方、目隠しをする場合はルーバーではなく塀を作るという方法もあります。

では、ルーバーと塀ではどんな違いがあるのでしょうか?

塀とルーバーの違いとしては、「視線が抜けるかできるかどうか」「風が通るかどうか」という点が大きな違いとなります。

たとえば家の中から庭を見たとき、その先が壁なのかルーバーなのかで視線の抜け方はかなり違ってきます。

壁だと視線が壁でストップしまいますが、ルーバーだと外まで視線の抜けを作ることができるんですね。

家の中から見たルーバー

Photo:http://www.hisatomo-p.com/

このような視覚の効果というのは意外と大きく、家の開放感に大きな影響を与えます。

また、ルーバーは視線が抜けると同時に光を入れることができますが、塀の場合は光もカットするようになります。

家から離れた場所に塀を建てるのであれば空に視線が抜けますし光も入るので問題はありませんが、家の近くに目隠しが欲しい場合はルーバーというのは視線も抜け光も入るマストな選択となってくるんですね。

 

その他では、風の抜け方というのもルーバーと塀では違ってきます。

たとえば家に中庭を作るとしましょう。

中庭はコの字型になっていることが多く、塀で中庭を囲ってしまうと風の通り道が塞がれてしまいます。

その結果、家の中にも風が入らなくなり風通しも悪くなってしまうんですね。

そのため、風を通しつつ目隠ししたい場合はルーバーを使うことで風の通り道を確保することができるようになります。

中庭で明るい家にする方法と知っておきたい中庭のメリットとデメリット

 

また、中庭以外にもルーバーを使うのに効果的なのがバルコニーに風を入れたいというケースです。

バルコニーのルーバー

Photo:https://suvaco.jp/room/6YWSqW8zq4

バルコニーの壁をルーバーにすることで風がより入るようになるんですね。

2階リビングの場合なんかではバルコニーが庭代わりにもなるので手すりを高くしてプライバシー性を高めたくなりますが、手すりを高くすればするほど風が抜けにくくなってしまいます。

そういった場合もルーバーを使うことで風通しの良いバルコニーにすることができます。

2階リビングのメリット、デメリットをプロの建築士がまとめました【絶対保存版】

 

ちなみに塀と同じくらいプライバシー性を高めつつ風も入れたいという場合は、ルーバーを互い違いで2重に作って風を通すという方法もあります。

外から見えないルーバー

外からは塀のようで中は見えないけども、風は互い違いになったルーバーを通して入ってくるという訳ですね。

ルーバーを互い違いにする分だけ費用は掛かるようになりますが、外から中はほとんど見えないようになります。

 

その他、ルーバーは家の外に使うことで外観のアクセントになるというメリットもあります。

たとえばアルミ製のシルバーや黒のルーバーを使えばモダンな雰囲気に。

一方、木を使ったルーバーや木目調のルーバーを使った場合は和モダンやナチュラルモダンというような印象の家になります。

和モダンなルーバー

Photo:https://www.homify.jp/photo/986214

色の違いで雰囲気は変わってくるので、目指すスタイルに合った色味のものを使いたいですね。

 

もちろん、家本体だけでなく外構にルーバーを使うことでもアクセントになります。

室外機などあまり見せたくない物をルーバーで隠すというのも効果的ですよ。

外構のデザインで家の外観は驚くほど変わります

 

また、ルーバーは縦のルーバーにするのか、横のルーバーにするのかでも印象が変わってきます。

外観のアクセントでルーバーを使う場合はシャープに見える縦のルーバーが使われることが多いですが、あまり使いすぎると場合によってはうるさく見えてしまうことも。

そのためバルコニーやフェンスなど広い面積をルーバーにする場合は横ルーバーにして落ち着いた雰囲気を出すのも効果的です。

 

ちなみにルーバーは木で作るかアルミ製のルーバーを使うことがほとんどですが、木製の方がコストを抑えて作れる反面、塗装などのメンテナンスは小まめに必要となってきます。

そのためメンテナンスのコストや手間も頭に入れた上でルーバーを何で作るか決めたいですね。

(アルミ製のルーバーでも木目調の物は本物の木と見た目はあまり変わらないので、家の高い場所などメンテナンスがしにくい場所にルーバーを使う場合はアルミ製のルーバーの方が安心感があります)

ルーバーを家の内部に使う

それでは次に、家の中にルーバーを使うケースを見ていきましょう。

家の中でルーバーを使うメリットとしては、緩やかに空間を区切れるということです。

ルーバーを上手く使うことで視線をコントロールできようになるんですね。

家の中のルーバー

Photo:https://tagle.jp/search/?maker_category=1#tag=%5B%5B503%5D%5D&orderby=50

たとえばキッチンとリビングをある程度分けたいという場合は壁ではなくルーバーにすることで視線は抜けつつお互いの空間を明確に分けることができますし、間取りの関係でLDKの近くにトイレがくる場合は、トイレとLDKの間にルーバーを作ることでトイレが直接見えないようになるなど、ルーバーはいろんな使い方が考えられます。

壁にすると重たく見えたり部屋が狭く見えてしまうような場合でも、ルーバーにすることで視線は抜けるので空間の開放感を維持できるようになるんですね。

このようにちょっと目隠ししたい、ちょっと区切りたいという場合はルーバーというのはとても重宝します。

 

その他、ルーバーは家の建具にも使うことができます。

ルーバーは空気が通るので、空気が籠って欲しくない場所、たとえば収納や洗面室の建具にルーバーを使って空気が籠らないようにするんですね。

ルーバー建具

Photo:https://www.pinterest.jp/pin/407857309999161284/

建具をルーバーにした場合、模様(ルーバー)がかなり強く出るようになるので、白い建具にすれば洋風のアンティークのような雰囲気を出すのにも効果的ですし、ナチュラルな空間にするなら木の建具にすると雰囲気に上手く合うようになります。

 

また、収納や水回りだけでなく部屋の間仕切りにルーバーの建具を付けるというケースもあります。

ルーバー引き戸

Photo:https://www.instagram.com/sekisuihouse/p/Br19pATgqxh/

寝室として使う部屋であればルーバーから漏れる光が寝ている時に眩しく感じることもありますが、寝室として使う予定がなければルーバーの建具にすることで空間全体に軽さを出すことができるんですね。

リビングの一角に作った書斎や家事室で完全に閉じた空間は必要ないけども、たまに緩やかに区切りたいという場合なんかでもルーバーの建具は効果的です。

引込み戸にしておくことで使わない時は建具の存在感を消しておくのもいいですね。

どんな建具を選べばいい?ドアや引戸を選ぶときに知っておきたいポイント

 

その他に家の中でルーバーを効果的に使える場所としては、部屋の天井にルーバーを付けるという方法もあります。

天井ルーバー

Photo:https://bukkenfan.jp/e/6078720633640848080

天井にルーバーを使うメリットとしては色や質感といったアクセントはもちろん、天井に陰影をつけられるというのも大きなメリットになってくるんですね。

ルーバーの場合は照明の当たり方が普通の天井とは違ってきますし、奥行き感が出るのでいろんな表情を出すことができます。

そのため天井にアクセントを付けたい場合はルーバーも検討してみると楽しいですよ。

 

ここまでルーバーの使い方について見てきましたが、最後に家でルーバーを使わない方がよいケースもご紹介しておきたいと思います。

ルーバーを使わない方がよい場所としては「家の窓」。

家の窓はいろんな窓の種類がありますが、その中にガラスがルーバー状になった「ルーバー窓」という窓があり、ルーバー窓は極力使わない方が無難です。

ちなみにルーバー窓とはこんな感じの窓ですね。

ルーバー窓

ルーバー窓はジャロジー窓とも呼ばれ、何枚かのガラスがルーバー状になって開け閉めする窓になります。

このようなルーバー窓は開き勝手を調整しやすく、窓を少しだけ開けても中が見えにくいので水回りで見かけることが多い窓の1つです。

 

では、どうしてルーバー窓を使わない方が良いかというと家の気密性能が下がってしまうから。

ルーバー窓は窓を閉じても隙間ができやすく、その結果、外の冷たい空気が入ってきたり、せっかく温めた空気が外に逃げてしまう原因となってしまうんですね。

最近では隙間が出にくいよう工夫がされていますが、他の窓に比べるとやはり気密性能は下がってしまいます。

そうならないよう、ルーバー窓ではなく他の窓を使うようにしておきたいですね。

住宅の気密性ってこんなに重要!快適な家を建てるために知っておきたい家の気密

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まとめ

今回はルーバーについて詳しく見てきました。

ルーバーの魅力は緩やかに区切れるということ。

緩やかに区切れるので目隠しに使いつつ、風や光も取り入れることがルーバーの最大の魅力なんですね。

また、見た目も特徴的なので外観やインテリアのアクセントとしてもルーバーは大きな効果を発揮してくれます。

ルーバーを上手く使いこなすことで視線をコントロールしつつ家の魅力も高めることができるので、緩やかに区切りたい場所は積極的にルーバーを使っていきたいですね。

では。

 

家づくり、土地探しに必要な情報はこちらにまとめています。家づくりの参考にどうぞ。

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スケルトン階段を使ってリビングをおしゃれに!間取りで見るスケルトン階段の効果的な作り方

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家で使う階段にはいくつか種類が有りますが、その中でも今回注目したいのがスケルトン階段について。

スケルトン階段とはこのような踏み板と骨組みで構成されている階段のことを言います。

スケルトン階段を近くで見るとこんな感じですね。

スケルトン階段

スケルトン階段は踏み板と骨組みだけなので開放感があるのがスケルトン階段の大きな特徴です。

そのためスケルトン階段は別名でストリップ階段やオープン階段とも呼ばれます。

 

では、このようなスケルトン階段が一番映えるのは家のどこでスケルトン階段を使う時でしょうか?

答えはリビングにスケルトン階段を使うというケースです。

スケルトン階段はリビングと好相性だからなんですね。

そこで今回は、リビングをスケルトン階段にした時に効果的な使い方ができる方法とお洒落になるポイントを間取りを例に見ていきたいと思います。

リビングをお洒落にしたい方やリビング階段が気になる方はぜひご覧ください。

スケルトン階段はリビングとの相性が抜群

それではまず、スケルトン階段とリビングはどうして相性が良いのか見てみましょう。

リビングに一番求められる物は快適に生活できるかどうかということ。

リビングは家族皆んなが使う場所なのでやはり快適にしたいものですし、人が集まるような求心力のあるリビングというのは魅力的ですよね。

そしてそんな快適性を上げるためには視覚的な広さや部屋の明るさというのも大切な要素となってきます。

 

では、上記を踏まえながらここで一度スケルトン階段のメリットを見てみましょう。

スケルトン階段のメリットとしては、

  • 圧迫感が少なく開放的な空間にできる
  • 光を部屋の中に入れられる
  • 窓がある場所にも階段を設置できる
  • 部屋がおしゃれに見える

この3つが代表的なメリットとなります。

先ほどの視覚的な広さや部屋の明るさという点とすごくマッチしていますね。

また、スケルトン階段を使うと部屋がおしゃれに見えるようになるという点も高ポイントです。

このようにスケルトン階段はリビングに必要な要素を満たしてくれる階段なので、リビングとの相性はとても良いんですね。

間取りで見るリビングとスケルトン階段

スケルトン階段をリビングのどの場所に配置するかでリビングの印象や使い勝手がかなり変わってきます。

それでは次に、スケルトン階段にする時の間取りの例を見ながらどういう効果があるのか見ていきましょう。

 

壁に沿ってスケルトン階段にする

スケルトン階段のある間取り

階段をつくる場合、大きく分けて「直線階段」「まわり階段」「らせん階段」の3つに分けられますが、スケルトン階段にする場合は直線階段にするというケースが多くなります。

スケルトン階段の場合は見た目の軽さが売りとなりますが、複雑な作りにすると見た目がゴチャゴチャした感じになりやすいため、基本はシンプルな形にした方が見た目が綺麗になりやすいという特徴があります。

そのためスケルトン階段と構造がシンプルな直線階段はとても相性が良いんですね。

そしてそんな直線階段でもリビングの壁に沿ってスケルトン階段を作るというのは一番ポピュラーな階段の作り方となります。

リビングにあるスケルトン階段

Photo:https://suvaco.jp/room/HZQrAQrSR4

階段が壁際に有るので部屋の邪魔になりにくく、またスケルトン階段で視線が抜けるため開放感のある空間になっていることが分かります。

 

では、このようにリビングにスケルトン階段を作った時に気になるのが、階段下をどうするかということ。

贅沢にオープンな空間にして観葉植物など飾りを置くのも素敵ですし、何か他の用途に使えるようにするというも良いですね。

たとえば他の用途に使う場合の一例を挙げるとワークスペースにもなるようにちょっとしたカウンターを作るというのも効果的です。

スケルトン階段とワークスペース

Photo:https://www.pinterest.jp/pin/684758318318440439/

ちょっとした作業をする時やお子さんの宿題スペースとして使ったり、これからも増えていくことが予想されるテレワークにも対応できるようなスペースにしておくのもいいですね。

ちなみに、このように階段下を使う場合はできるだけ軽さを出すように作るということ。

階段下に大きな物を置くなど重たく見えてしてしまうことでせっかくのスケルトン階段の軽さが消えてしまうため、階段下に何か作ったり置いたりする場合もできるだけオープンで軽さのある物を作ったり置くようにすること心掛けることでリビング全体のバランスもよくなるんですね。

 

リビングの真ん中にスケルトン階段を作る

リビング階段とスケルトン階段の間取り

先ほどはスケルトン階段を壁沿いに作りましたが、壁沿いではなくリビングの真ん中あたりにスケルトン階段を作るという方法もあります。

このようにスケルトン階段を作った時のメリットとしては、階段を挟んで空間を緩やかに区切れるということです。

たとえばリビングの横に水回り、特にトイレの入り口がある間取りというのはできる限り避けたいものです。

扉を開けた時にリビングから水回りが丸見えになってしまうからなんですね。

一方、スケルトン階段を間に挟むことでリビングから水回りの距離感は近いままワンクッション挟むことが可能になります。

階段下にカウンターや腰高くらいまでの収納を作って有効活用しつつ、より目隠しになるようにするのもいいですね。

 

その他にはダイニングやキッチンとリビングを緩やかに分けたいという時もスケルトン階段を間に挟むというのは効果的です。

スケルトン階段で緩やかに区切る

Photo:https://www.arbrehome.com/works08.html

スケルトン階段をダイニングとリビングの間に作ることで同じLDK内でもスペースを明確に分けることができるようになるんですね。

これはオープンなスケルトン階段ならではの使い方と言えます。(実際に壁を作って分けてしまうと部屋がかなり狭く見えてしまいます)

 

階段下を他のスペースと兼ねる

スケルトン階段の下を活用した間取り

スケルトン階段の下のスペースを他の場所と兼ねるようにして有効活用するというのもスケルトン階段の使い方の1つです。

たとえばスケルトン階段の下を子供の遊び場所と兼ねることで階段下まで遊び場に使えるようにするなど、スケルトン階段が持つオープンなスペースを他と兼ねて使えるようにするという訳ですね。(もちろん、この場合は角をできるだけ作らないなど子供が階段に頭をぶつけても怪我をしないよう配慮したデザインの階段にする必要があります)

スケルトン階段の下を活用

Photo:https://www.homify.jp/ideabooks/46101/

スケルトン階段の下にできるオープンな空間はアイデア次第でいろんな使い方が考えられるので、何に使うか考えてみるのも楽しいですよ。

ちなみに、このようにスケルトン階段を他のスペースと兼ねる場合は直線階段よりも回り階段やらせん階段の方が好相性となります。

回り階段のサイズ感というのが他のスペースとピッタリ合いやすいからなんですね。

このような階段下の使い方はリビングだけでなく他の場所でスケルトン階段にする場合も効果的ですよ。

スケルトン階段ならではの活用方法

それでは最後にスケルトン階段ならではの活用方法について見てみましょう。

スケルトン階段は何といってもオープンな作りが売りです。

そのため普通の階段では難しいこともスケルトン階段では可能にすることができます。

その代表例が階段の隣に大きな窓を配置できるということ。

大きな窓とリビング階段

Photo:https://inakagurashi.tatsumi.com/voice/index/368

普通の階段の横には大きな窓を付けるのは難しいですが、スケルトン階段であれば問題なく付けることが可能となるんですね。

そのため一般的な階段は窓を付けるのが難しくなるため南側に配置することは稀なケースとなりますが、スケルトン階段の場合は窓を気にせずに配置することができます。

このような使い方はリビングの南面に大きな吹き抜けを作りたい場合や、中庭を作るケースなど光を遮らずにリビング階段を作りたい場合に特に大きな効果を発揮してくれます。

中庭で明るい家にする方法と知っておきたい中庭のメリットとデメリット

 

ちなみに、階段の場所というのは間取りの使い勝手に大きな影響を与える部分となります。

たとえば階段が家の端に配置されている場合は各部屋へ行くのに遠くなりますし、廊下など通路としてしか使えないスペースが増えてしまう要因となります。

先ほどご紹介した中庭のある家で階段を中庭側に作るというのも同じような理由で、中庭に面して階段を作ることで廊下などのスペースを少なくできるという効果もあります。

中庭とスケルトン階段

リビングにスケルトン階段を使うことを選択肢に入れることで、間取りの幅を広げることができるんですね。

間取りを左右する階段の位置を決めるための3つのポイント

 

その他にスケルトン階段と相性の良い物を挙げるとすると、スケルトン階段と吹き抜けは好相性の組み合わせです。

吹き抜けとスケルトン階段

吹き抜けとスケルトン階段を一緒に作ることでより広い空間に見えるようになるんですね。

また、あまり吹き抜けのスペースが取れない場合はスケルトン階段と吹き抜けを一緒に作るというのはマストな選択肢となってきます。

たとえば吹き抜けは小さければ小さいほど開放感は少なくなりますし、一定の広さよりも小さくなってしまうと光もそれほど入らず吹き抜けは無くしてしまった方が空間が綺麗に見えることもあります。

そんな時に吹き抜けとスケルトン階段を一緒に作ることで吹き抜けの広さを広げるのと同じような効果が期待できるんですね。

このように吹き抜けが欲しいけども家の大きさの関係であまり吹き抜けのスペースが取れないという場合はスケルトン階段は強い味方となってくれますよ。

吹き抜けのある間取りにする時に必ず知っておきたい5つのこと

まとめ

今回はスケルトン階段についてリビングとの相性を中心に詳しく見てきました。

リビングを快適にするためには視線の抜けを作ることや光を入れることが大切になってきますが、スケルトン階段はそんな快適なリビングを作る時に大きな手助けをしてくれるんですね。

また、スケルトン階段がリビングにあるだけでお洒落に見えるというメリットも魅力的です。

そのためリビング階段にするという場合は、スケルトン階段もぜひ選択肢に入れて見てくださいね。

では。

 

階段についてはこちらも参考にしてください。

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リビング階段は寒い?プロが教えるメリットとデメリット。

階段下収納や階段下トイレってどうなの?効果的な階段下の使い方

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壁面収納はリビングに最適!壁面収納が合う間取りと効果的な壁面収納の作り方

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リビングは家の中でも物が多く散らかりやすい場所なので、収納をしっかり設けて片付くリビングにしたいもの。

そんな時に強い味方になってくれるのが壁面収納です。

壁面収納とは壁一面に作った収納のことで、たっぷり物を収納できる壁面収納を作りたい、壁面収納が欲しいという方も多いのではないでしょうか?

今回はそんな壁面収納をリビングに作る時のポイントを間取りを見ながら詳しく見ていきたいと思います。

壁面収納が気になる方はぜひご覧ください。

壁面収納のメリット、デメリット

壁面収納

Photo:https://www.muji.com/jp/interior-advisor/case/case09.html

壁面収納は普通の収納よりも収納力が多いだけではなく、存在感も普通の収納よりも大きくなります。

壁面収納は数ある収納の中でも個性が強い収納となるんですね。

そして個性が強い収納だからこそ、メリットとデメリットもよりハッキリ出てくるようになります。

それではまず、そんな壁面収納にはどんなメリット、デメリットがあるのか見てみましょう。

 

壁面収納のメリット

壁面収納のメリットを挙げると、

  • 空間を活用できる。
  • アレンジがしやすい。
  • デザイン性の高い収納にできる。

この3つが代表的なメリットとなってきます。

 

たとえば「空間を活用できる」という点を見てみると、普通の収納は収納以外に使うことは難しくなりますが、壁面収納の場合はTVボードと収納を合わせた壁面収納にできるなど、何かと併用して作ることも可能になります。

その分だけ空間を有効活用できるようになりますし、間取りの関係で普通の収納を作るのが難しいという場合やチェストなどを置いて収納にするしかない場合でもTVボードなどを兼ねた壁面収納にすることでリビングに収納を作ることができるようになります。

上手く壁面収納を活用することで空間をより効果的に使うことができるんですね。

 

また、アレンジがしやすいというのも壁面収納の大きなメリットです。

たとえば収納の中を見せたくなければ扉をつけることで収納している物を隠すことができますし、本など気軽に取り出したい物や飾れる小物などが多い場合は棚を増やしてしまうなど、何を収納するかでいろんなアレンジをすることができるようになります。

また、収納以外にもカウンターを設けて簡単な作業をできるようにするなど、収納以外の用途も組み合わせるのもいいですね。

壁面収納とカウンター

Photo:https://www.daiken.jp/reform/article/20190901a.html

このように、使う方それぞれにあったアレンジをすることで壁面収納はより使いやすくなります。

 

その他、壁面収納はデザイン性の高い収納にできるというのも魅力の1つです。

壁面収納は面積も広いので、デザインに手を加えやすいんですね。

たとえば使う用途に合わせた形はもちろん、壁面収納に使う部材や色によって部屋の印象はかなり変わってきます。

壁面収納(本棚)

Photo:https://www.daiken.jp/reform/article/20190901a.html

そのため、部屋のインテリアに合った壁面収納にして部屋の雰囲気をより良くしたいですね。

 

壁面収納のデメリット

それでは次に壁面収納のデメリットについて見てみましょう。

壁面収納のデメリットを挙げると、

  • 重さを出さない工夫が必要
  • 使う部材によって部屋が安っぽく見えてしまうことも
  • 価格が高め

この辺りが壁面収納のデメリットとなってきます。

 

たとえば壁面収納は壁一面収納となるため、上手く軽さを出さないと部屋が重苦しく見えてしまうケースも出てきます。(これは本当によくあることで、通販などで売っているTVも兼ねた壁面収納などはTVを置く場所以外は全部収納になっている物も多く、実際にリビングに置くとかなり圧迫感が出ます)

そのため壁面収納の一部を棚にしたり、あえて壁全面を収納にしないなどの工夫はしっかりしておきたいですね。

下の例のようにTVの両サイドは棚にしているのは軽さを出すための好例と言えます。(もし棚がなく全て扉付きの収納だとかなり重たく見えるようになります)

壁面収納

その他には壁面収納の扉に使う部材によっては部屋の中が反対に安っぽく見えてしまうということも。

壁面収納は面積が広い分だけ、安く見える部材を使うと家の中がその部材の印象に引っ張られてしまうんですね。

特に壁面収納の扉部分は部屋からよく見える部分となります。

そのため、壁面収納の扉面積が広ければ広いほど面材の質感はしっかり確認しておくことはとても大切なことになります。

 

また、壁面収納は普通の収納と比べると価格も高くなるという点は注意が必要です。

普通の収納よりも作るのに手間が増えるので、その分だけコストが高くなってしまうんですね。

特に扉や引き出しが増えると価格も大きく上がる傾向にあるので、価格を調整したいという場合は扉や引き出しの数をできるだけ減らして棚にするのも1つの方法と言えます。(価格をコントロールしやすいという側面もあります)

造作(ぞうさく)であなた好みの家に!造作のポイントとオススメの造作場所

壁面収納に合う間取り、合わない間取り

リビングに壁面収納を作る場合、どんな間取りなのかというのも確認しておきたいポイントになります。

壁面収納が似合う間取りも有れば、壁面収納があまり合わない間取りも有るんですね。

では、壁面収納を作る場合はどのような間取りだと壁面収納と相性が良いのでしょうか?

次に壁面収納の具体例を間取りを元に見ていきましょう。

 

壁面収納に合う間取り

壁面収納を作る場合、一番相性が良いのが壁と壁の間に壁面収納を作るというケースです。

たとえば間取りで簡単に描くとこんな感じですね。

壁面収納のある間取り

上記の例ではTVボードを兼ねた壁面収納がある間取りとなっていますが、壁面収納の両サイドが壁になっているのが分かります。

壁と壁の間に壁面収納を作ることで収納の側面などの余計な面が見えないようになるためスッキリ見えるようになりますし、壁面収納自体も取ってつけた感じではなく自然に見えるようになります。

 

その一方で、壁面収納のデメリットで見たようにTVボードも兼ねた壁面収納は収納力を増やしすぎるとかなり重たく見えるようになってしまい、収納力は増えてもLDKが重苦しく見えてしまうこともあります。

そうなると壁面収納のデメリットが強く出てしまうため、収納だけでなく棚や遊び部分もある程度作るようにしておきたいですね。

 

ちなみに、日当たりの良いスペースなどで壁面収納と窓の両方を上手く使いたいという場合もあります。

そのような場合は高窓を設けて上から光を入れるというのも効果的です。

壁面収納と高窓

Photo:https://www.archiplace.com/blog/?p=33650

高窓を設けることで収納をしっかり確保しつつ、光もしっかり入れることができるんですね。

収納の上に小物を置いたり、フェイクグリーンなどを飾って見るのも楽しいですよ。(本物のインドアグリーンだと棚の上は高さがあり水があげにくいので、フェイクグリーンの方がお手入れは楽になります)

高窓のメリット、デメリットと高窓の効果的な使い方3選

 

それでは、他のケースも見てみましょう。

壁面収納では壁面が広いほど統一感が出て綺麗に見えるという特徴があります。

そのため、広い壁面が取れる間取り壁面収納は好相性となるんですね。

ちなみに間取りの一例で見るとこんな感じに。

壁面収納が合う間取り

上記の例では食器棚と壁面収納を組み合わせて壁一面が壁面収納になるようにしているという訳ですね。

壁面が広ければ広いほどインテリアのアクセントとなりますし、収納量もより多く確保できるようになります。

食器棚と壁面収納

先ほどの例では食器棚と壁面収納を組み合わせていましたが、食器棚などと組み合わせずに壁一面を壁面収納にするのも、もちろん有りです。

その場合も広い壁面収納が重たく見えないように近くには大きな窓を設けて視線が抜けるようにしたり、収納上部に窓を設ける、一部を棚にするなど収納力を確保しつつ重たく見えないよう心がけたいですね。

 

壁面収納に合わない間取り

壁面収納に合う間取りがある一方、壁面収納にあまり合わない間取りもあります。

最後に壁面収納と相性があまり良くない例も見ておきましょう。

たとえば下のような間取りに壁面収納を設けるのはあまりオススメしないケースになります。

壁面収納が合わない間取り

一見するとあまり問題のない間取りのように見えますが、実は壁面収納を作る場合で多い失敗例が含まれている間取りです。

具体的には下の2つの部分は要注意です。

まず、壁面収納を作ることで通路スペースが狭くなってしまうというケース。

図面の上で見るだけでは普通に通れそうに感じることもありますが、実際に人がスムーズに通るには70㎝ほどの通路スペースは確保しておきたいものです。

壁面収納の前をほとんど人が通らないという場合であれば多少通路部分が狭くても何とかなりますが、よく人が通るメインの動線となる場所であれば通路スペースが狭いと日常生活のストレスの一因となってしまいます。

そうならないためにも壁面収納を作る場合は壁面収納が日常生活の邪魔にならないかどうかはチェックしておきたいですね。

その間取りは動線が考えられていますか?家の間取りと動線について

 

次に、壁面収納の側面がよく見えるというのもできれば避けておきたい部分です。

その大きな理由としては、収納の側面が見えることで部屋の中がゴチャっと見えてしまうというのが大きな理由です。

目に入る中途半端な凸凹が増えれば増えるほど部屋の中は雑多に見えてしまうようになり、収納は増えたけども何だか綺麗に見えない部屋になりがちなんですね。

新築の内装はどうすればオシャレに見える?内装を決める時の6つのポイント

 

また、部屋の中に凸凹が多いと移動の際に足をぶつけることも増えたりなど、マイナス面は意外と大きくなってしまいます。

そうならないように壁面収納を作る場合は壁と壁の間に作るなど、部屋に凸凹がいかに増えないようにするか。

逆に構造上凸凹が増えてしまう場合はその凸凹を上手く活かして凸凹の間に壁面収納を作り、目に見える凸凹を減らすという方法もあります。

このように壁面収納が似合う間取りなのか、また壁面収納が活かせる間取りなのか。

この部分を一度検討してみることが壁面収納で失敗しないためにとても大切なんですね。

まとめ

今回はリビングの壁面収納について詳しく見てきました。

壁面収納は大容量の収納力が大きな魅力となりますが、壁一面の存在感のある収納だけに「どこに壁面収納を作るか」「どんな形にして見た目の軽さを出すのか」というのが重要なポイントとなってくるんですね。

また、間取りによって壁面収納が合う間取り、相性の良くない間取りというように相性があるのも壁面収納の特徴の1つです。

まずはその部屋が壁面収納と合う部屋なのかどうか確認した上で、最適な壁面収納を作るというのが壁面収納で失敗しないための秘訣なんですね。

壁面収納を検討されている方はぜひ今回の内容を参考に素敵な壁面収納を作ってくださいね。

では。

 

収納についてはこちらも参考にしてください。

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小さな家って住みやすいの?暮らして楽しい小さな家の作り方

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家には大きな家から小さな家までいろんな大きさの家があります。

そんな家の中でも今回のテーマは小さな家について。

小さな家について明確な定義はありませんが、目安としては床面積で25坪程度より小さいかどうかで小さな家と呼ばれるかどうか分かれることが多く、場合によっては27〜28坪くらいの家も小さな家と言うこともあります。

そしてこのような小さな家はここ最近では増えてきており、大きさよりどんな生活を送れるかという「生活スタイル」を重視する方に小さな家は人気があります。

一方、小さな家はサイズがコンパクトな分だけ家の作り方というのが重要となり、作り方次第で暮らしやすい家にすることもできれば、ただの狭い家になってしまうケースも出てきます。

小さな家は面積が限られる分だけ作るのも難易度が高くなるんですね。

そこで今回は小さな家の特徴を踏まえつつ快適に暮らすためにはどのように家を建てれば良いのか見ていきたいと思います。

小さな家だけでなく、家のアイデアが気になる方もぜひご覧ください。

小さな家のメリット

それではまず、小さな家のメリットから見ていきましょう。

小さな家のメリットとしては、

  • 小さな家はエコ
  • 小さな家はオシャレ
  • 小さな家は家の中が明るくなる
  • 小さな家は家族の距離が縮まる
  • 小さな家は掃除が楽で動線もコンパクト

この辺りが代表的なメリットとなります。

それでは小さな家のメリットを具体的に見ていきましょう。

 

小さな家はエコ

小さな家はいろんな意味でエコな家になります。

エコというと省エネをイメージされる方も多いと思いますが、小さな家は使う部材が少なく済みますしエネルギー効率も良いのでエコロジーという言葉はピッタリ。

また、材料が少ないということは家を建てる時の総額も抑えることができるので懐具合にもやさしいというのもうれしいですね。

 

その他、小さな家はイニシャルコストだけでランニングコストも抑えることができます。

家が小さいのでメンテナンスや維持管理がしやすいんですね。

このように小さな家はいろんな意味でエコというのは大きな魅力です。

家のメンテナンス費用はどれくらい必要で、修繕するタイミングはいつ?

 

小さな家はオシャレ

たとえば小さな家具は可愛くてオシャレなように、小さな家もオシャレな家が多いという特徴があります。

家をコンパクトにまとめることで普通の家とは一味違ったテイストになり、その分だけオシャレに見えるんですね。

また、大きな家では家全部をオシャレにするのは大変ですが、小さな家では広さに限りがあるのでいろんな場所に手を加えることができますし、住んでから小物などを飾ったり手を加えるのも楽しいものです。

このように小さな家は色んな場所に目が届きやすい分、中身がつまったオシャレな家にすることができるんですね。

 

小さな家は家の中が明るくなる

小さな家の場合、家の中を明るくしやすいというのもメリットの1つです。

たとえば家が小さいほど敷地にゆとりが出るので庭スペースが取れるようになり、その分だけ家の日当たりというのも良くなります。

また、小さな家は家自体がコンパクトなので窓から入る光を家の中全体に入れることができます。

大きな家であれば家の真ん中付近は窓がつけられないので何かしら対策を取らないと暗くなりがちですし、光のあまり入らない廊下なども増えることが多いですが、小さな家の場合は光を満遍なく入れることができるんですね。

このように家の明るさという面でも小さな家は大きな魅力です。

家の明るさは大丈夫?後悔しない明るい家にする方法

 

小さな家は家族の距離が縮まる

一般的に家のサイズが小さければ小さいほど個室のスペースは小さくなり、反対に家族の共有スペースが増えるという傾向があります。

小さな家では個室を作れば作るほど狭く見えてしまいますし、その結果リビングなど家族がメインで使う場所の居心地が悪くなってしまいます。

そうなると暮らしやすい家とは正反対の家となってしまいますよね。

そのため、小さな家では個室は小さくして家族の共有スペースをいかに居心地よくするというのが基本的な作り方となってきます。

そして居心地が良いから共有スペースに家族が集まる。

そんな好循環を小さな家は作ってくれるんですね。

 

小さな家は掃除も楽で動線もコンパクト

小さな家は床面積もコンパクトなので掃除をする場所も必然的に少なくなります。

これは忙しい毎日を送る中ではかなり助かりますよね。

また、家の中の移動もコンパクトなので欲しい物を取ったり、やりたいと思った事をあまり移動せずできるのも小さな家の魅力です。

その他、小さな家では物を家に溜め込むというのは物理的に難しくなります。

そうなると家には必要のある物や生活を豊かにしてくれる物が残り、不必要な物は必然的に淘汰されるようになります。

小さな家は暮らしも無駄な贅肉を落としてスリムな生活にしてくれるんですね。

暮らして楽しい小さな家を作る方法

小さな家

Photo:https://www.muji.com/jp/mujihut/

小さな家は大きさが限られる分、家の作り方や設計がとても重要になってきます。

言い換えると、小さな家では間取りや作り方が与える影響というのが普通の家よりも大きいんですね。

それでは次に、小さな家を暮らしやすく楽しい家にする方法について見ていきましょう。

 

居心地の良い場所をあちこちに作る

暮らして楽しい小さな家にするために一番大切なこと。

それは家の中に居心地の良い場所をあちこちに作るということです。

 

小さな家ではどうしても無駄なく合理的にまとめようとしてしまい、生活の潤いや楽しさといった遊びの部分がどうしても後回しになってしまいがちです。

でも、ただ合理的なだけだとせっかくの毎日を楽しく暮らすための家なのに何だかもったいないですよね。

あえて小さな家の中に小さな居心地の良い場所をたくさん作る。

そんな遊び心を持つことで、ともすれば小さな家で感じてしまう窮屈さを楽しい場所に変えてくれます。

ちょっとした隙間を利用した書斎や窓際のベンチ、小さいけど籠もることもできる畳コーナー、季節の物を眺められる飾り棚などなど、遊び心を忘れないようにしたいですね。

書斎はどう作ればいい?あなたに合った書斎を作るための5つの方法

和室、畳コーナーの広さはどれくらい必要?2畳から8畳まで比べてみました

 

また、小さな家ではグルグル回れて行き止まりのない回遊動線にするのも効果的です。

回れることで家に奥行き感を出すことができますし、家の中を回れるので家が小さくても渋滞が起こることがありません。

家の中に作った居心地いい場所に色んな所から行ける。

そんな家を目指したいですね。

回遊できる間取りって使いやすいの?メリットとデメリットをご紹介します

 

外を取り入れる

小さな家をより広く見せるのに一番効果的な方法。

それは外部を取り込めるように家を建てるということです。

小さな家は内部の空間に限りがあるので、外を取り込んで実際の広さ以上に感じられるようにすることが設計の際のポイントとなるんですね。

 

外を取り込む場合に意識したいのが「より遠くが見える場所」「借景として家に取り込みたい場所」「カーテンを閉めなくてもよい場所」の3つの場所。

このような場所には積極的に大きな窓を設けて家の中と外を繋ぐようにしたいですね。

小さな家では窓をうまく使って開く場所、閉じる場所にメリハリをつける。

この部分を意識するかどうかで家の質というのは大きく違ってきます。

家を建てるなら必ず知っておきたい窓の話

 

部屋について考えてみる

小さな家を建てる場合、部屋について先入観を無くして一度フラットに考えてみるというのもとても有効な方法になります。

家の間取りは3LDKなど部屋数で呼ばれることも多くありますが、これを一度止めてみることで家の使い方というのはグッと広がってくるからなんですね。

たとえば、部屋を寝室、子供部屋というように固定した場合、今は良くても将来は使わない部屋ができてしまうこともあります。

スペースが十分ある場合はそれでも大丈夫ですが、小さな家の場合は使わないスペースほどもったいない物はありませんよね。

そのため、使い方を限定する部屋はできるだけ作らず、家族の生活スタイルに合わせて変化できるようにしておくというのが家づくりの基本となってきます。

 

たとえば寝るのは寝室と決めてしまうのではなく、子供と一緒に寝るときは畳のある場所で一緒に寝るのもいいですし、夏は風通しの気持ちいい場所に、花や紅葉が綺麗な時期は窓から外を眺められる場所で寝るなど、その時々に合わせて最適な場所を寝室として使うという方法もあります。

小さな家だからこそ部屋のあり方を一度フラットにして考えてみる。

そうすることで家の可能性というのはグッと広がってくるんですね。

 

タテの空間を有効活用する

Photo:https://www.an-ap.com/works/park-house/

小さな家の場合、家の面積は限られるので空間をフルに活用することが大切になってきます。

具体的には家のヨコだけでなくタテの空間を活用することで面積以上の広さを感じる家にすることができるようになります。

たとえばタテの空間の活用例として代表的なのがロフトや小屋裏収納。

小屋裏のデッドスペースを生活空間や収納に使うという訳ですね。

ロフトのある家って実際どうなの?100棟以上見てきた正解がコチラです。

 

また、小さな家でリビングを2階にするなら勾配天井にするというのもオススメです。

リビングがより広く見えるようになりますし、高い場所で空気を抜いて家の中の風通しを向上させるという効果も期待できるからなんですね。

勾配天井ってどうなの?勾配天井の魅力とデメリット

 

その他にも階段下など少しでもタテの空間ができる場合は使えるように工夫してみる。

この部分は小さな家を建てる場合には必ず意識しておきたいポイントと言えます。

 

家の重心は低くする

小さな家にする場合、家の重心は低くすることで家のバランスはグッとよくなります。

重心を低くするというのは具体的には階高を抑えるということです。

階高を抑えることで階段の段数を減らすこともできるのでスペースを活用できるようになりますし、外観のプロポーションも良くなります。

たとえば下の絵は同じ家の階高を変えた物になりますが、階高を抑えた家の方が家が綺麗に見えることが分かります。

特に小さな家の場合は家自体がコンパクトなので階高が高くなると中途半端にノッポな家に見えてしまうことも。

基本的に家の外観は階高を抑えた方が綺麗に見えますが、小さな家の場合はそれがより顕著に現れます。

そのため小さな家ではできるだけ階高を抑えるようにしておきたいですね。

 

家具は低めの物を使う

小さな家の家具

小さな家に使う家具は、高さの低い家具を使うことも空間のバランスを取る上では重要です。

高さのある家具を使うと圧迫感が出やすくなるからなんですね。

また、家具の高さだけでなく大きさも小さめの物を選びたいもの。

イメージとしては小さな家の場合は家具も一般的な物とくらべて90%くらいの大きさの物を選んでちょうど良い大きさとなります。

このように広さに合わせて家具の大きさを調整することで空間全体のバランスがグッと良くなるんですね。

また、小さな家デャ見た目も重たい家具ではなく、たとえばソファを置くなら脚が見える軽さのある家具にすることで視線の広がりを出すことができます。

 

その他、ダイニングテーブルを置く場合は丸テーブルにするのもオススメです。

小さな家だとダイニングが人が集まる場所となることも多いですが、四角いテーブルだと座れる人数は決まっていますし、座れる人数を増やすほどテーブルは大きくなっていきます。

その一方、丸テーブルでは詰めれば結構な人数が座れるようになるので家具の大きさを抑えたい小さな家に合っている家具と言えます。

また四角いテーブルだと端と端の人は会話するのが難しいですが、丸テーブルではと皆んなが向かい合いながら会話をすることができるという点もいいですね。

このように丸テーブルは小さな家ととても相性が良いので、小さな家を建てる場合は一度検討してみてくださいね。

丸テーブルってどうなの?丸テーブルの魅力とメリット、デメリット

まとめ

今回は小さな家について詳しく見てきました。

家が小さいと狭く感じて不便かなと思ってしまいがちですが、小さな家はいろんなメリットがありますし、作り方によってとても暮らしやすい家にすることもできるんですね。

そして小さな家を作るときに特に大切なのが「居心地の良い場所をいろんな場所に作ること」。

そうすることでグッと魅力的な家にすることができるんですね。

今回の内容を参考ににぜひ楽しくオシャレな家を作ってみてくださいね。

では。

 

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かっこいい家はどうすれば建てられるの?建築士が教えるかっこいい家の建て方

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「家を建てるならかっこいい家を建てたい!」

このように思っている方も多いのではないでしょうか?

同じ家を建てるならかっこいい家の方がうれしいですし、かっこいい家に住むことで毎日の生活に張り合いが出て生活に良い影響が出るようになれば一番ですよね。

かっこいい家というのは日々のモチベーションを上げてくれる理想の家とも言えます。

では、そのようなかっこいい家が欲しいと思った場合、どうすればかっこいい家が建てられるのでしょうか?

今回はそんなかっこいい家を実際に建てる方法について詳しくみていきたいと思います。

かっこいい家を建てたいという方はぜひご覧ください。

かっこいい家ってどんな家?

それではまず、かっこいい家とはどのような家か見てみましょう。

家を建てる時に「どんなデザインの家が欲しいですか?」と聞いた場合、その答えは大きく3つの家に分けることができます。

「かっこいい家」「おしゃれな家」「かわいい家」の3つです。

そしてその3つを図に分けると下のような感じになります。

「かっこいい家」と「かわいい家」が両極にあって、その間に「おしゃれな家」という位置付けになることが多いんですね。

そのため「かっこいい家」を目指す場合は洗練されたモダンなデザインを中心に見つつ、ナチュラル方向の家も押さえることで大部分をカバーできるようになります。

それでは次に、具体的にかっこいい家を作る方法について見ていきましょう。

かっこいい家を作る方法

Photo:https://www.riotadesign.com/works/12_donut/#wttl

かっこいい家を作る要素としては、

  • 家の外観
  • 家の内部
  • 家の間取り

以上の3つが大きな要素となってきます。

それではまずは外観について見ていきたいと思います。

 

外観のかっこいい家

「かっこいい外観の家を建てたい」。

これは家の要望を聞くときによく耳にする言葉です。

外観をこだわるのはどちらかと言うと男性の方が多く、仕事を終えて家に帰ってきた時に灯りがついてオシャレに浮かび上がった自分の家を見ることで日々の活力になるという声もよく耳にします。

 

では、実際にかっこいい外観の家にするためにどうすればいいかと言うと、まずはモダンな外観の家を目指すことでかっこいい家への1番の近道となります。

具体的には下の記事に書いていますが、「外壁の色使い」、「窓や玄関は敢えて目立たせるか極力存在感を無くす」、「無駄なものはできるだけ削る」、「見た目に重さを出さない」。この部分がポイントとなってきます。

モダンな外観の家にするために知っておきたいポイントを建築士が解説します

家の間取りが出てきた時に「イマイチ外観がかっこよくない無い家だなぁ」と思った場合は上記のどれかのバランスが崩れていることがほとんどなので、もう一度見直してみたいですね。

 

また、かっこいい家を目指す場合は四角い家にしたり四角をいくつか組み合わせた家にするのも効果的です。

四角い家はシンプルでモダンな印象となるので、かっこいい家を作りやすいからなんですね。

四角い家の外観はどうすればオシャレに見える?四角い家を作る時の5つのポイント

 

その他、屋根の形も家の外観に大きな影響を及ぼす部分になります。

特にかっこいい家にする場合は見た目の重さを減らすことが大事になり、屋根の掛け方で外観に重さが出るかどうかはかなり変わってきます。

家の形のバランスが悪いと思う場合は、屋根の高さが無駄に高くなりすぎていないかどうか。

この部分も忘れずに覚えておきたいですね。

片流れ屋根はどうすればオシャレにできる?片流れ屋根の特徴と効果的な使い方を建築士が解説します

 

あとはかっこいい外観の家にするためには外構(庭)も忘れてはならない要素の1つです。

たとえば庭に埋め込んだ照明で家を照らすだけで夜の雰囲気はグッとよくなりますし、アプローチや植栽の植え方でも見た目はかなり変わってきます。

そのため、家本体だけでなく外構についても忘れないようにしておきたいですね。

外構のデザインで家の外観は驚くほど変わります

 

家の中がかっこいい家

Photo:https://www.homify.jp/ideabooks/46101/

それでは次に、家の中をかっこいい家にする方法について見ていきましょう。

家の中をかっこよく見せる方法としては

  • 家の中がキレイに見える法則を知る。
  • 素材感を重視する。
  • インテリアに合わせた家具を置く。

この3つが効果が高い方法となります。

 

たとえば、家の中の造りというのは目指すインテリアの方向で作り方が変わってきます。

具体的にはかっこいい内観やスッキリ見える空間が好きな場合は家の中がキレイに見えるような造りに、古民家風や洋風のかわいい感じを目指すのであれば飾りや小物などを多く使って雰囲気を出していくのがポイントとなってきます。

そしてかっこいい家はモダンな印象を出した方がカッコよく見えるので、いらない物は少なくしてキレイに見えるように家の内観を整えるのが基本となるんですね。

新築の内装はどうすればオシャレに見える?内装を決める時の6つのポイント

 

また、家の中というのは物の質感で印象はかなり変わってきますし、かっこよくする場合は重さを出す場所、軽さを出す場所のメリハリがポイントとなってきます。

そして、そんな場合に効果的なのが造作をうまく使うという方法。

たとえば階段や階段の手すりをスチールの造作で作ることで軽さを出しつつ普通の家とは違う雰囲気を出すことができますし、家具も造作にすることで軽さや質感をコントロールすることができるようになります。

そのためかっこいい家にするためには造作をうまく使う。

この部分も意識しておきたいですね。

造作(ぞうさく)であなた好みの家に!造作のポイントとオススメの造作場所

 

その他に忘れてならないのが家具について。

どれだけ家の中をかっこよく作っても家具が合ってなければバランスの悪い家になってしまうからなんですね。

そのため、新居に入れる家具についても家づくりと一緒に考えていきたいものです。

家に合わせて家具を揃えるのもいいですが、好きな家具を伝えてそれに合った家にしてもらうのも楽しいですよ。

お洒落な家具や雑貨が見つかるおススメのインテリアショップ19選「2020年版」

 

かっこいい家は間取りも良い

かっこいい家にするためには、間取りも大きなポイントとなってきます。

たとえば敷地に合っている家というのはかっこよく見えるようになります。

地形を活かした家にすることで、オンリーワンの家になるからなんですね。

雑誌やテレビなどで傾斜地や狭小地といった敷地が個性的な家がよく出てくるのも、土地に合っていてかっこよく見えるのが大きな理由です。

狭小住宅を建てる時に知っておきたい7つのポイント

 

また、家の外観や内装というのは間取りの段階でかなりの部分が決まってきます。

たとえば家の窓は外観や内装に大きく影響してくる場所ですが、間取りが出来てから窓の場所を変えるというのは中々難しいものですし、家の形や家の中の見え方というのも間取りで決まります。

かっこいい家にするためのベースとなるのが間取りなんですね。

そのため間取りが決まってから内装を決めてかっこいい家を目指すのではなく、間取りと同時にかっこいい家になっているか確認していくというのがとても大切になってきます。

 

一方、たまに外観やインテリアを意識しすぎて日常生活の使い勝手が悪くなってしまっているケースも見受けられます。

「デザイン」>「日常の使い勝手」となっている訳ですね。

このようなケースが起きるケースとしては、要望を伝える際の優先順位として「デザイン」が最優先というように建築士に伝わってしまった場合によく起こります。

そのためデザインやかっこよさの優先順位はどれくらいなのか。

この部分もしっかり伝えておくことで、よりあなたに合った家を建てることができるようになるんですね。

それはモチベーションが上がるものですか?家の優先順位で迷った時に考えたいこと

 

ついでに性能の話も少しだけ。

かっこいい家を目指す時、場合によっては家の性能や快適性が後回しになってしまうこともあります。

たとえば土間の広い家は見た目はとてもかっこいいですが、適切な対応をしておかないと冬は寒くて仕方ないというケースも起こりえます。

土間は底冷えしやすいからなんですね。

同じようにデザイン優先で耐震性などが犠牲になってしまっているケースもたまに見かけます。

もちろん、デザインが最優先であればそれでも良いのですが、そうではなく実際に家で生活を始めてからデザイン優先で他の部分が犠牲になっていることが分かっては何だかモヤモヤしまいますよね。

そうならないよう、デザインの影響で性能など他の場所に影響が出ている部分があるかどうか。

この部分を最初に確認し、納得した上で家づくりを進めていくのが後で後悔しないために大切なポイントとなります。

かっこいい家はどこに依頼すれば建てられる?

Photo:https://www.nagasakizaimokuten.co.jp/ga_mu/大きな片流れ屋根の家/

家を建てる場合、依頼先は大きく分けて3つに分けられます。

  • ハウスメーカー
  • 工務店や住宅会社
  • 設計事務所

以上の3つです。

基本的にはこの3つの中からあなたに合った最適なパートナーを選んでいくことになります。

工務店とハウスメーカーの違いについてまとめました

 

では、かっこいい家を建てる場合はどこに依頼すると効果的なのでしょうか?

3つの中でかっこいい家を一番建てやすいのが設計事務所に依頼するというケースです。

設計事務所はハウスメーカーや工務店と違って「設計」に特化していることが多く、その分だけデザイン性の高いかっこいい家にしてくれる確率が高くなるからなんですね。

その一方、設計事務所に依頼する場合に意識しておきたいのが建築家との相性です。

これまで設計した家のテイストが合うかどうか、話してみてお互い合いそうかどうかは必ず確認しておきたいポイントとなります。

また、設計事務所の場合はハウスメーカーや工務店のように手取り足取り家づくりについて段取りをしてくれるケースは少ないので、自分で家づくりを勉強しながら家を建てるというスタンスでいることも大切です。

 

設計事務所の次にオススメなのが工務店。

街中を歩いている時や、雑誌、ネットなどであなた好みのかっこいい家を建てている工務店を見つけた場合はその工務店に依頼するのも効果的な方法です。

工務店の世界というのはピンからキリまでかなり幅広く、力のある工務店で家を建てるというのが家づくりで成功するために必須となってきます。

そんな工務店でも、デザイン、性能、間取りなど何か特化した技術がある工務店というのは日々レベルアップしているケースがとても多く、あなたがかっこいいと思うレベルの家を建てている会社であれば当たりの工務店である可能性は高くなります。

そのため、建てている家があなたに合っていそうなら工務店で家を建てるというのも魅力的な選択肢となるんですね。

また、土地探しなどの家づくり全般のサポートをしてくれる工務店が多いと言うのも心強い点です。

 

最後にハウスメーカーについては、良くも悪くも一般受けする家が多いというのが大きな特徴になります。

安定感はあるけども、個性が強く出ている家というのはそこまで多く無いんですね。

そのためすごくかっこいい家にしたい訳ではないけども、誰から見ても受けるような家にしたい場合はハウスメーカーが合っていると言えます。

一方、ハウスメーカーは住宅展示場にモデルハウスを建てていることが多いですが、モデルハウスはオプションをふんだんに使っているのでモデルハウスがカッコいいからと契約しても、実際に同じようにする場合はかなり費用が必要なことよくもあります。

この部分も踏まえつつカッコよさと予算のバランスも含めて検討したいですね。

まとめ

今回はかっこいい家の建て方について詳しく見てきました。

かっこいい家というのは人によって色んな捉え方がありますが、基本的にはモダンな印象が強くなるほどかっこいい家に近づけることができるようになります。

また、かっこいい家を作るためにはあなたがどんな物をかっこよく感じるか建築士に伝えておくのも効果的です。

例えばかっこいい家の写真や画像を撮っておき、どの部分がかっこよく感じるかを伝えることでカッコよさの共通認識を取れるようになるんですね。

かっこいい家というのは日々のモチベーションを高めてくれますし、お客さんが来た時も目で楽しんでもらだけでなく空間も楽しんでもらえるなど、いろんな人にプラスの効果を与えてくれます。

ぜひそんなかっこいい家を目指したいですね。

では。

 

家づくり、土地探しに必要な情報はこちらにまとめています。家づくりの参考にどうぞ。

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注文住宅を建てる前に必ず知っておきたい!注文住宅のメリットとデメリット

将来に売りやすい注文住宅と売りにくい注文住宅の違い 

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「注文住宅を建てる予定ですが、将来売却する可能性も頭に入れています。売ることを考えるとあまりこだわり過ぎない方が良いという話も聞くのですが、実際のところはどうなのでしょうか?売りやすいようにする方法もあれば記事にしていただきたいです」

このようなリクエストを読者の方からいただきました。

注文住宅を建てる段階で売却まで考えている方というのは実際にはそれほど多くありませんが、将来転勤などで住む場所が変わる可能性が高いという方もいらっしゃいますし、歳を取って子供が巣立ったたら家を売却して夫婦二人暮らしに合った住まいに引っ越すことも考えている方、今後働き方が変わるにつれ住む場所も変わる可能性もあるなど注文住宅を建てつつ住まいに関して柔軟な考え方を持つ方も年々増えています。

 

では、いざ実際に注文住宅を売却するとなった時、注文住宅は売却しやすいのでしょうか?

また売却しやすい注文住宅と売却しにくい注文住宅の違いは何なのでしょうか?

今回は実際の中古住宅のニーズを見ながら、注文住宅を売る時のことについて詳しく見ていきたいと思います。

将来の住み替えも考えられている方はぜひご覧ください。

注文住宅は売りやすい?売りにくい?

まず結論から言うと、注文住宅だから売れにくいということはなく、面積などが同じ条件であれば価格も建売住宅よりも高い値段で売ることができます。

注文住宅の方が建売住宅よりも使っている物が良いことが多いですし、間取りも工夫がされて使い勝手も考慮されていることが多いというのが建売住宅よりも高く売却できる大きな理由です。

その一方、注文住宅だからと言ってどんな注文住宅でも売れるという訳ではないという点は注意が必要となります。

その理由は、注文住宅に限らず家を売却する場合、まずは中古の住宅を購入する人はどのような家を求めていて、そのニーズに合っているかどうかというのが多きなポイントになるからなんですね。

それでは次に、中古の戸建て住宅を購入する人は何を求めているか見ていきましょう。

中古の戸建て住宅を買う人はどんな人?

中古の戸建て住宅を購入する方は、3つの属性に分けられます。

  • 家を建てるよりも手頃な予算で戸建ての家が欲しい方。
  • できるだけ予算を抑えて戸建ての家が欲しい方。
  • 中古の戸建て住宅を購入し、リフォームかリノベーションをして住む方。

中古の戸建住宅を購入する方は以上の3つに分かれるんですね。

 

では、中古の注文住宅を購入する方はどの属性の方でしょうか?

 

まず、価格重視で戸建住宅を購入すると言う方にとって注文住宅は価格が高くなりがちなので選択肢から外れてきます。

価格重視であれば中古の建売住宅の方が安いので、注文住宅は選択肢に入りにくいんですね。

一方、家を建てるよりも手頃な予算で戸建ての家が欲しいという方にとっては中古の注文住宅というのは魅力的な選択肢となります。

質の良い家を安く手に入れる可能性が高いというのが大きな理由です。

次に、中古の戸建て住宅を手に入れてリフォームかリノベーションして住むという方にとっては建売、注文住宅どちらでも構わないというケースが多く見られます。

購入してから手を加えるので、家の程度が良ければ建売でも注文住宅でもそんなにこだわらないという訳なんですね。

ただ、リフォームやリノベーションしてから住むという方は家にこだわりのある方も多いので、設備や必要な部分だけ改装してそのまま使えるセンスの高い注文住宅であればニーズはかなり高いというのが実際のところです。

 

上記を踏まえて、注文住宅を売る場合は家を建てるよりも欲しいと思えるような質と価格に優れたコストパフォーマンスの高い家か、間取りやインテリアのセンスが高い注文住宅のニーズが高く、そこから外れる家は建売住宅との差別化が難しく立地などの条件や価格競争に巻き込まれやすいと言えます。

注文住宅を売りやすくする方法

注文住宅を売る

それでは次に、売りやすい注文住宅にするにはどうすればいいのか見てみましょう。

家を売却する場合は趣味や嗜好の違う方へ向けて売り出すことになるので、多くの人に興味を持ってもらうような魅力的な物件になっている事が売りやすい注文住宅の第1の条件となります。

そして魅力的な物件とは間取り、デザイン、性能の3つが良い住宅です。

この3つのバランスが取れている物件というのが売りやすい注文住宅の条件となってくるんですね。

それでは具体的に見ていきましょう。

 

ニーズの高い間取りにする

間取りをニーズの高い間取りにしておくことで、家というのは売却しやすくなります。

たとえば一般的には4人家族を想定してLDKに寝室、子供部屋2つという間取りのニーズが相対的に高く、建売住宅などもこのような間取りが基本となっています。

ただ、家族構成というのは人それぞれですし、部屋数だけで売却しづらかったり、買いたい人にとっても魅力的な物件なのに手に部屋数だけであきらめざるを得ないというのは辛いものですよね。

 

そうならないようにするために大事なのは、間取に可変性を持たせておくということ。

間取りにあらかじめ可変性を持たせておく事で購入した人が自分に合った間取りに簡単に変えることができるようになり、物件の魅力となってくれるんですね。

たとえば、吹き抜けのある家というのは明るく開放的で魅力のある家となりますが、吹き抜けが好きか嫌いかは人によって差が出やすい場所でもあります。

そのため場合によっては吹き抜けがあることで売却に時間が掛かってしまうことがあるんですね。

そんな時も吹き抜けが必要なければ吹き抜けに床を張れるように梁と呼ばれる構造材を入れておき、購入した人が簡単にリフォームできるように可変性を持たせておくと、吹き抜けのリスクというのは限りなくゼロに近づけることができます。

また、子供部屋など将来壁を作る可能性が高い場所や、将来壁を無くしてワンルームにしたいと思う可能性がある場所はあらかじめ柱などの構造材は入れずに、簡単に間取りを変えられるようにしておくという方法もあります。

このような間取りに可変性を持たせる方法は売却時にももちろん有効ですが、あなたの生活スタイルの変化に合わせて家を変えていけるので、注文住宅を建てる場合は積極的に採用するようにしていきたいですね。(これは建売住宅ではできないことでもあります)

吹き抜けのある間取りにする時に必ず知っておきたい5つのこと

子供部屋に間仕切り壁をつくると、どれくらい費用が必要?

 

一方、間取りで注意しておきたいのがかなり尖った間取りにするというケースです。

そして趣味を強く出した間取りはそんな尖った間取りとなりやすく、売却しづらくなってしまうこともあります。

たとえばバイクや自転車が好きでバイクや自転車専用のビルトインガレージを作った家を売却する時はどうなるでしょうか?

ガレージに車を収納できる広さがあれば良いですが、バイクや自転車しか入れられない場合はニーズが極端に偏ってしまうため、売却までの時間がかなりかかってしまうなど、ビルトインガレージが売却の際のネックとなってしまうんですね。(特に趣味にこだわる方は自分で家を建てたいと思う方も多いので、中古のニーズはより少なくなります)

ある程度のこだわりは他の方から見ても家を魅力的なものにしてくれますが、売却も視野に入れるとこだわりすぎというのはデメリットになってしまう場合もあるので注意が必要です。

 

ニーズの高いデザイン

家の内装は少しデザインに力を入れるだけ建売住宅とは全く違う家になりますし、家の印象もかなり変わってきます。

そして家のデザインには誰からも好かれやすいニーズの高いデザインというものがあり、そんなデザインにしておくことでスムーズに売却できるようになります。

具体的には家の内装を綺麗に見えるように整えておくという事。

部屋の中が綺麗に見える法則というのは決まっているので、その部分を意識して家を作るだけで綺麗でオシャレに見える家にすることができるんですね。(個性が強すぎず、でもオシャレに見える空間というのは誰が見ても綺麗に見えるため、注文住宅を建てるなら売却する予定がなくても意識しておきたい部分です)

新築の内装はどうすればオシャレに見える?内装を決める時の6つのポイント

 

その他、アジアンテイストやシャビー感を出した洋風のかわいい感じの家、黒を基調にしたカッコいい物件など個性のあるデザインもニーズはありますが、好き嫌いが分かれやすい部分なので売却まで時間が掛かる傾向があります。

売却も視野に入れる場合は全体のバランスが綺麗に見えるのかどうか。

この部分を意識しておきたいですね。

 

性能は長期優良住宅が1つの基準

家を売却する場合、家の性能がどのくらいなのか客観的な資料が有るか無いかで評価は変わってきます。

そして家の性能はいくつかの種類に分けることができますが、バランス良く家の性能が分かる物が長期優良住宅です。

長期優良住宅とは「長期にわたり良好な状態で使用するための措置がその構造および設備に講じられた優良な住宅」のことで性能に一定の基準を超えることで認定を受けることができます。

ある一定以上の性能があることを国から認定されるという訳ですね。

また、長期優良住宅の場合は定期点検やメンテナンスの履歴も残すことになるので、家がどのような状態なのか分かるという点で購入する際の判断材料になります。

 

一方、長期優良住宅の認定には費用が必要となる点はデメリットと言えますが、長期優良住宅は減税などの措置もあるので、売却も視野に入れる場合はコストが大きく上回らない場合は積極的に採用していきたいですね。

 

その他、家の性能の中でも耐震性というのは特に意識しておきたい部分になります。

年々、住宅業界では耐震性が高いのが当たり前という流れになってきているので、売却だけでなく家族の安全を守るためにも耐震性はしっかり確保しておきたいですね。

あなたの家は地震に強い家?家の耐震性能について知っておきたいこと

 

あとは家の断熱性について。

断熱性能についても年々基準が厳しくなっているので性能が低いと売却する頃にはひと昔前の性能というように評価が下がってしまう可能性がありますし、程度のよい中古住宅を購入する際は月々の光熱費を質問されるケースも多いので、売却を視野に入れている場合でもできる限り性能は高い方が物件の魅力としては高くなります。

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立地についての違い

それでは最後に立地についても少し見てみましょう。

立地についてはニーズの高い場所、たとえば駅近などの方がやはり売却しやすいという傾向があります。

そのため、注文住宅の売却を視野に入れる場合は駅近などのニーズの高い場所を選ぶのもいいですね。

その一方で、今後自動運転が発達して自動運転が当たり前になってくれば、今では家に駐車場を作るのが当たり前でも20年後くらいでは駐車場が必要ないのが当たり前となる可能性もあります。

そのため地価が高い場所で売却する可能性も当面先という場合は駐車場は無くして家の面積を広くするというのも1つの方法と言えます。

 

その他、デザイン性がかなり高い家を売却する場合は特に立地が大きな影響を及ぼします。

例えばデザイナーズマンションなどデザイン性の高い集合住宅がどこに建っているか調査すると、そのような物件は都心部に集中しており、郊外では見かけることがほとんどありません。

これはデザイン性の高い物件を求める人は郊外では少なくあまりニーズが無いというのが大きな理由です。

そのため、デザイン性の高い物件の売却を視野に入れるなら都市部で建てるなど、立地とニーズに合った注文住宅を建てるというのも売却を考えた時には効果的なんですね。

まとめ

今回は注文住宅の売却について詳しく見てきました。

家を建てる時に売る場合を想定するということはあまりありませんし、昔から住んでいる土地に家を建てるという場合は売却する可能性はほとんど無いかもしれませんが、土地を購入して家を建てるという場合や働き方など今後社会が大きく変わっていくことも考えると、売却しやすいというオプションがあるのは1つの魅力となってきます。

もちろん、売却を考えすぎて暮らしにくい家になってしまっては意味がありませんが、暮らしやすい家というのは売却もしやすい物。

「もしかしたら住む場所を変えるかもしれないし、選択肢の1つに入れておこうかな」という方はぜひ今回の内容を参考にしてくださいね。

では。

 

家づくり、土地探しに必要な情報はこちらにまとめています。家づくりの参考にどうぞ。

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ハイサイドライトってどんな窓?失敗しないハイサイドライトの使い方

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「ハイサイドライトを付ける予定なのですが、あまりカッコよく無くてなかなか思うような部屋になりません。ハイサイドライトを上手く付ける方法があれば教えてもらえないでしょうか?」

このような質問を読者の方からもらいました。

ハイサイドライトとは別名で「高窓」とも呼ばれ、部屋の高い位置に付けた窓のことをハイサイドライトと言います。

ハイサイドライトは窓を高い位置に付けることでメリットも大きくなるのですが、その分だけ使い方も難しい窓で、読者さんのようにイマイチ上手く窓が付かないというケースもよく見られます。

では、ハイサイドライトを付ける場合はどの部分を意識するといいのでしょうか?

今回はハイサイドライトの効果的な使い方について見ていきたいと思います。

家の窓が気になる方はぜひご覧ください。

トップライトとハイサイドライトの違いって何?

ハイサイドライトに付いて詳しく見ていく前に、まずはトップライトとハイサイドライトの違いについて見ていきましょう。

どちらも言葉のひびきが「高い位置にある窓」というようなひびきなので、同じような意味で使ってしまうことがあるんですね。

でも、トップライトとは屋根についた窓のことで、ハイサイドライトは壁の高い位置についた窓となるので、実際には意味合いは結構違ってきます。

たとえばトップライトを家に付けると下のような感じになります。

トップライト

Photo:https://alumi.st-grp.co.jp/products/window/starfullv/index.html

天井に窓が付いている感じになるんですね。

 

一方、ハイサイドライトを付けるとこのような感じに。

ハイサイドライトの有る家

Photo:https://www.archiplace.com/blog/?p=2231

家の中の印象がだいぶ違うのが分かりますね。

トップライトの方が光が強く、ハイサイドライトの方が柔らかい光になっていることが分かります。

これは、トップライトの方が直接光が入りやすいというのが大きな要因です。

 

ただ、光が入りやすいという事は、その分だけ色んな影響が出やすいということになります。

窓の効果としては「光を入れて家の中を明るくしてくれる」という効果と「家の中に太陽の熱を入れる」という効果がありますが、トップライトで特に気をつけたいのは「太陽の熱」について。

たとえば、南向きの屋根にトップライトをつけた場合、トップライトを通して家の中に太陽の熱が直に入ってくるようになります。

そうなるとトップライトがあることで部屋がどんどん暑くなっていき、トップライトの真下というのは暑くてジッとしていられないくらい暑くなるなんて事が起こってしまうんですね。

そうならないよう、トップライトを付ける場合は屋根の向きというのがとても大切になり、基本的には北向きの屋根以外はトップライトは避けた方が無難ですし、家の中でもソファやダイニングテーブルなど人がいつもいる場所は避けて配置するのが基本となります。

 

また、トップライトで気を付けたいのが雨漏れについて。

トップライト自体は雨漏れしにくい作りになっていますし工事の際にも雨が入らないように工事をしますが、屋根は家の中でも雨風や紫外線が当たる過酷な環境です。

その結果、どうしても雨漏れの可能性というのは高くなってしまうんですね。

そのため、トップライトはどうしても使う必要がある場合は仕方ないですが、安易に付けるのではなく他に代替案が有るかどうか検討してみるのが後悔しない家づくりにするためにはとても大切になります。

 

では、光が入りにくい場所はどうすればいいのでしょうか?

そんな時に役立つのがハイサイドライトです。

トップライトの代わりにハイサイドライトを使うことで光を入れつつ家の中が暑くなるのを防ぐことができますし、雨漏れのリスクも無くすことができるんですね。

たとえば下の図のように高い位置にハイサイドライトを設けることで光を入れたい場所に光を入れることができますし、ハイサイドライトを開く窓にすることで家の中の暑い空気を入れ替えることも可能になります。

ハイサイドライトの効果的な使い方

直射日光を避けつつ家の中の空気環境をコントロールするのにハイサイドライトというのはとても役に立つんですね。

トップライトを付ける場合、まずはハイサイドライトで代用できないかどうか。

これはトップライトがある間取りの時に必ずチェックしておきたい項目と言えます。

ハイサイドライトのメリット、デメリット

ハイサイドライト

Photo:https://ud2001.jp/works/work-185style/

それでは次に、その他のハイサイドライトのメリットとデメリットを見ていきたいと思います。

 

ハイサイドライトのメリット

ハイサイドライトのメリットを挙げるとすると、

  • プライバシー性が高い
  • 光を家の奥まで入れられる
  • 視線が抜ける

この辺りが代表的なメリットとなります。

それでは具体的に見ていきましょう。

 

ハイサイドライトはうまく使うことでプライバシー性の高い家にすることができます。

窓の高さが周りの家と違ってくるので、周囲の視線をコントロールできるんですね。

ハイサイドライトのメリット

また、高い位置に窓があるので光が入りやすく、部屋の奥まで光が届きやすいのもハイサイドライトの魅力の1つと言えます。

ハイサイドライトをうまく使うことでプライバシーを確保しつつ家の中に光を取り込めるというのは大きな魅力となるんですね。

家の中が近所から丸見え?視線をコントロールするための4つの方法

 

さらにはハイサイド窓は視線の抜けを作ることができるというメリットもあります。

高い位置に窓があるのでカーテンなどを閉めず、遠くまで視線が抜けるようにすることもできるんですね。

視線が抜けることで部屋に数字以上の広さを感じることができますし、空を眺められる部屋にすることも可能になります。

ハイサイドライトをつける場合は、ハイサイドライトからの眺望にこだわってみるのもいいですね。

 

ハイサイドライトのデメリット

ハイサイドライトはうまく使うことでメリットの大きな窓になりますが、デメリットもいくつかあります。

それでは次にハイサイドライトのデメリットを見てみましょう。

ハイサイドライトのデメリットを挙げると、

  • 掃除がしにくい
  • 周辺環境を確認する必要がある
  • うまく使わないと、部屋がうるさく見える

この辺りがハイサイドライトのデメリットとなります。

 

ハイサイドライトの一番のデメリットは、やはり掃除がしにくいという点が挙げられます。

ハイサイドライトは高い位置に窓があるので掃除をする時に踏み台にのって掃除をしたり、ホームセンターなどで高所用の掃除道具を買ったりなど、掃除をするのに一手間増えてしまうんですね。

 

また、ハイサイドライトはプライバシー性の高い部分が大きな魅力となってきますが、どんな状況でもプライバシー性を確保できる訳ではないという点は注意が必要です。

たとえば、すぐ近くにお隣の家が建っているのに窓ガラスを透明にしてしまうと家の中が見えてしまうケースもあります。

ハイサイドライトのダメな例

このようにハイサイドライトの先に他の家の窓がある場合は逆に見下ろされてしまうことになるので、型ガラスにするなどの対策が必要となってきます。

 

また、近くにマンションがあったり、すぐ隣に高い家が建つ可能性がある場合も注意が必要です。

特に夜の明かりを付けた部屋の中というのは外からよく見えるものですし、眺望を期待してハイサイドライトを付けたのにお隣の壁しか見えないというケースや、全く光が入らないというケースも避けたいものですよね。

そのためハイサイドライトに透明ガラスを入れる場合は、敷地周辺の環境や将来どのような変化が起こりうるか。

この部分を頭に入れた上で透明ガラスを入れるかどうかを決めるのがポイントとなってきます。

透明ガラスと型ガラスを効果的に使って家を快適にする方法

 

その他、ハイサイドライトは窓の付け方次第で部屋の雰囲気というのは大きく変わってきます。

たとえば、同じ部屋でも下の絵のようにハイサイドライトの付け方次第で部屋の印象はかなり違うのが分かります。

ハイサイドライトの違い

特に窓の枠というのは結構目立ってしまうものです。

たとえば小さな窓を沢山付ければ付けるほど見た目はうるさくなっていきますし、家の断熱性能の面でも窓枠が増えれば増えるほど下がってしまいます。

そのため、ハイサイドライトを付ける場合はどれだけ綺麗に見えるように窓が付けられているか。

この部分を意識してみる事で、部屋のバランスや冷暖房の効果というのも違ってくるんですね。

新築の内装はどうすればオシャレに見える?内装を決める時の6つのポイント

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まとめ

今回はハイサイドライトについて詳しく見てきました。

ハイサイドライトは上手く使うことで家の中の光や風をコントロールすることができますし、部屋にいる時もより広く視線が抜けるようにようになるなどメリットの大きい窓なんですね。。

そのため、ハイサイドライトが活きる2階リビングや勾配天井では積極的に採用していきたいですね。

また、水回りなどあまり中が見えて欲しくない場合もハイサイドライトを使ってプライバシー性を高めるのも効果的ですよ。

2階リビングの間取りは何をチェックすればいい?建築士が2階リビングの間取りを解説します

勾配天井ってどうなの?勾配天井の魅力とデメリット

では。

 

窓についてはこちらも参考にしてください。

家の光や風を左右する!家を建てるなら知っておきたい窓の話

窓で失敗しないために知っておきたい3つのポイント

家の外観を良くする方法(窓の使い方編)

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