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コロナ以降の家づくりで増えた5つのこと

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コロナウイルスによる緊急事態宣言以降、いろんな生活のスタイルが変わってきたという方も多いのではないでしょうか?

そして、そんなコロナは家づくりにも影響があり、家の打合せでも価値観の変化やニーズの変化というものが出てきています。

今回はそんなコロナ以降、家づくりでどのような変化が出てきたか、またどんな間取りの要望が増えてきているのか見ていきたいと思います。

家に帰ってきてすぐに手を洗えるようにしたい

玄関の手洗い

最近の家づくりの要望で増えているのが「家に帰ってきてすぐに手を洗えるようにしたい」という要望です。

家に帰ってきた時にできるだけ早く手を洗えるようにして、菌を家の中にできる限り入れないという考え方ですね。

これまでもこのような要望はありましたが、コロナ以降ではかなりの方が家に帰って手を洗えるようにしたいと思うようになりました。

 

ちなみに、家に帰ってすぐに手を洗える間取りとしては、

  • 玄関付近に手洗いを設ける
  • 玄関からすぐに洗面室へ行けるようにする

という2つのパターンが考えられます。

 

比較的取り入れやすいのが、前者の玄関付近に手洗いを設けるというケースです。

コンパクトな手洗いであればそれほどスペースは必要ありませんし、コーナーに取り付けられる省スペースタイプの手洗いもあるのでいろんな間取りに対応しやすいんですね。

この場合のポイントとしては、玄関から見える位置に手洗いが付くこともあり、できるだけ重たく見えない手洗いを設置するというのがポイントとなってきます。

たとえば既製品の洗面台を玄関付近に設置してしまうと水回りと変わらない雰囲気の玄関となってしまいますし、大きな鏡なども手を洗うという用途を考えればそんなに必要なものではありません。

そのため、間取りに合ったサイズの洗面台を造作で作るのが正解となってくるんですね。

 

では次に、玄関からすぐに洗面室へ行くケースを見てみましょう。

玄関からすぐに洗面室へ行けるのであれば玄関に手洗いを作らなくても良いですし、汚れた服などもすぐに着替えたりできるなどのメリットがある一方、玄関の近くに洗面室を配置することで間取りに制約が出てしまうケースも出てきます。

洗面室は玄関からは近いけども、その分だけ他の場所、たとえばキッチンからは遠くなってしまい家事動線が長くなるなどのデメリットが出てしまうこともあるんですね。

間取りは日当たりの良い場所に部屋を、そして水回りは家の北側に配置することが多く、玄関も北に配置することが多い北側道路の場合は玄関と洗面室を近くに配置しやすく、南道路の場合なんかでは玄関の近くに洗面室を配置することで間取りのバランスが崩れてしまうケースもあります。

そのためコロナ対策での手洗いがメインの場合、手洗いを設けるか洗面室を玄関の近くに配置するかは設計士にお任せして、敷地条件に合った間取りにしてもらうというのがベストな選択肢となります。

北側道路の土地に家を建てる前に必ず知っておきたい事

ここがポイント!南道路の間取りで知っておきたい5つのこと

 

玄関にコート掛けが欲しい

家に帰ってきてすぐに手を洗いたいのと同じように、上着もリビングや部屋までいかずにすぐに脱げるようにして、菌が少しでも部屋の中に入らないようにしておきたいという要望もコロナ以降に増えた要望の1つです。

シューズクロークや専用の収納の中に上着を入れられるようにしておけば、玄関もスッキリ見えるようになります。

コートだけでなく外で使うカバンなども一緒に置けるようにするのもいいですね。

外で使うものはできる限り部屋の中に持ち込まない。

これがコロナ以降のスタンダードな考え方になりつつあります。

 

テレワークに対応した間取りにしたい

リビングの仕事スペース

コロナは生活スタイルに色んな影響をおよぼしてきましたが、仕事関係で大きく変わったのが在宅で仕事をするケースが増えたということ。

テレワークで仕事をされる方も増えましたし、会議やミーティングなどもオンラインで行われるようになってきました。

そうなると整えておきたいのが仕事をする環境について。

仕事がしやすい環境や集中して仕事ができる場所が家に欲しいというニーズが凄く増えているんですね。

中にはLDKの一部にカウンターを設ける予定にしていたけども、今後もテレワークが続きそうなので独立した書斎にしたいという方も。

持ち帰った仕事をするスペースであればLDKにあるカウンターで十分ですが、1日仕事をするとなるとしっかりしたスペースを確保しておきたいという気持ちもすごく分かります。

そのため、2〜3帖くらいの独立した書斎を作るケースがとても増えています。

書斎はどう作ればいい?あなたに合った書斎を作るための5つの方法

 

一方、面積など大きさの関係で独立した書斎が難しいというケースもあります。

そのような場合はデスクの向きを工夫しながらLDKに仕事スペースを作るという方法も。

たとえば、LDKにカウンターを作る場合は壁に向かって作ることが多いですが、その向きを反対にするだけでもグッと仕事場感が強くなります。

たとえば仕事をしている後ろを誰かにウロウロされると落ち着かないものです。

その後ろを壁にすることで落ち着いた作業スペースにすることができ仕事のスペースという印象が強くなりますし、オンライン会議をしている場合も背景を他の画像に変えなくてもそのまま会議をすることができるようになります。

また、作り付けのカウンターにせずにデスクを置いて、場所を臨機応変に変えてみるという方法も考えられます。

仕事をする時、どのようなスタイルだと集中しやすいのか。

この部分を一度頭の中で整理してみるのが快適なテレワーク環境を作る時のポイントとなってくるんですね。

 

運動するスペースを確保したい

コロナが広がると共に、スポーツジムも三密になりやすいということで一時休止になりました。

一方、運動不足解消のために見る人が増えたのがYouTubeのエクササイズ動画です。

TVなどでYouTubeの動画を見ながら、30分ほどの運動をするという方がかなり増えたんですね。

実際に動画を見てみると、苦しいタイミングで励ましのコメントをしてくれるインストラクターも多く、とても良くできている動画が多いのが分かります。

その結果、運動すると言えばジムと思ってジムに通っていたけども、実際にはジムに行かなくても動画で運動できれば十分なのが分かったという声も多く聞かれるようになりました。

また、ジムへ移動する時間やジムの会費も長い目で見ると結構な時間や金額になってきます。

その分、リビングなどに運動するためのヨガマットなどを置けるスペースを確保したいという要望が増えているんですね。

 

プライバシー性の高い庭が欲しい

中庭

Photo:http://www.hisatomo-p.com/

コロナでは不要不急の外出を避けるよう要請がありましたが、毎日家の中に居てはイマイチ気分が晴れないもの。

そのため、気軽に外に出て日光を浴びることができる庭やバルコニーが欲しいという方も増えるようになりました。

また、ただ外に出るだけでなく、あまり外から見えずにくつろげる庭が欲しいという方が多いというのがここ最近の特徴です。

気楽に家の中にいるのとあまり変わらないように使える庭が理想という感じなんですね。

そのため、ルーバーや植栽などを使って緩やかに外と区切りつつ、落ち着く庭をつくる。

これは家づくりの基本となる部分ですが、改めて外も上手く使った家を目指したいですね。

ルーバーってどんな物?ルーバーを使って家を快適にする方法

まとめ

今回はコロナ以降の家づくりで変わってきたことについて詳しく見てきました。

これまでは家はくつろいだり家族で楽しんだりする場所で仕事や運動などは外で行うというのが普通でしたが、コロナ以降では家の中は「くつろぐだけでなく色んなことができる場所」というように変わりつつあります。

この価値観が定着するようになるかはまだ分かりませんが、家の作り方、楽しみ方の選択肢というのも家に求める物が多くなっている分だけ増えているように感じます。

今後も含めて家に何があると毎日快適に生活できるのか。

この機会にこの部分をもう一度整理してみるのも良さそうですね。

では。

 

家づくり、土地探しに必要な情報はこちらにまとめています。家づくりの参考にどうぞ。

まるで教科書!理想の家をつくる方法【絶対保存版】

土地探しから始める人のための、失敗しない土地の購入方法【絶対保存版】

家を建てる前に必ず知っておきたい理想の家を建てる方法【絶対保存版】

注文住宅を建てる前に必ず知っておきたい!注文住宅のメリットとデメリット


あなたの間取りは大丈夫?日々の暮らしを左右する壁と窓の話

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今回のテーマは家の壁と窓について。

家の中は壁と窓、そして建具の連続で構成されていますが、壁と窓のバランスというのは家の見た目でなく住み心地にも影響してきます。

たとえば壁が多すぎると圧迫感を感じやすくなり、反対に壁を少なくしたり窓を大きく配置すると開放感が出てきますが、壁が少な過ぎて生活に不便をきたすなんてことも。

今日はそんな日々の暮らしを左右する壁と窓の関係について見ていきたいと思います。

それではどうぞご覧ください。

壁の無い家ってどうなの?

先日、最近家を建てたという人からこんな話を耳にしました。

「開放的な家にしたかったので、壁はできるだけ少なくして窓も大きな窓をたくさん付けてもらったんですが、実際に住み始めると物を置く場所が無かったり、コンセントが欲しい場所に無くて不便で・・。もう少し壁を作っておけば良かったです(苦笑)」

 

家の写真を見せてもらうと確かに大きな窓が多くて壁も少ない開放的な空間となっていましたが、壁が少ないためにTVを置く位置が窓に少し被ったり、ソファの向きもちょっと微妙な感じになっていました。

家ができてすぐの家具を何もまだ入れてない時は何の不満も無くカッコイイ空間で満足されていたそうですが、実際に生活を始めて不便さを感じるようになったということですが、このような失敗は実は誰にでも起こる可能性があります。

 

では、何が今回の失敗の大きな原因だったのでしょうか?

 

このケースの失敗点は大きく分けて2つあります。

1つは開放感を出すために大きな窓を連続で付け過ぎたこと。

もう1つは家具を想定して壁を設けなかったことの2つです。

 

明るく開放的にしたいからということで、南面いっぱいに窓を設ければ明るく開放的になりますし、大きな窓がキレイに揃っているのは見た目もキレイでとてもオシャレな印象になります。

けれども窓の面積が広いという事は、それだけ壁の面積は少なくなってしまいます。

窓の前にTVを置いたり家具を置くこともできますが、それならあえて窓にしなくて壁にした方が見た目もキレイですね。

外からはTVや家具の裏面が見えてしまいますしカーテンやブラインドなどを開け閉めする時も少し邪魔になってしまいます。

 

今回のケースではザックリとTVはこの辺りに置けばいいかということで場所を取っていたそうですが、思っていたよりも壁の面積が小さくTVが壁からはみ出してしまったとのこと。

最近ではかなり大きなTVを入れる方も多く、少しの壁だと納まりきらなくなってしまうケースも出てきてしまいます。

窓をもう少し小さくして壁をしっかり確保するか、その他で壁面をしっかり確保しておけば今回のような失敗は避けられたんですね。。

 

このように、置く物を想定せずに窓を大きく取り過ぎてしまったり壁を極力少なくしてしまうと、物の置き場が無くなってしまうという事が起きてしまいます。

まずは部屋の中に置きたい物がきっちり納まる空間があるのかどうか。

そして物を置く空間を確保した上で窓は明るく、また部屋の中からキレイに見えるように、壁はムダな壁は減らしつつ目隠ししたい部分は隠れるように残すなど、バランスをとって配置するのが大切なんですね。

TVと壁

では、せっかくTVの置き場の話が出たので、もう少しTVと壁について見ていきたいと思います。

例えば、このような形のLDKがあるとします。

このようなLDKの場合、TVを置く場所は次の2カ所が考えられます。

1つは窓側で庭に面した壁に。

もう1つは①とは反対に窓を背にした場所になります。

では、この場合はどちらにTVを置くのが正解でしょうか?

 

答えは①の窓側。

窓側にTVを置くことでソファからTVだけでなく、ダイニング、タタミコーナー、さらには窓の外の庭と家全体が眺められるようになるからなんですね。

一方で、②の位置にTVを配置すると、リビングはTVを見ることだけが最優先されてしまいます。

せっかくのリビングがTVを見るためだけというのはとてももったいない事。

TVの見え方にも配慮しつつも、ソファに座った時にどれだけ家の眺めを楽しめるかを大切にしたいですね。

 

窓もバランスを取りながら上手くスペースを作ってあげれば、例え南側だとしてもTVを配置するのは可能です。

少なくとも庭があるのなら、庭を背にする配置だけはできれば避けておきたいですね。

リビングのTVってどこに置きますか?

 

また、リビングはTVだけでなく、チェストやシェルフを置く場合はどこに置くと邪魔にならないのか、またピアノを置く場合なんかもいかに自然に見せるかで部屋の印象はかなり変わります。

家は家具や家電を置いて完成する物です。

家具や家電の配置が不自然にならないような空間を目指したいですね。

ピアノを置くなら家のどこに置くのがいい?

オシャレに見える家とオシャレに見えない家の違いって何?

 

その他に壁や窓で気をつけたい部屋として、寝室や和室など人が寝ることがある部屋でも、壁や窓の配置は気をつけたいところ。

四方に窓やクローゼットの扉といった建具に囲まれていると落ち着いて眠れないなんてこともあります。

ここでは少なくとも枕元くらいは窓を設けず落ち着いた空間にしたいですね。

必ず知っておきたい!寝室のレイアウトとインテリアのポイント

まとめ

今回は壁と窓との関係について見てきました。

最近は広く見える開放的な空間が好まれますし、誰でもより狭く見える家よりも実際よりも広く見える家の方が心地良く感じますし印象も良くなります。

ただ、家は人が住む場所です。

公共施設のように人が住む訳ではない場所では一面ガラス張りでもいいかもしれませんが、家では壁と窓のバランスがとても大事になります。

(巷で名作と呼ばれる住宅も、家の壁と窓のバランスはとても良く考えられています)

 

バランスが良い家というのは家具を置いた上で部屋の中からどのように見えるのか。

また、部屋で快適に過ごせるのかどうか。

この辺りがよく考えられた家になります。

ぜひ、上記の2点を意識しながら、壁と窓を1度しっかり見てみてくださいね。

では。

 

窓についてはこちらも参考にしてください。

家の光や風を左右する!家を建てるなら知っておきたい窓の話

窓で失敗しないために知っておきたい3つのポイント

家の外観を良くする方法(窓の使い方編)

地窓ってどんな窓?地窓のメリットと効果的な使い方

高窓のメリット、デメリットと高窓の効果的な使い方3選

間取りについてはこちらも参考にしてください。

一軒家の間取りで失敗しないために気をつけたい7つチェックポイント

リビングの間取りを見る前に知っておきたい!代表的なリビングの間取り5選

家づくり、土地探しに必要な情報はこちらにまとめています。家づくりの参考にどうぞ。

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家づくりで失敗したくない!そんな方こそ、間取りが重要です。

行列ができる間取り診断

建築士が教える今日の問題解決

家の壁と窓の配置にはどのようなことを意識すればいい?

  • 壁が少なすぎると家具が置けなかったり落ち着かない空間になりやすい。
  • 実際に生活した時に快適に、いかにキレイに見えるかを考えるのが大切。

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家を建てる時に参考になるおススメの本11選、2020年版

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「家づくりをする時に読んでおくと良い本などありませんか?」

読者さんからこのような質問をもらいました。

 

家を建てるのは一生に一度くらいしかない方がほとんどなので知らない事ばかりの連続です。

そのため、あらかじめ本を読んで勉強しておくのはとてもいい事ですね。

ただ、家づくりの本と言うのも沢山あり、どれを読めばいいか迷ってしまうのも事実です。

 

そこで今回は、私が実際に読んで家づくりの参考になると思った良書をご紹介したいと思います。

家づくりでどんな本を読めば良いか迷っている方はぜひ参考にしてくださいね。

おススメの本10選

住まいの解剖図鑑

住まいの解剖図鑑

本屋に行って家づくりのコーナーを見てみると、〇〇の解剖図鑑というシリーズを必ず目にしますが、その元祖とも言えるのがこの「住まいの解剖図鑑」。

家の基本的な事がイラストと文章で書かれているので、サクっと読みながら家の事を知ることができます。

ベストセラーとなっているので、すでに持ってる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

建築に携わる人やかなり家づくりを勉強している人とっては当たり前と思う事も多く書かれていますが、それを分かりやすく絵と文章で表現にするとなると誰でもできる物ではない点がベストセラーたる所以かもしれませんね。

自分で間取りを書いてみたい方やこれから間取りの勉強をしたいと言う方に最適な1冊です。

住まいの解剖図鑑 住まいの解剖図鑑

 

家を建てたくなったら

家を建てたくなったら

建築家と家を建てる時の事がメインに書かれていますが、書かれている事は家を建てる全ての人に読んでもらいたい良書。

良い家を建てるための必要な根本的なことが書かれてあります。

この本にあるような考え方を持っている建築家や工務店と家を建てる事ができれば、「きっと満足いく家づくりができるだろうな」と思わせてくれます。

つい最近手にした本ですが、家づくりの基本的な考え方に共感できる部分が多々有りビックリした一冊です。

家を建てたくなったら 家を建てたくなったら

 

誰も教えてくれない家づくりのすべて

誰も教えてくれない家づくりのすべて 2018年度版 (エクスナレッジムック)

家づくりの基本的な内容が網羅されている一冊。

先ほどの「家を建てたくなったら」は、どちらかというと家を建てる時の心構えという点がメインとなりますが、こちらは家を建てる時の一般的な知識が中心となります。

家づくりをこれから始める、または始めたばかりで家づくりの事がよく分からないという方には1度目を通しておくと家づくりの全体像を簡単に掴みやすいですし、家づくり中に出てきた言葉を後でどういう意味だったか調べる時にも簡単に見直すことができます。

毎年改訂されているので、その年代にあった最新情報が書かれているのも良いですね。

誰も教えてくれない家づくりのすべて 2018年度版 (エクスナレッジムック) 誰も教えてくれない家づくりのすべて 2018年度版 (エクスナレッジムック)

 

伊礼智の「小さな家」70のレシピ

伊礼智の「小さな家」70のレシピ (エクスナレッジムック)

建築家、伊礼智さんの本。

伊礼智さんの手がける家は独特の味わいが有り、一目見ただけで伊礼智さんの作品と分かるくらい特徴がありますが、決して主張が強い訳ではなく、良い物に自然と囲まれた雰囲気を醸し出しています。

家が好きな方なら、伊礼さんの手がけた家を本や雑誌などで見かけた事も多いと思います。

この本は、そんな伊礼さんが心地よい居場所を集めてつくった「小さな家」について、写真を沢山つかい解説してくれているので居心地の良い場所についての考え方がよく分かりますし、単純に写真を眺めているだけでも楽しいです。

写真と文章のバランスも良く、家好きなら読んでみて損はない1冊です。

伊礼智の「小さな家」70のレシピ (エクスナレッジムック) 伊礼智の「小さな家」70のレシピ (エクスナレッジムック)

 

伊礼智の住宅設計

伊礼智の住宅設計 (エクスナレッジムック)

こちらも、建築家の伊礼さんが書かれた本です。

先ほどの本とは少し内容が違い、家を1軒建てるのに使った図面が丸々載っている本になります。

そのため、本自体もかなりの厚みのある1冊に仕上がっています。

 

どちらかというと一般の方よりもプロ向けの本ですが、細かい納まりなど参考になる部分が沢山載っているので、建築を勉強しようと思う方なら手元に1冊置いておきたい本と言えます。

細部の大切さが分かる1冊です。

伊礼智の住宅設計 (エクスナレッジムック) 伊礼智の住宅設計 (エクスナレッジムック)

 

住宅巡礼

住宅巡礼

建築家の中村好文さんが、世界の名建築といわれる住宅をスケッチと文章で綴った一冊。

名建築というとプロ向きで難しいように感じてしまいがちですが、この本はイラストに解説文を書きこんでくれていたりと、名建築と言われる住宅をプロの視点でしっかりと見ることができます。

住宅の奥深さが分かる本ですが、文章も自然な語り口でとても読みやすいので、建築の入門書としても秀逸。

これを読むと建築を見るたびに出かけたくなる一冊です。

人気のためシリーズ化されて続編も出ています。

住宅巡礼 住宅巡礼

 

中村好文 普通の住宅、普通の別荘

中村好文 普通の住宅、普通の別荘

建築家、中村好文さんの作品が堪能できる1冊。

普通の住宅、普通の別荘とタイトルにありますが、普通のレベルが相当高いです。

中村さんの普通とは、

「気張りもしないし、気取りもしない。背伸びもしないし、萎縮もしない。無理もしないし、無駄もしない」。

住む人が自然体で暮らせることを考えられた家が登場します。

普通というと簡単なように聞こえますが、これが一番難しいことかもしれませんね。

中村好文 普通の住宅、普通の別荘 中村好文 普通の住宅、普通の別荘

 

建築知識ビルダーズ

建築知識ビルダーズNo.34 (エクスナレッジムック)

プロ向けに実践的な内容を紹介した雑誌。

写真が多いので、プロだけでなく家を建てようと思う方もとても参考になる雑誌です。

 

毎回特集が違うので毎号見ていても飽きがきませんし、興味のある特集のバックナンバーだけ読むと言うこともできるので、プロ向けの雑誌にしては一般の方にも読みやすい内容となっています。

定期購読しているプロも多い雑誌です。

建築知識ビルダーズNo.34 (エクスナレッジムック) 建築知識ビルダーズNo.34 (エクスナレッジムック)

 

 

住宅インテリア究極ガイド

住宅インテリア究極ガイド 最新版

インテリア究極ガイドとなっていますが、インテリアと言うよりも家づくりの内装で使う素材を沢山紹介している本です。

家づくりでつかう部材というのは、経験がないと中々分からないことが多かったり、どんな物があるかイメージがしにくい物ですが、この本は例えば床材や壁の仕上げなどといったメジャーな所から、ガラスなどの少しマニアックなところまで幅広く押さえてくれているので、これから家を建てる方がどんな素材があるのかを知ったりする入門に最適な1冊となっています。

内装にこだわりがある方には参考になる部分も多いのではないでしょうか。

 

このインテリア究極ガイドは毎年改訂して新しく出版されているのですが、今回はカフェ風のインテリアのポイントも紹介されています。

住宅インテリア究極ガイド 最新版 住宅インテリア究極ガイド 最新版

 

荻野寿也の「美しい住まいの緑」85のレシピ

荻野寿也の「美しい住まいの緑」85のレシピ

家を建てるとき、ついつい家ばかりに注目してしまいがちですが、忘れてはいけないのが外構。

庭のつくり方次第で、家の雰囲気は大きく変わってくるんですね。

そして、この本は人気造園家、荻野寿也さんの庭づくりを写真と図面で堪能できる1品となっています。

 

最近では、手入れする時間がないためにコンクリートで固められて庭を見かける事が多いですが、庭を上手く家に取り込むことで、家での時間がとても豊かな物に変わってくれるんですね。

住宅の実例に加えて植栽のメンテナンス方法や植物図鑑も付いているので、庭づくりにこだわりたい方だけでなく、庭がある方にはぜひ手元に置いておきたい1冊です。

外構工事が始まる前に1度目を通しておくと、庭づくりのレベルが上がること間違いなしです。

荻野寿也の「美しい住まいの緑」85のレシピ 荻野寿也の「美しい住まいの緑」85のレシピ

 

災害に強い住宅選び

災害に強い住宅選び (日経プレミアシリーズ)

住宅の災害に対する基本的な考え方がまとめられた一冊です。

去年の台風の被害についての記憶はまだ新しいですが、住む場所によって災害に強い場所や弱い場所というのがありますし、建物についても風水害に強い家、弱い家というのがあります。

家を建てる時にはついつい間取りや内装などに意識が行ってしまい災害についてはあまり意識しないことも多いですが、災害対策の基礎知識を頭の中に入れて置くだけでも災害のリスクを減らすことができます。

特に土地探しから家づくりを始めるのであれば読んでおいても損はありません。

マンションについても書かれているので、マンションを検討されている方も目を通しておきたいですね。

災害に強い住宅選び (日経プレミアシリーズ) 災害に強い住宅選び (日経プレミアシリーズ)

 

まとめ

今回は家づくりの参考になる本をいくつかご紹介してきました。

家づくりをしっかり行うには膨大な知識が必要となりますが、効率的に良書を読む事で短時間で大切な情報を得ることができるようになるんですね。

もちろんご紹介した全て読む必要などはなく、あなたにとって必要と思ったり興味があると思った物だけ読んでみるだけでも十分です。

ぜひ家づくりの良い知識を身につけて、あなたに合った良い家づくりをしてくださいね。

では。

 

家づくり、土地探しに必要な情報はこちらにまとめています。家づくりの参考にどうぞ。

まるで教科書!理想の家をつくる方法【絶対保存版】

土地探しから始める人のための、失敗しない土地の購入方法【絶対保存版】

家を建てる前に必ず知っておきたい理想の家を建てる方法【絶対保存版】

注文住宅を建てる前に必ず知っておきたい!注文住宅のメリットとデメリット

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廊下のない間取りにするための5つのポイント

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「廊下のない間取りにしたいんですが、なかなか上手くいきません。廊下のない間取りにするためのアドバイスをもらえないでしょうか?」

読者さんよりこのような質問をもらいました。

確かに廊下が多い間取りだと、ムダなスペースが多くてもったいない感じがしますよね。

限られた家の面積の中で廊下が占める割合が多いとその分他の部屋の広さにしわ寄せがいってしまい、個室やLDKといった部屋の広さを思うように取れなくなってしまう原因にもなります。

 

そこで今回は、ムダな部分となる廊下が少ない間取りにするためのポイントをご紹介したいと思います。

これから間取りの打合せに入るという方はもちろん、すでに間取りがある方は、ぜひ間取りを見ながら廊下が長くなる間取りになっていないかどうか確認してみてくださいね。

廊下のない間取りのメリット

廊下の無い家

まず、廊下がない間取りの1番のメリットって何でしょうか?

それは家の中を最大限活用できるということです。

 

廊下になるスペースを無くした分だけ他の部屋を広くできますし、部屋も廊下のせいで細切れに区切られることがないので家の中の視界も広く感じられるようになります。

特に面積があまり大きくないコンパクトな家の場合、廊下があるか無いかで家の使い勝手や家の広さが驚くほど変わってきます。

たとえば具体的な例を見てみましょう。

ダメな間取り

上の画像は、以前書いた「ツッコミどころ満載の住宅チラシが入っていたので、ツッコミを入れます。」という記事に出てくる間取りになります。

この家は30坪ほどの家になりますが、間取りを見てみると妙に廊下が長い間取りになっているのが分かりますね。

その分、LDKなど本当に必要なスペースが圧迫されて、何とも住みづらい家になってしまっています。

(LDKの中に家具を置いてどのように生活するかイメージしてみると、どれだけ使いにくいLDKになっているかがより分かります)

 

このように、廊下次第で部屋の広さや家の住み心地は変わってきますし、できるだけ無駄なスペースは家を建てるならできる限り無くしたい物です。

では、どうすれば廊下のない家にできるのでしょうか?

それでは次に、廊下をつくらない間取りにするためのポイントを見ていきましょう。

LDKを有効活用する

リビングの動線図面

廊下のない間取りにするために一番効果的な方法は、LDKなど部屋の中を移動スペースとして兼ねることです。

LDKを動線の一部にしてしまうという訳ですね。

(動線とは人が主に移動する場所のことを言います)

その間取りは動線が考えられていますか?家の間取りと動線について

 

たとえばLDKと動線を兼ねることができれば廊下は必要なくなりますし、その分より広いLDKにすることも可能になります。

もちろん、ただ廊下を無くしてLDKに入れてしまえば良いという訳ではなく、LDKの中に動線を作る場合はキッチンで作業している人やリビングでくつろいでいる人の邪魔をしない場所に動線をつくるのが重要です。

TVを見ている人の前をしょっちゅう誰かが横切るなんて間取りは、ケンカの火種をあえて家の中に作った間取りと言っても過言ではありませんよね。

リビングのTVってどこに置きますか?

 

廊下をLDKの中に取り込みつつ、LDKでくつろぐ人の邪魔にならない動線計画にする。

廊下を無くす家にするなら、LDKと動線をうまく組み合わせた間取りにするのが第1のポイントになってきます。

玄関〜LDKまでの動線を短くする

LDKを有効活用することで廊下を少なくすることができるようになりますが、その肝心のLDKから玄関までの距離も廊下が増えるかどうかに影響してきます。

玄関からLDKまでの動線ができるだけ短い方がムダな廊下スペースを少なくできるんですね。

 

この部分を意識していない間取りは意外と多くあり、何となくムダなスペースが多くてしっくりこないという時は、大概LDKと玄関の距離感が上手くいっていないことが多いです。

そのため間取りが出てきたら、玄関〜LDKまではどのくらいの距離があるのか再確認してみるのも効果的ですよ。

 

また玄関とLDKが離れている場合、廊下の面積は少ないけどもLDKの中に通路にしか使えないスペースが多い間取りというのも存在します。

たとえば20帖のLDKというように記載されていても、実際には通路としてしか使い道がないスペースが含まれていることもあり、数字と本当に使える広さが違ってくる場合があるので、数字だけを鵜呑みにするのではなく実際にLDKに家具を置いて不自由なく過ごせるかの確認も必要です。

リビングの広さはどれくらい必要?16帖、18帖、20帖で比べて見ました

廊下に通路以外の機能を持たせる

廊下と吹抜け

廊下の基本的な役割は、人が目的の部屋へ行くための通路となることです。

でも、ただ通るためのスペースって何だかもったいないですよね。

どうせなら通路の他にも機能も加えてあげて、ただ通るための廊下ではなく多目的な廊下にしてあげることで、廊下はただ通るためのスペースでは無く、他の意味を持ったスペースに変わってくれます。

 

たとえば、廊下に本棚を設けてライブラリーやギャラリーのようにしてあげてもいいですし、吹抜けがあるなら吹抜けと一体の気持ちいいスペースなんかにしてあげるのもいいですね。

それにプラスして室内干しもできるようにしてあげると一石二鳥です。

部屋干しはどこに干す?部屋干しのオススメの場所と注意点

 

このように同じ通路は通路でも、いろんな機能を持たせてあげることで通路を超えた空間にすることができます。

アイデア次第でいろんな可能性があるので、ぜひ楽しい空間にしたいですね。

 

ただ、廊下を活用する場合、1点だけ注意することがあります。

廊下に他の機能を持たせようとするためにカウンターや机を置いて作業スペースや勉強スペースにするということもありますが、普通の廊下にカウンターを設置しても実際に作業や勉強に使われることはほとんどありません。

 

なぜでしょうか?

理由は、わざわざ廊下で作業しなくても、部屋の中やダイニングテーブルなどもっと快適な場所で作業できるからです。

おまけに冬は寒くなりやすいので、わざわざそんな場所に長居する人はあまりいませんよね。

また、作業するなど長居するような場所を廊下につくる場合、吹抜けに面していて外が家の中や外を眺められるなど、何かしらその場所にいるプラスαの価値をつけてあげて、その場所にいるだけでどれだけワクワクするかどうかが廊下を活用するときのポイントになってきます。

廊下に他の機能を持たせる場合は、本棚やギャラリーなどにする場合は使いやすいかどうか、そこに人が滞在する場合はいかに居心地の良い空間にできるかどうかが大切なんですね。

階段の位置に注意する

螺旋階段

以前に、間取りの善し悪しを見分ける方法という記事を書きました。

内容を簡単に説明すると、間取りの善し悪しを見分けるには、玄関と階段の位置に注目すればよい間取りかどうかが分かるという内容の記事です。

間取りの善し悪しを簡単に見分ける方法

 

そして廊下のない間取りにする場合、実はこの玄関と階段の位置がとても重要になってきます。

 

たとえば、階段が家の端っこにある場合、各部屋に行くのにかなり歩く必要がでてきます。

階段が家の端なので階段から遠く離れた部屋ができてしまい、どうしても廊下が長くなってしまうんですね。

特に玄関と階段の位置が遠く離れると廊下ができやすくなります。

このような感じですね。

 

反対に、階段が家の真ん中付近にあれば、各部屋に行くのにそんなに歩かないで部屋に行けるようになります。

この歩く距離が長ければ長いほど、廊下ができる可能性が高くなりますし、長い廊下にしないと部屋にたどり着くことができなくなってしまいます。

そのため、廊下のない間取りや廊下の少ない間取りにするためには、階段の位置がとても重要になってくるんですね。

 

特に階段は1階、2階、それぞれの間取りに影響してきます。

1階の間取りを重視して階段を家の隅っこに配置した結果、2階の廊下が妙に長くなっている間取りを見かけることもよくあります。

そうならないためにも1、2階のバランスを上手くとれる位置に階段は持ってきたいですね。

階段にはどんな種類がある?知っておきたい階段の4つの形

 

余談ですが、私も建築士の駆け出しの頃は家の隅っこに階段がある間取りを考えることがよくありました。

LDKなど目立つ場所に意識が集中してしまい、階段はとにかく家の隅っこに追いやっていたんですね。

そして何となくまとまった間取りになった気がしていました。

 

でも、そのような間取りを作った時は当時の上司からダメ出しが出て間取りを一からやり直すことに。

たしかに今考えると廊下も長くなるし、あんな間取りで家が完成していたら住みづらいこと間違いなしのというが、今だと当然のように感じます。

階段をいかに上手く間取りの中に馴染ませられるかというのは間取りづくりではとても大切なんですね。

 

このように階段を間取りの味方につけるかどうかで、廊下の長さへの影響が大きく変わります。

逆を言えば、今の間取りがシックリ来ていない場合は階段の位置を変えてみると、他の間取りの可能性が見えてくる事もあります。

どうしても廊下が長くなってしまう場合は階段の位置を再検討するのも効果的ですよ。

間取りが上手く行かないのはゾーニングが原因かもしれません

廊下の無い家はトイレの場所もチェック

廊下の無い家はメリットが多いのですが、その分だけ間取りの難易度も高くなってきます。

特にトイレをどこに配置するかというのは悩ましいところです。

昔の家は廊下があるのが普通だったので、トイレを廊下に配置すればLDKからある程度離れた落ち着いた場所にトイレを作る事ができましたが、廊下が少ないとそれだけLDKに近い位置にトイレを配置する可能性も高くなります。

たとえばLDKから丸見えのトイレというのはちょっと嫌ですよね。

そのためLDKから程よい距離感のあるトイレになっているかどうかは確認しておきたいポイントとなってきます。

廊下が少ない家と言うのは、その分、設計者の腕に影響されやすい家とも言えるんですね。

玄関の側にトイレってどうなの?トイレで間取りの善し悪しが分かります。

外部を効果的に使う

5427539214_ec4c612fc1_b廊下を減らすため、時には外部空間を上手く使うのも有効な方法と言えます。

例えば先ほどお伝えしたように、玄関が家の端の方に有る場合は各部屋に行くために廊下をつくる必要が出てくる可能性が高くなります。

 

では、反対に玄関を家の真ん中のあたりに配置することができればどうなるでしょうか?

家の中心付近に玄関があるので、各部屋に行く距離は必然的に短くなりますよね。

その分、廊下が必要になるスペースというのも削減して各部屋を大きくしたり有効活用する事ができるようになります。

一例をあげると、下の絵のように外部空間をうまく使って玄関を配置することで廊下のない家にすることもできます。

 

このように、敷地条件も考慮しながら外部も上手く使ってあげると、より廊下が少なくて無駄の無い家にすることも可能になるんですね。

玄関ポーチをおしゃれで使いやすい玄関ポーチにする3つの方法

家の間取りをつくる時の考え方を、狭小地を例にご紹介します

それでも廊下ができる場合に

ここまで廊下のない間取りにする方法について見てきました。

ただ、ワンフロアにいくつもの部屋がある平屋など、家が平面的に広くなればなる程廊下も長くなる可能性も高くなるなど、どうしても廊下ができてしまう場合もあります。

また、広い家の場合はあえて廊下をつくることで空間にメリハリをつけるというケースなんかもあります。

そんな時に重要なのが「光が入る明るい廊下になっているか」ということです。

 

暗い廊下というのは思った以上に重たい雰囲気になりますし、毎日通る場所であるなら気持ちよく通りたいものですよね。

そのため、廊下を作る、もしくは廊下ができてしまう場合は光が入る廊下なのか、またどのような雰囲気の廊下になるのか。

この部分は必ず押さえておきたいポイントとなります。

廊下があるのであれば少なくとも明るいスペースになるよう心がけておきたいですね。

あとで後悔しない!家で暗くなりがちな場所3選

まとめ

今回は廊下のない家のつくりかたについてご紹介しました。

廊下があるということが必ずしも悪いわけではありませんが、家の中をできるだけ有効活用するなら廊下がない間取りであったり、廊下が極力少ない間取りの方が家は広く見えますし空間をより有効活用できるようになります。

コンパクトな家の場合はなおさらです。

 

廊下が増えるかは今回ご紹介した方法を意識するとかなり変わってきます。

ぜひあなたの家もスペースを有効活用した使い勝手の良い家を建ててくださいね。

では。

 

間取りについてはこちらも参考にしてください。

一軒家の間取りで失敗しないために気をつけたい7つチェックポイント

リビングの間取りを見る前に知っておきたい!代表的なリビングの間取り5選

家の内装が気になる方はこちらも参考にしてください。

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廊下のない間取りにするためのポイントって何?

  • LDKを動線として使い有効活用する。
  • 廊下に通路以外の機能を持たせる。
  • 階段を家の端にもっていかないよう注意する。
  • 玄関とLDKを近くに配置する。
  • 外部空間も動線として上手く使う。
  • それでも廊下ができる場合は、少しでも明るい雰囲気の廊下にする。

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家の24時間換気はどれを選べばいい?ベストな24時間換気の選び方

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「家を建てるのに24時間換気をどうするかで迷っています。家の換気に何を使えばいいか記事にしてもらえないでしょうか?」

このような質問を読者の方からもらいました。

家を建てる場合、家の中の空気を換気する必要がありますが、その換気方法をどうするかで迷われているという訳ですね。

このような換気の質問を意外ともらうことも多く、特に家の性能が気になるという方にとっては24時間換気に何を使うかというのは避けて通れない部分となってきます。

そこで今回は、家の24時間換気のベストな選び方について見ていきたいと思います。

家の暑さ寒さなどの性能が気になる方、光熱費が気になる方はぜひご覧ください。

どうして家に換気が必要なの?

それではまず、どうして家に換気が必要なのか見ていきましょう。

建築基準法という建物を建てるための法律では、「家を建てる時は1時間に家の半分以上の空気を入れ替える」ことが義務付けられています。

これは窓を開けて空気を入れ替えるとかではなく、「何もしなくても計画的に家の中が換気できるように家を建てなさいよ」という意味合いになり、常に換気しているので24時間換気とも呼ばれます。

 

このような法律ができたのはシックハウス症候群が問題になってきた頃で、シックハウス症候群の原因となるホルムアルデヒドなどの化学物質が家に籠もらないよう換気が義務付けられるようになりました。

またシックハウス以外にも、人は1時間に30㎥/hの換気量が必要となってきます。

それよりも少なくなってしまうと二酸化炭素の量が多くなりすぎてしまい、空気が汚れた状態になってしまうからなんですね。

 

たとえば30坪くらいの家であれば空気量はおおよそ240㎥程になります。

4人家族で生活したとすると、30㎥/h × 4人 ÷ 240 =0.5回/hということで、ちょうど24時間換気に必要な空気量と近い数字になるように、計画的な換気というのは家づくりでは必須項目となってくるんですね。

 

このように家の中の空気は適切に入れ替えることで快適な生活が送れるようになります。

家を換気するための2つの方法

それでは次に、計画的に家を換気するための方法について見ていきましょう。

家を計画換気する場合の方法は次の2つの換気方法を使って換気することになります。それは、

  • 第1種換気
  • 第3種換気

という2つの方法です。

換気方法には第2種換気というのもありますが、病院など特殊な環境で使う換気となり、住宅では第1種か第3種換気を使って空気を入れ替えていくことになります。

 

第1種換気ってどんな換気?

第1種換気とは、給気も排気も機械を使って家の中の空気を入れ替える換気方法になります。

絵で見るとこんな感じですね。

第1種換気

換気をすべて機械でコントロールしていく事になるので、どんな家でも対応しやすいのが大きな特徴です。

また、給気口にもフィルターが付くことが多いので、花粉症など外の空気をあまり入れたくない場合も汚染物質を減らすなどの効果が期待できます。

その反面、費用の面やメンテナンスの面では次に紹介する第3種換気よりも割高で手間も増えてしまうという側面もあります。

 

ちなみに、第1種換気というと少し前までは機械で空気の出し入れをするという換気機能だけの物が多かったのですが、最近では「熱交換式」と呼ばれる機能がついた換気が主流となっています。

「熱交換式」とはその名の通り、熱を交換しながら換気をする方法となります。

たとえば換気扇で家の中に空気を入れた場合、冬であれば冷たい空気が家に入ってきますし、夏であれば暑い空気が家に入ってきますよね。

そうなると家の空調を強くするなどの調整が必要となってきます。

一方、熱交換式の換気扇を使えば排気する空気の「熱」を給気する空気に戻せるようになります。

簡単に言うと空気は入れ替えるけども、夏や冬の熱い空気や冷たい空気が家に入ってくるのを防いでくれるんですね。

(全ての熱を交換できる訳ではありませんが、80%ほどの熱を交換してくれます。たとえば外の気温が0℃、室内の気温が20℃の場合であれば外気が16℃になって室内に入ってくるという感じになります)

このような熱交換式の換気は特に全館空調など家全体で空調計画を行う場合によく見られます。

 

最近では第1種換気というと熱交換式という事が多いですが、第1種換気でも熱交換式ではない場合もあるので、第1種換気を標準で使っているという住宅会社の場合は念のためどちらか確認しておくと安心です。

 

第3種換気ってどんな換気?

それでは次に、第3種換気についても見ていきましょう。

第3種換気とは排気は換気扇でするけども、給気は給気口を設けて家の中に自然に空気を入れるという換気方法になります。

第3種換気

このような第3種換気のメリットとしては、仕組みが分かりやすく安価で取り付けられるということです。

たとえば各部屋の壁に給気口を作り、洗面室やトイレの換気扇で換気するというという事も可能なんですね。

そのため、日本で建つ家の8割〜9割くらいの家でこの第3種換気が採用されています。

 

一方、第3種換気は簡単な換気方法ではありますが、家の気密性能が悪いとほとんど効果を発揮しないようになるという点は注意が必要です。

気密性能とは家にどれだけ隙間があるかを「C値」という数字で表したものになりますが、そのC値の数字が悪いと計算通りに換気が行われないんですね。

隙間が多いので計画通りに換気扇で空気が抜けなくなり、下手をすれば部屋の給気口で空気が抜けてしまうなんてことも。

そうなるとただ壁に穴を開けているだけになってしまうので、第3種換気を採用する場合は気密性能も一緒に確認するというのは覚えておいてくださいね。

住宅の気密性ってこんなに重要!快適な家を建てるために知っておきたい家の気密

第1種、第3種、どちらの換気がいいの?

それでは、第1種換気と第3種換気の特徴を踏まえた上で、どちらの換気を選べばいいのか見ていきましょう。

家づくりで何を優先するかは人によって違ってきますが、太平洋側など比較的温暖な地域でかなり省エネ重視でない限りは第3種換気で、寒い地域であれば第1種換気も選択肢に入れていくというのが私(建築士)の見解です。

 

それでは、その理由を見ていきましょう。

 

まず、第1種換気と第3種換気で検討したいのが、コストパフォーマンスはどちらが高いのかという点です。

第1種換気は最近では熱交換式であることがほとんどなので、第3種換気を使うよりも冷暖房のコストは抑えることができるようになります。

では、シミュレーションソフトを使って実際にどのくらい光熱費が抑えられるか計算してみると、年間1万円前後になるケースが多くなります。

(家の大きさや地域によって差が出ることになりますが、寒い地域の方が効果が大きくなります)

 

その一方、熱交換式の第1種換気と第3種換気のイニシャルコストを比べてみると、第1種換気の方が30万円くらいは高くなるケースが多く見られます。

そうなると、年1万円の光熱費の差であれば30年くらいで元が取れるようにも感じますが、第1種換気の方が仕組みが複雑なのでフィルターの交換やメンテナンスなどのコストも増えるようになり、メンテナンス性も含めたコストパフォーマンスの面では第3種換気の方が高くなります。

(フィルターの掃除なども第3種換気の方が楽ちんです)

そのため、温暖な地域では第3種換気で十分ということになるんですね。

ちなみに、寒い地域であれば光熱費削減の効果は温暖な地域よりも大きくなるので、寒い地域であれば第1種換気の価値はより大きくなってきます。

 

ただ、温暖な地域であればいつでも第3種換気でいいのかとなると、いくつか頭に入れておきたいことがあります。

まず、第3種換気にする場合は気密性の高い家というのが条件になります。

気密性が悪いと計画通り換気してくれなくなるからなんですね。

具体的には気密性能を表す「C値」が1.0以下というのが1つの目安となります。(C値は低い方が良いです)

そのため気密測定をしていない、もしくは「C値」が1.0以上になる住宅会社で家を建てる場合は第1種換気を選んで強制的に換気できるようにするというのも選択肢に入れていきたいですね。

(換気を抜きにしても、家を建てる場合はC値1.0以下というのは住宅会社選びの基準の1つになってきます)

住宅の気密性ってこんなに重要!快適な家を建てるために知っておきたい家の気密

 

また、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)と呼ばれる国が推奨する環境負荷が低い住宅を作る場合は第1種換気を取り入れるケースもかなり多くなります。

ZEHとは省エネにプラスして太陽光などでエネルギーを作ることで使うエネルギーをゼロにするという考え方なので、熱交換式の換気にすることで省エネ性能を高め、使うエネルギーを少なくできるという訳なんですね。

このように第1種、第3種それぞれの換気に大きな特徴があるので、その特養を踏まえた上で目指す家に合った換気を選ぶ。

この部分は忘れないようにしておきたいですね。

まとめ

今回は家の24時間換気について詳しく見てきました。

コストパフォーマンスやメンテナンス性を考えると温暖地域では第3種換気が、寒い地域や省エネという観点では熱交換式の第1種換気も魅力的な選択肢となります。

何を重要視するか。

この部分をしっかり意識した上で換気方法を選ぶのが満足いくための家づくりのポイントなってきます。

基本は第3種換気という考え方で良いですが、第3種換気を選ぶ場合はC値もチェックして見てくださいね。

では。

 

家の性能についてはコチラも参考にしてください。

家の断熱性能を上げるのに1番簡単な方法

あなたの家は地震に強い家?家の耐震性能について知っておきたいこと

家をつくる!そんな時ぜひ覚えて欲しい性能の重要なお話

1分で分かる!家づくりで大事な断熱と気密の話

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地震が来てもあなたの家は大丈夫?家の耐震性能について知っておきたいこと

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ここ最近、家の「耐震性能」についての相談を読者さんからよくもらいます。

日本は地震が多い国なので、大きな地震が来た時に家や家族を守ることができるかというのはやはり気になるもの。

そしてそんな家の耐震性能を見る時に注目したいのが家の「耐震等級」です。

 

「耐震等級」というのは簡単に言うと、地震に対する家の強さを数字で表したものになります。

耐震等級を見ることで家の耐震性能が分かるようになるんですね。

そこで今回は、家を建てる時はどれくらいの耐震等級を目指せば良いのかをちょっとした裏話を含めながらご紹介していきたいと思います。

これから家づくりをされる方や、耐震性能がちょっとでも気になるという方はぜひご覧下さい。

それではどうぞ。

耐震等級って何なの?

世界で有数の火山国となる日本は地震も非常に多く、昔から大きな地震に何度も見舞われて来ました。

その一方、地震を教訓にして次に大きな地震が起こった時は少しでも被害が減るよう、家の作り方や制度も変わってきたという背景があります。

具体的には2000年というのが大きな変換点となり、「阪神・淡路大震災」の教訓から耐震等級が作られました。

Photo:http://kumamoto-fukkou.or.jp/

では、耐震等級とはどういう物かと言うと、地震への強さを1〜3等級までの3つのレベルに分け、数字が大きいほど地震に強いことを意味します。

そしてその強さの基準は、

  • 耐震等級1:建築基準法と同程度の建物(全ての家は等級1を満たす必要があります)
  • 耐震等級2:等級1の1.25倍の建物の強さ(長期優良住宅は等級2を満たす必要があります)
  • 耐震等級3:等級1の1.5倍の建物の強さ

このように等級分けされています。

 

建築基準法と同等の耐震等級1が基準となっていて、その何倍強いかで耐震等級が決まっているんですね。

「そしたら、建築基準法の強さってどれくらいなの?」と言うと、建築基準法では、

  • 数百年に一度発生する地震に対して、倒壊・崩壊しない。(震度6強から震度7程度を想定)
  • 数十年に一度発生する地震に対して、損傷しない。(震度5強程度を想定)

このような想定をしています。

 

耐震等級1の場合、震度6まではおそらく大丈夫だけど、そこを超えると家に被害が出る可能性があるといった感じなんですね。

そして、耐震等級2で病院や学校といった建物と同程度、耐震等級3で消防や警察などと同程度の耐震性になるよう設定されています。

家の耐力壁

それでは次に、耐震等級を高くするためには何が必要なのか見ていきましょう。

家の耐震等級を高くするためにはいくつか必要な物がありますが、その代表的な物が「耐力壁」です。

 

耐力壁とはその名の通り家を強くするための壁のことで、耐力壁が多い方が一般的には地震に強い家になります。

たとえば耐力壁を家の間取りで見ることにしてみましょう。

耐力壁

上の間取りで赤い線を引いた部分が耐力壁となります。

ある程度の長さある壁を耐力壁にして、家の強度を出しているんですね。

そして、耐震等級を取るにはこの耐力壁を一定以上設けることが義務付けられています。

 

ただ、耐力壁はただ増やせばそれでいいという訳ではなく、壁のバランスも重要です。

昔の家は南側に縁側などがあり大きな窓を取っている家が多く見かけますが、家の壁が北側に集中してバランスが悪いので、実は地震に弱い家となってしまうんです。

こういう感じの家ですね。

昔の家

南側が開口部ばかりなので、耐震性を考えるとかなりバランスの悪い家と言えます。

そうならないよう、耐力壁は数だけでなくバランスを意識しながら配置するというのが基本となります。

 

耐力壁以外にも、基礎の設計や柱、梁といった構造材の大きさが問題ないかどうか。小屋裏や床にも一定以上の強さが求められます。

たとえば梁とは下のような部分のことを言います。

梁と柱

吹き抜けなどでない限り梁は壁の中に隠れてしまいますが、家の柱や壁を支える重要な構造部材となります。

 

また、家には床の強さも必要で、フローリングの下地に構造用合板と呼ばれる板を貼るのが一般的です。(現在の家では、ほとんどの家で構造用合板が床に貼られています)

そのため極端な例ですが、2階建ての家で2階の床をほとんど吹抜けにしてしまうと床の強さが足りないために構造的にアウトなんて事も起こります。

床の強度が足りないと横からの力に弱い家になってしまうんですね。

gousyou_01Photo:http://emuzu.biz/40design/

このように、耐震等級を上げるためにはいくつもの項目を強化し、計算によって基準をクリアするというのが基本になってきます。

もし耐力壁が足りなければ壁を増やす必要がありますし、柱や梁の負担が大きい場所はかなり大きめの柱や梁を使う必要が出るという感じですね。

 

また、耐震等級1よりも3の方が基準が厳しくなるので、場合によっては間取りが制限されてしまうということもあります。

たとえば大きな窓をつけて部屋もオープンな大空間、さらには広々とした吹抜けも作るとなると、特に木造住宅では高い耐震等級を取るのが難しくなってしまうこともあるんですね。

このあたりは、空間の広さやデザインを重視するのか、それとも耐震性を重視するのか相談しながら決めていくという感じになってきます。

住宅にはどんな工法がある?工法ごとの違いとあなたに合った家の選び方

耐震等級、ここをチェック

耐震等級のチェックポイント

「間取りが決まって建築確認を申請中、設計者の方から壁を増やさないといけないと言われました。こんなことってあるんでしょうか?」

このような質問も読者の方からもらう事があります。

間取りの耐力壁が耐震等級を満たしていないというケースなんですね。

なぜこのようなことが起こるのか見てみましょう。

 

耐震等級は、構造計算をして審査機関から合格のお墨付きをもらうことで等級が決まります。

そのため耐震等級の確定は、家の打合せ終盤、もしくは打合せが終わってから最終確定することになり、高い耐震等級を取る場合、構造計算をして耐力壁が足りなかったり、審査期間から指摘されて耐力壁を追加しないといけない事態が起こる可能性があります。

 

その理由は、構造計算書をつくるのにとても時間がかかるのというのが大きな原因です。

構造計算をするにはかなりの時間がかかるため、通常は簡易的な構造計算をして間取り上、問題ないかの確認を行いつつ、間取りの打ち合わせを進めていくという流れになります。

そして、間取りがもう変わることが無いと分かった時点で最終的に構造計算を行い、申請資料を揃えるのが一般的です。

一方、実際に構造計算をした結果、マレに簡易計算と構造計算でズレが生じたり、当初は大丈夫だったけども打合せで壁が少なくなってしまうことで、最後に壁や柱を増やす必要が出てくるケースがあるんですね。

基本的にはこのような事が起こらないように配慮している設計者がほとんどですが、起きる可能性は0%ではないので、構造計算により壁や柱が増える可能性があると一言説明を受ける事もよくあります。

 

その他の注意点としては、耐震性能に対してあまり気にしない設計者や、営業マンから設計士に「耐震性の高い家にしたい」という話が伝わっていないケースなども時々見かけます。

そのため、高い耐震等級を取りたいのにあまりにオープンな間取りになっている場合、本当に耐震等級が取れるのか早めに聞いてみることで、あとあとの間取り変更トラブルを回避することができます。

新築の間取りで失敗しないために必ず知っておきたい、たった1つのこと

耐震等級〇〇相当

「耐震等級3の家と思っていたら、あとでよく話を聞くと耐震等級3相当の家ということでした。耐震等級3と耐震等級3相当の違いって何でしょうか?」

このような質問も時々いただきます。

住宅会社によっては耐震等級〇〇相当と書いてある会社もあるんですね。

読者さんの相談にあった、「耐震等級3相当の家」という形になります。

この「相当」というのが結構くせ者で、耐震等級を取るにはこれまで見てきたように耐力壁や柱、梁、床などを全て計算した上で第三者機関のチェックに合格する必要がありますが、「相当」の場合は実際に第三者機関でチェックすることはありませんし、耐力壁の量だけ耐震等級3と同じで、あとは特に計算無しというケースもあります。

 

このように見てみると、耐震等級〇〇相当というのは強いのか弱いのかよく分からない表現ですよね。

なぜこのようなことが起こるのかというと、耐震等級を取るための構造計算に費用や時間が発生するのが大きな要因です。

(構造計算費用や申請費は、基本的に家を建てる人の負担で行われます)

そのため希望する人にだけ耐震等級を取るという場合も多くあり、耐震等級2や3の強さは会社の基準として取っているけども費用削減のため申請しないだけというケースや、耐力壁など一部で耐震等級をクリアしているなど、耐震等級〇〇相当というのはかなり会社によって違いがある点は頭の片隅に入れておきたいですね。

また、何が耐震等級3相当なのか中身を確認しておくのも効果的です。

 

その他の注意点としては、耐震等級3相当ですので地震保険の割引などは受けることができません。

「てっきり耐震等級が取れていて地震保険が割引されると思っていた」というトラブルもあるので、「相当」という言葉の場合は内容をよく確認してみてくださいね。

耐震等級は何等級にすればいい?

「どの耐震等級で家を建てればいいでしょうか?」

これも読者の方や間取り診断を受けられる方からよくいただく質問です。

耐震等級3の方が地震に強い家にすることができますが、その分費用が増えてしまったり間取りに制約が出てしまうことがあるため、どの耐震等級にするかは迷いやすい部分なんですね。

この質問に対する私の答えは

「地震の被害が大きい地域であればできる限り耐震等級3に。そうでない場合でも少なくとも耐震等級2に」

というお答えをしています。

やはり家は家族を守るものですし、家は崩れなくても家に大きなダメージが残ればその家に住み続けるのは難しくなります。

そうならないように、やはり耐震等級3は取っておきたいというのが本音です。

 

たとえば、2016年の熊本地震のデータを実際に見てみましょう。

下の表は熊本地震で被害の大きかった益城町を中心とした家の被害状況を、耐震基準別で表した物になります。

この表を見てみると、耐震等級3の家は16棟中2棟が軽い被害を受けただけで、残りの家は無傷だったことが分かります。

耐震等級3であれば80〜90%の家に被害はありませんし、被害があっても軽い損壊くらいであれば住みながらの補修で十分対応できるレベルなので、家族を守る、そして資産価値という上で耐震等級3の家というのは効果がとても高いのが分かるデータとなっています。

特に熊本地震は震度7レベルが2回続いた地震なので、繰り返しの地震にも耐えることができたというのは大きな強みになります。

また、私の知人に益城町近くに耐震等級3の家を建てた知人がいたので家の床下に潜ったりして被害があるか確認しましたが、幸いなことに家に被害の後は見られませんでした。

このようなデータや経験値で見てみると、やはり耐震等級3の安心感というのはかなり大きなものとなります。

 

一方、地域によって地震の起きやすさという物は違ってきますし、地盤が強い弱いでも地震の揺れというのも変わってきます。

たとえば下の地図は30年以内に震度6弱が起こる確率を表した物になりますが、太平洋や瀬戸内海側の地域と他の地域では、大きな地震が起きる確率がかなり違う事が分かります。(赤が濃いほどその確率は高くなります)

http://www.j-shis.bosai.go.jp/

そのような大きな地震が起こりにくい地域は山あいや日本海側に多いので、それであれば耐震等級2を選んで断熱性能など他の物に予算を使うというのも効果的な予算の割り振りとなります。

まずはあなたの家を建てる地域が大きな地震が起こりやすい地域なのか。

この部分を把握した上で、最適な耐震等級を選ぶ。

これがとても大切なんですね。

災害対策に役立つ!土地を買う前に見ておきたい厳選サイト4選

まとめ

今回は家の耐震性能について、読者さんの相談を中心に見てきました。

地震の被害を抑えるためにも、耐震等級というのは家を建てる時に必ず確認しておきたいポイントなんですね。

 

また、耐震等級は具体的な間取りの打ち合わせを始める前にどの耐震等級を目指すか決められる方がベストです。

間取りの打ち合わせが進んでから耐震等級を上げるとなると、壁を追加するなど間取りが結構変わってしまうケースが多くなります。

特に壁が増えるにつれ開放感が減っていくので、最初の間取りと比べてガッカリ感が増しやすいという点は注意してくださいね。(このような相談もよく受けます)

 

その他、耐震についてどのような考え方で家を建てているのかというのも会社選びの際のポイントとなり、耐震等級1が標準仕様という家はできる限り避けたいものです。

基本は耐震等級3を目指し、地震が少ない地域やデザイン重視というケースでも少なくとも耐震等級2は確保する。

この辺りを頭に入れつつ家づくりを行ってくださいね。

では。

 

家の性能についてはこちらも参考にしてください。

家をつくる!そんな時ぜひ覚えて欲しい性能の重要なお話

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家の断熱性能を上げるのに1番簡単な方法

2階リビングやロフトをつくるなら知っておきたい断熱の話

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建築士が教える今日の問題解決

耐震等級って何?

  • 耐震等級は1〜3まであり、3が一番強い。
  • 耐震等級が高いと、間取りに制約がでることがある。
  • デザインと耐震性、どちらを優先するのか始めに考えるのがポイント。

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家を建てる人が知らない耐震等級1の不都合な話

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「『地震が来てもあなたの家は大丈夫?家の耐震性能について知っておきたいこと』という記事を読ませてもらいました。今、家の打ち合わせをしているのですが耐震等級について聞くと耐震等級1が標準仕様という説明を受けました。耐震等級1では家は建てない方が良いのでしょうか?」

家の耐震性能についての記事を読んでくれた読者さんから、このような質問をもらいました。

 

耐震等級については、「できれば耐震等級3、最低でも耐震等級2」というお話をさせていただきましたが、実は耐震等級1を避けるのには大きな理由があります。

今回はそんな耐震等級1の見えないリスクについて、建築士しか知らない話をしたいと思います。

家の構造が気になる方だけでなく、家を建てる方はぜひご覧ください。

耐震等級1とは

それではまず、耐震等級1とはどういう家なのか見ていきましょう。

耐震等級とは地震への強さを1〜3等級までの3つのレベルに分け、数字が大きいほど地震に強い家であることを意味します。

そしてその強さの基準は、

  • 耐震等級1:建築基準法と同程度の建物(全ての家は等級1を満たす必要があります)
  • 耐震等級2:等級1の1.25倍の建物の強さ(長期優良住宅は等級2を満たす必要があります)
  • 耐震等級3:等級1の1.5倍の建物の強さ

このように等級分けされています。

 

ちなみに耐震等級1の強さはどれくらいかと言うと、建築基準法では、

  • 数百年に一度発生する地震に対して、倒壊・崩壊しない。(震度6強から震度7程度を想定)
  • 数十年に一度発生する地震に対して、損傷しない。(震度5強程度を想定)

このような想定をしています。

 

耐震等級1の場合、震度6まではおそらく大丈夫だけど、そこを超えると家に被害が出る可能性が高くなっていくという感じなんですね。

そのため耐震等級1というのは耐震等級2や3に比べると地震に弱いので地震大国の日本では避けた方がよいのですが、実はそれ以外に耐震等級1の家というのは大きなリスクを抱えています。

次に、耐震等級1の家のリスクについて具体的に見ていきましょう。

耐震等級1の大きなリスク

家を建てる場合、家はしっかり構造計算をした上で建てられていると思われている方も多いのではないでしょうか?

でも、実際には木造の平屋や2階建ての家では、構造計算が行われることはほとんどありません。

これには理由があり、建築士が設計する木造平屋、2階建てで延べ床面積が500㎡以下の場合、構造計算ではなく簡易的な計算方法で家を建ててもよい事になっているのが大きな理由です。

(延べ床面積500㎡の家と言うと150坪ほどで豪邸と言える広さなので、ほとんどの木造2階建て以下の家は構造計算をせずに建てられていることになります)

住宅の坪数はどれくらいがベスト?理想の家の広さを知る方法を建築士がご紹介します

 

これは「四号特例」と呼ばれるもので、日本で最も建てられる事が多い木造2階建ての住宅がスムーズに建てられるようにするためにこのような特例があります。

家を建てる際は通常は建築確認申請という第三者機関が法律に適合している建物かをチェックした上で家を建てる許可が下りるのですが、構造計算のチェックはかなり時間が必要で家の着工まで時間が掛かってしまうようになります。

そうなると第三者機関の人でも足りなくなりますし、家をスムーズに着工できなくなるためにこのような特例が作られています。

その代わり建築士が自分の責任で簡易的な計算をして耐震等級1を満たす家にしなさいという訳なんですね。

(「壁量計算」「四分割法」「N値計算」という計算方法が使われます)

 

でも、実はこの四号特例に大きなリスクが隠されています。

 

その大きなリスクとは、「構造に対する第三者のチェック無しに家づくりが進んでしまう」という事です。

たとえば、壁量計算と呼ばれる方法で建築確認申請を出すとしましょう。

でも、第三者機関で壁量計算の計算方法を求められることはありませんしチェックも行われません。

その結果、構造という家の重要な部分でのチェック機能無しに家が建つことになるんですね。

(計算書を添付したとしてもチェックしてくれる第三者機関はほんの僅かで、ほとんどは全くチェックされずに建築の許可が下りることになります。一方、耐震等級2以上や3階建て、木造以外の家は第三者機関で構造のチェックは必ず行われます)

 

もちろん、住宅会社内で独自にチェックしている会社も多くありますが、中には全くチェックをせず設計士に任せている住宅会社なんかもあります。

そして、中には構造のことがあまり分からず適当に計算している設計士や、壁量計算のことを構造計算と呼ぶ設計士、最悪の場合では「第三者機関でチェックされない」=「構造計算をしなくていい」と思い込んでいる設計士も中にはいます。

たまにニュースで構造耐力不足の家が見つかったという報道がされることがありますが、そのニュースにはこのような背景があるんですね。

(四号特例は欠陥住宅の原因となってしまう可能性があるので廃止の話もよく持ち上がりますが、家の着工スピードや件数に影響が出る可能性があるので、実際には四号特例は廃止されないままになっています)

 

このような背景も踏まえると、耐震等級1というのは大きな地震に対する備えとしては心許ないだけでなく、チェック体制という点でもリスクがあると言えるんですね。

そのため家を建てる場合は少なくともチェック機能が働く耐震等級2以上の家にしておくことが、実際に大きな地震が起きた時に家族を守るためにはとても大切な事となります。

まとめ

今回は耐震等級1の住宅のリスクについて詳しく見てきました。

耐震等級1の家は、地震、チェック体制という2つの点でリスクが大きい住宅と言えるんですね。

家というものは災害があった時に家族を守ってくれるものですが、たとえ地震で家が崩れなくても住めない程ダメージを受けてしまっては震災後の生活も不便になりますし建て替えると経済的な影響というのもとても大きくなります。

そうならないためにも、構造という部分はとても大切な部分なんですね。

家づくりをしていると間取りやインテリアなどよく目について楽しい部分に目が行きがちですが、構造についてもしっかり確認した上で家を建てるようにする。

この部分を忘れずに家づくりをしていきたいですね。

では。

 

家の性能についてはこちらも参考にしてください。

家をつくる!そんな時ぜひ覚えて欲しい性能の重要なお話

家の断熱性能を上げるのに1番簡単な方法

2階リビングやロフトをつくるなら知っておきたい断熱の話

断熱材の種類にはどんな物がある?あなたに合った断熱材の選び方

地震が来てもあなたの家は大丈夫?家の耐震性能について知っておきたいこと

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あなたは良い家が建てられる人?建てられない人?家づくりでとても大切なたった1つの事

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「地域の工務店で家を建てる予定です。建築予定地もその工務店と近いので、できるだけ良い関係を築きながら家を建てたいと思っています。工務店と良い関係を築く方法などがあれば記事にしていただけるとありがたいです」

読者の方からこのようなリクエストをもらいました。

良い関係を築いて家を建てるという考え方はとても素敵ですね。

また、考え方という点だけではなく、実は良い家を建てるには工務店やビルダーと良い関係を築くというのが1番の近道となります。

では、どうして工務店と良い関係を築くのが大切なのでしょうか?また、実際にどうすれば工務店やビルダーと良い関係を築くことができるのでしょうか?

今回は工務店や住宅会社との関係を見ながら、良い家が建てられる人、良い家が建てられない人の違いについて見ていきたいと思います。

良い家を建てられない人

それではまず、良い家を建てられない可能性が高い人について見てみましょう。

良い家を建てられない人というのは、「性悪説」で家づくりに臨む人です。

「性悪説」なので自分でチェックしないと心配で、まずは常に疑って見てしまい、細かい部分まで神経質になってしまうというケースは家づくりではあまり良くないんですね。

家づくりは時間が掛かるものなのであまり神経質だと疲労も大きくなりますし、設計者も人なので疑った目で見られる人とはあまり打ち合わせをしたいと思わないものです。

その結果、必要な物だけ決めて家づくりが進んでいき、プラスαの提案であったり現場へ足を運ぶ回数というのも自然に減ってしまう傾向があるんですね。

 

また、バリバリの営業会社でどんな人の家でも建てるという住宅会社は別ですが、ある程度実力のある工務店や住宅会社はお施主さんを選ぶことがあります。

その理由としては、あまりに神経質であったり基本的に疑った目で見る人の家を建てる場合は大きなクレームになる可能性も高くなり、そうなれば多くの時間や労力が取られてしまい、他の信用して家を建ててくれているお施主さんに本当であれば使いたい時間も取られてしまうからです。

そうなると会社に関わる人全てに悪い影響を及ぼすことになってしまうため、そうならないよう合わないと感じた人は工務店や住宅会社の方からお断りをするんですね。

その結果、どんな人の家でも建てるという棟数重視のバリバリの営業会社で設計力や施工力には疑問符が付く会社や本当に建てたい家と違う会社しか選ぶ選択肢がなくなってしまうというケースもあります。

(これは実際によくある話で、住宅の建築士である私自身も昔は契約棟数のことしか考えない営業マンに振り回されたことがありますし、今は自社に合わないと思ったら他のお施主さんを守るため丁重にお断りするようにしています)

こんな住宅営業マンは避けたい!家を建てるのをやめた方がいい住宅営業マンの特徴

 

その他、知り合いや身内に建築関係がいる方でも、それは工務店や住宅会社で大々的に話さない方がベストです。

その理由としては工務店や住宅会社にとってありがたい話では無いからですが、第三者にチェックされるから仕事がしにくいとかいう意味では無く、家づくりの方向性がブレやすくなるのが大きな理由です。

たとえば建築業界は裾野の広い業界で、マンションやビルがメインで仕事をしている人もいれば、設備関係の仕事をしている人もいます。

そして家を建てる場合は住宅の専門家集団が家を建てることになります。

建築業界では色んな専門の人がいて、たとえば一級建築士と言ってもビルが専門であれば住宅のことはよく分からない、またその反対も普通によくあるんですね。

そのため、住宅の専門でない人が家づくりに入ってくると話がややこしくなってしまうなど弊害が起きるケースがよくありますし、住宅の知識がある人でも知識がアップデートされていない場合はひと昔前のスタンダードを採用するようにアドバイスされたりなど、家に対してマイナスな効果を発揮してしまうこともあります。

 

知り合いや身内に建築関係の人がいる場合は、まずはその人が住宅の専門家なのか。

また、住宅の専門家でも工務店や住宅会社に知り合いがいることを言う必要はありませんし、間取りなどで気になることがあった場合は軽くアドバイスをもらうくらいのスタンスが丁度良い距離感と言えます。

(私自身は家の専門家ですが、友人などに家の事を聞かれれば見るポイントや選ぶポイントは伝えますが、依頼先の会社が決まればどうしても間取りを見て欲しい場合など、とても気になっていることがない限り「その会社を信用して家を建てるのが一番」くらいしか言わないようにしています)

良い家を建てられる人

それでは次に、良い家を建てる方法について見てみましょう。

良い家を建てる方法は冒頭でもお伝えした通り、工務店や住宅会社と良い関係を築くということです。

では、どうすれば工務店や住宅会社と良い関係を築けるのでしょうか?

それは、「この会社で家を建てる」と決めたら信頼して任せるということです。

 

どうして信頼して任せるのが良いかと言うと、それは、信頼された方が設計者のモチベーションがグッと上がるからです。

設計者とは職人気質を持っていることも多く、信頼して任されることで

「よし、この人のために良い家を造るぞ」

と頑張る人が多いんですね。

 

私自身(建築士)も、全て任せてもらった方がコストなどで厳しい時でも何とかできないかより方法を考えますし、この人のためならと採算度外視の部材を使ってしまうこともあります。

また、設計士が工事現場に足を運ぶ回数も必然的に増え、細部のデザインなどもより洗練されていくようになります。

任せることで設計士のやる気は変わってきますし、任せることで設計士が積極的に家づくりに関わるようになるんですね。

(ここでやる気を見せない設計士や、それでも受け身の設計士であれば本気で家づくりをした事がなく、実力も知れています)

危険な間取りの3つの特徴。あなたの設計担当者はこんな人ではないですか?

 

その結果、設計士とお施主さんの共通の目標である「良い家を建てる」という目標により近づいていくんですね。

また、設計士にとって家づくりは仕事ではありますが、自分が真剣に考えた家でお施主さんが喜んでくれるというのは全ての苦労が忘れられる瞬間でもあり、設計のをする醍醐味でもあります。

任せることでお互い「win-win」の関係になるんですね。

 

このように、家づくりを信頼して任せるというのは良い家を建てるための1番の近道となります。

家の依頼先を決めるまではいくつかの会社を比較することで家を見る目を養うことができますし、相場観やあなたに合う家はどんな家かが分かるようになるため比較することも大いに役立ちますが、その中で「ここで家を建てる」という工務店や住宅会社を決めたら信頼して任せる。

これが良い家を建てるために大切なことなんですね。

言いたいことは言える関係にする

ここまで家づくりでは工務店や住宅会社に任せるというのが大切というお話をしてきましたが、もちろん「信頼して任せる」というのとちょっと言い方が悪いですが「甘やかす」というのは全く別物になる点は意識しておきたいポイントです。

信頼して全部を任せるとしても、仕事内容に毎回不備があったり続くようであればしっかり指摘することも大切なことなんですね。

たとえば頻繁に前回の打ち合わせ内容が図面に反映されていなかったり、チェック不足でのミスが目立つ場合といったケースをたまに見かけます。

特に家づくりは時間が掛かる物なので最初は「ちょっとしたミスくらいなら」と思っていても、それが何度も続くと大きなストレスになっていきますし、本当に良い家が建つのかどうか不安になってしまうこともあります。

そしてそんな場合、会社として具体的な改善方法を出してもらうよう伝えるというのも大切なことです。

チェックミスなどは本当につまらない事ですし、担当者とどれだけ仲が良くてもあなたと家を建てる契約をしているのは工務店や住宅会社です。

そのため個人ではなく会社として改善方法を出してもらうことでミスに対する意識が変わり、つまらないチェックミスは相当減らすことができるんですね。

 

信頼していても必要なことがあればしっかり言える関係。

これも良い家を建てるために重要なポイントとなるんですね。

まとめ

今回は工務店や住宅会社との関係を見ながら良い家が建てられる人と建てられない人について詳しく見てきました。

あなたに合った住宅会社を決めるまでは色々と迷うこともありますが、ここと決めたら信用して任せる。

また、信用して任せられると思える会社に家づくりを依頼する。

これが良い家づくりをするための秘訣なんですね。

ぜひ、信用して任せられる工務店や住宅会社と家を建ててくださいね。

 

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床面積と施工面積ではどっちが重要?数字に惑わされない家づくりの方法をお伝えします

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家づくりでは色んな専門用語が出てきますが、その中でも必ず頭に入れておきたいのが「床面積」と「施工面積」の違いについて。

どちらも家の大きさを表す用語ですが、この2つは混合しやすく、またどういう物なのか頭に入っていないと家づくりに思わぬ影響が出てしまうことがあります。

実は「割高な家を建ててしまった」なんてことにもなりかねない重要な数字となんですね。

そこで今回は、床面積と施工面積とはどういう物なのか実例を見ながら、適正価格で家を建てる方法について見ていきましょう。

これから家づくりを始める方、家づくり中の方はぜひご覧ください。

床面積と施工面積の大きな違い

それではまず、「床面積と施工面積の具体的な例を見ていきましょう」と言いたいところなのですが、まずは最初に頭に入れておきたいのが床面積と施工面積の根本的な大きな違いについて。

では、床面積と施工面積の大きな違いとは何なのでしょうか?

それは、床面積の計算方法は法律で決められていますが、施工面積は工務店や住宅会社が独自に計算した数字だと言う事です。

そして、床面積は私たち建築士など実務者に関わる人間に特に必要な数字になりますが、家を建てる方にとっては床面積よりも実は施工面積の方が重要な数字となってきます。

この事をまずは頭の片隅に置いた上で、床面積と施工面積の具体的な違いについて見ていきましょう。

床面積って何?

床面積とは正式には「建築物の各階又はその一部で壁その他の区画の中心線で囲まれた部分の水平投影面積のこと」という意味になります。

でも、この言葉だと何だかややこしくてイマイチよく分からないですよね。

では、床面積がどんな物なのか簡単に言うと、家の中の床が有る面積が床面積となります。

たとえば、下のような間取りの家があるとします。

間取り

そうすると床面積はどうなるかと言うと、下の赤い線で囲った部分が床面積に入るようになります。

延べ床面積

床面積は家の中の床のある部分なのでバルコニーなどは床面積に入らないんですね。

そして2階建ての間取りであれば、1階の床面積と2階の床面積を足したものが延べ床面積と呼ばれます。

 

では、たとえば下の間取りのように吹き抜けがある間取りだと床面積はどうなるでしょうか?

吹き抜けのある間取り

答えは吹き抜けには床が無いので床面積には算入されません。

そのため、吹き抜けのある家では下の赤い線で囲った部分が床面積となってきます。

吹き抜けが有る時の床面積

また、吹き抜けと同じようにロフトも床面積には入りませんし、ビルトインガレージなども一定面積は床面積に算入しないなど、何を床面積に入れるかは決められています。(ちなみにこういう細かい話が建築士の試験問題に出ます)

こうして床面積を計算するルールを決めることで、法律的に適合している家なのかどうか判断できるようになりますし、税金などを決める際の指標にもなるんですね。

たとえば、家を建てる場合は敷地面積に対してどれくらいの大きさの家が建てられるかが地域によって決まっていますが(これを容積率と呼びます)、その計算をする時に床面積を使うなど、どちらかというと実務に使うことが多い数字となります。

ロフトのある家って実際どうなの?100棟以上見てきた正解がコチラです。

ビルトインガレージを作るなら必ず知っておきたい、ビルトインガレージのある家の作り方

施工面積って何?

それでは次に、施工面積について見ていきましょう。

施工面積とは冒頭でお伝えした通り、工務店や住宅会社が独自に設定した面積のことで、施工面積以外に「生活面積」、「生活有効面積」など、呼び方もそれぞれの会社で違うこともあります。

では、具体的に床面積と施工面積でどの辺りに違いがあるのかというと、施工面積はバルコニーや吹き抜け、ロフトや玄関ポーチなど、家として暮らすために必要な物を含めた面積が施工面積と呼ばれます。

たとえば、先ほどの吹き抜けのある家の施工面積を見てみると、下の青い線で囲まれた部分が施工面積に含まれることになります。

施工面積

床面積と比べると大分違いますね。

施工面積はよりその家の実態を表している数値となります。

そして、この床面積と施工面積の違いをしっかり頭に入れておく事で、家の大きさや価格を比較する時に強い味方になってくれます。

では、実際の家づくりの現場ではどのような事が起こっているのか見ていきたいと思います。

家づくりでは施工面積に注目する

家の大きさを表現する時によく使われる言葉として、建坪(たてつぼ)という言葉がよく使われます。

たとえば、

「どれくらいの大きさの家を建てるの?」

「建坪で40坪くらいの家を建てるよ」

という感じですね。

そして、この時の建坪に使われるのは大体「床面積」です。

 

このように普段の会話の時に使うのは床面積で全く問題ないのですが、いざ家を建てる時に床面積に注目しすぎると変な事が起こってしまいます。

その理由は床面積は法律に適合しているかや税金の指標となるものなので、家の実態とは離れた数字になる事があるからなんですね。

 

たとえば、家づくりで何社か検討している場合、間取りと同時におおよその金額も提示されます。

そして、どれくらいの金額の違いがあるかも検討することになりますが、間取りはそれぞれ違うので家の大きさも違ってくるため中々比べにくいもの。

そんな時に時に便利なのが「坪単価」を使う方法です。

坪単価がどれくらいかでコストパフォーマンスを比較することができるんですね。

たとえば40坪で2,000万円の家があるとすると、

2,000 ÷ 40 = 坪単価50万円の家という判断ができるようになります。

坪単価の計算方法とプロでも知らない3つの注意点

 

ただ、同じ延べ床面積が30坪の家と言っても、一方ではバルコニーも吹き抜けも作らないシンプルな家も有れば、吹き抜けやロフトが有る家や大きなバルコニーが有る家など色んな家があります。

そんな時、延べ床面積だけで坪単価を比べるとどうなるでしょうか?

延べ床面積には吹き抜けやロフト、バルコニーなどが含まれないので、シンプルな家の方が坪単価は安く見えるんですね。

そのため、延べ床面積だけで坪単価を比べるよりも、より家の実態に近い施工面積で比べることで実際のコストパフォーマンスが見えてくることになります。

 

その一方、施工面積も万能という訳ではありません。

その大きな理由としては、工務店や住宅会社によって「どこまで施工面積に含めるか」が違うというのが理由です。

そのため、いくつかの住宅会社を比較する場合はその会社の施工面積に何が含まれているのか。

この部分をしっかり把握した上で比較するのが大きなポイントとなってくるんですね。

比較する場合はできるだけ同じ条件にする。

これが大切になってきます。

(施工面積が大きくなる方が坪単価は安くなるので、できる限り色んな物を施工面積に含める住宅会社もあるなど、施工面積に何を含むか本当に様々です)

 

また、たとえば同じバルコニーでも普通のバルコニーとルーフバルコニーではルーフバルコニーの方が手間も掛かりますし費用も掛かるようになります。

そのため、他の間取りと比べて特殊な部分が多そうだなと思った時は、間取りの中で価格に大きな影響を及ぼしている部分があるかどうか確認して見るのもいいですね。

そうすることで相場観やどういった物が割高なのかが分かるようになり、よりコストのバランスが良い家にすることができますよ。

まとめ

今回は床面積と施工面積について詳しく見てきました。

床面積と施工面積は同じような印象を受けますが、床面積は法律に適合しているか確認するもの、施工面積はより家の実態に近い面積というように違いがあるんですね。

敷地条件が厳しい土地に家を建てる場合は法律内でどれだけの家が建てられるかが鍵になるので床面積も重要になりますが、一般的に家を建てる方にとってより重要なのは施工面積となります。

特に家の価格や家のボリュームを見る場合は施工面積を意識するようにしてみてくださいね。

では。

 

価格を比較する場合は、資金計画書の中身を見ることも重要です。

家の資金計画はどうすればいい?資金計画書の見方と押さえておきたいポイント

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在宅ワークしやすい家はどうすれば作れる?快適で楽しく仕事ができる場所を作る方法

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「在宅ワークがしやすい家にしたい」

「仕事ができる環境の家が欲しい」

建築士の仕事をしていると、このような声を聞くことがとても増えるようになりました。

新型コロナウイルスが在宅で仕事をするきっかけとなり、今現在もIT関係の仕事を中心に大手でも出社を減らして在宅ワークを中心にするという企業が増えています。

このような働く環境の変化に合わせて家で仕事をする環境を整えたいという方が以前よりも増えているんですね。

 

その一方、在宅で仕事をするからと言って安易に「とりあえず家のどこかに仕事ができるカウンターを作っておきたい」というパターンは実際に使って見て後で「失敗した!』と後悔しやすいポイントでもあります。

仕事をする場所をどう作るかで仕事のパフォーマンスというのは大きく変わってきますし、在宅ワークになって以前よりも仕事の効率が落ちたり成果が上げられないようになるのはやはり避けたいですよね。

では、在宅ワークでしっかり成果を出せる家にするにはどうすればいいのでしょうか?

また、どうせ仕事をするなら快適で楽しく仕事をしたいですよね。

そこで今回は在宅ワークしやすい家について詳しく見ていきたいと思います。

在宅ワークをしている方や、これからも在宅ワークをする可能性があるという方はぜひご覧ください。

あなたが仕事しやすいのはどんな環境?

在宅ワークをしやすい家を作る場合、まずはあなたが家でどれくらいの頻度仕事をするのか、またどんなスタイルで仕事をすれば一番仕事がしやすいかをハッキリさせるのが1番の近道となります。

たとえば在宅ワークと言っても在宅がメインで必要な時だけたまに出社するという方もいれば、週に数日だけ在宅で仕事をして半分以上は会社で仕事という方もいますし、基本は出社でたまに家で仕事をする方など様々な働き方があります。

また、仕事のスタイルとして個室など静かな環境で仕事をした方が集中できて捗るという方もいれば、仕事できる場所があれば周りの環境はそれほど気にしない方もいますし、育児もあるので家の様子も見ながら仕事をしたいという方など、ベストな仕事環境は人によって違ってきます。

このように、まずはどのようにどれくらい家で仕事をするかで在宅ワークできる家の作り方というのは大きく変わってくるんですね。

 

特に在宅ワークが増えると仕事をしている姿は見えないので評価の基準はどれだけ成果を出したかという部分がより目立つようになってきます。

これまでは会社が用意した仕事場で仕事をしてきましたが、在宅ワークの場合は「自分で成果を出せる仕事場を作る」というのが重要になってくるんですね。

もちろん、仕事の成果以外にも子育てをしながら合間に仕事をしたいなど色んな仕事のスタイルがあります。

一番もったいないのはあなたに合わないワークスペースを作ってしまい、そこに無理に合わせて仕事をするようになってしまうということです。

そうなると、仕事の効率が落ちてしまいますし、疲れも溜まりやすくなってしまいます。

在宅ワークできる場所を作ったけども、仕事がしにくくて成果が下がったり疲れるようになったというのは絶対に避けたいことです。

そうならないよう、どんな環境であれば仕事がしやすいかしっかり把握した上で家づくりを進めることがとても大事になってなるんですね。

仕事をする場所を作る

在宅ワークできる環境を作る場合、大きく分けて2つの方法に分けられます。

仕事場として個室を作るのか、それともリビングやホールなどに仕事ができるスペースを作るのかという2つの方法です。

そして、どちらの方が良いかは仕事のスタイルによって分かれてきます。

 

たとえば、オンラインの会議やミーティングなどが多い場合は個室の方が音を気にせずに仕事をすることができますし、機密事項などをよく扱う場合はセキュリティー的にも個室の方がベターとなります。

また、まわりに人がいない方が集中できるという場合も個室の方が効率よく仕事ができる傾向があります。

たとえば共有スペースにカウンターを作った場合だと仕事をしている周りに家族がいることもよくありますし、TVなどの生活音もよく聞こえます。

その辺りが気になるかどうかというのが仕事場を個室にするかどうかの大きな判断材料となってくるんですね。

(私自身も仕事に集中している時は周りの環境はまったく気になりませんが、後ろで人がごそごそ動いている環境よりも専用スペースの方が仕事がしやすく感じます)

 

その一方、まわりに何かある方が仕事がしやすいという方もいます。

たとえばカフェで仕事をするのが好きな人は静かな環境よりも少し物音のする雑多な空間の方が集中できるという方も多いですし、一人の空間で仕事をしていると気が緩んでしまって中々集中できないというというケースもあります。

また、お子さんの様子を見ながらという場合はやはりリビングに仕事ができるスペースがある方が良いですし、リビングよりもう少し落ち着いた場所の方がいいという場合はリビングと少し距離を取ったり、半個室のような外の気配は分かるけども仕事専用に使えるスペースを作るというのもいいですね。

 

このように、仕事場に求めるものは何なのか。

まずはこの部分を明確にしておきたいですね。

在宅ワークの環境

それでは次に、在宅ワークをする場合に必要な広さについて見てみましょう。

個室として在宅ワークできる場所を整える場合であれば、小さくても2帖くらいの広さは欲しいところ。

2帖というとこんな感じですね。

 

在宅ワークのスペース(2帖)

畳2枚分の広さなので、机と本棚を置くとスペースが一杯になるという感じです。

一方、3帖くらいのスペースが取れればデスクと本棚以外も置くスペースを作ることができるようになります。

こんな感じですね。

在宅ワークのスペース(3帖)

部屋が広ければ広いほど色んな物が置けるようになりますが、実際に1人が作業する場合にスペースが増えるのは3帖くらいまでなので、この部分を意識しながら仕事場の広さを決めると無駄なくスペースを活用できるようになります。

そのほか、普通の仕事場にするのではなくソファベンチなどを置いて遊んであげるのもいいですね。

在宅ワークのスペース(アレンジ)

ノートパソコンを持ち込んで仕事をしたり本棚にある本を読んだり、たまにはゴロゴロしたりと空いていれば家族の誰でも使えるようなスペースを作ってみるのも楽しいものです。

 

ちなみに、仕事をする場合はカウンターやデスクの大きさというのも意識しておきたい部分です。

仕事として考えるなら幅は1人あたり1mは欲しいですし、奥行きも60㎝ほど確保しておくとパソコンで作業しても問題のない広さとなります。

もし会社と同じような環境が使いやすい、もしくは使いにくいと感じるなら今のデスクの大きさを測ってみて、それより広くするか小さくするか検討してみるのも効果的ですよ。

たとえばパソコンメインで仕事をする場合はモニターの大きさで仕事のしやすさも変わってくるので、会社からノートパソコンが支給されていても在宅で作業する場合はモニターを接続できるようにするなど、作業環境をより使いやすくするのも大切なポイントになります。

 

何を机の上に置くのか。

そして、どんな作業をするのか。

この部分を洗い出して使いやすいワークスペースにしたいですね。

迷った場合は必ずしも造作で作り付けのカウンターを作る必要はなく、これから転職する可能性があるなど仕事環境が大きく変わる可能性がある場合は家ができた時に机を購入し、仕事のスタイルによって机の大きさを変えるいう方法もあります。

(机が大きければ大きいほど家や部屋の中に入りにくくなるので、大きな作業スペースが必要な場合は作り付けの方がベストです)

造作(ぞうさく)であなた好みの家に!造作のポイントとオススメの造作場所

 

また、長時間座ることになる椅子もできれば意識しておきたいもの。

少しお値段は高くなりますが、作業しやすい椅子で仕事をするのと座りにくい椅子で仕事するのでは疲れ方にかなりの違いが出てきます。

[正規品] ハーマンミラー セイルチェア アーム:アジャスタブルアーム/シート奥行:アジャスタブルシート/サポートオプション:ランバーサポートなし/ベース&フレーム:ブラックベース、ブラックフレーム/キャスター:カーペット用/サスペンションフィニッシュ:ブラック/アームフィニッシュ:ブラックAS1YA23HAN2BKBBBKBK9119 [正規品] ハーマンミラー セイルチェア アーム:アジャスタブルアーム/シート奥行:アジャスタブルシート/サポートオプション:ランバーサポートなし/ベース&フレーム:ブラックベース、ブラックフレーム/キャスター:カーペット用/サスペンションフィニッシュ:ブラック/アームフィニッシュ:ブラックAS1YA23HAN2BKBBBKBK9119

 

一方、椅子を選ぶ場合に注意しておきたいのがリビングやホールなど共用スペースで仕事をするという場合です。

デスク用のチェアは機能性重視であることが多く、見た目と部屋のバランスが崩れやすくなってしまうんからなんですね。

その場合にオススメなのはお洒落なダイニングチェアをうまく使うという方法です。

ダイニングチェアなので座り心地が考えられた物が多いですし、部屋のインテリアにも馴染みやすいんですね。

特に長時間使う場合は座面にクッションが付いていたり、クッション性のある素材の椅子を選ぶと長く座ってもお尻の負担が少なくなります。

おすすめの名作チェア12選 + おしゃれな椅子をご紹介します

 

そのほか在宅ワークをする場合、部屋の明るさというのも意外と重要なポイントとなります。

会社では窓が有ってもブラインドで全部閉めていてあまり外の明るさは関係ないという職場もありますが、それは蛍光灯を多用して明るい空間を作っていること、またある程度の広さがあるので閉塞感を感じないという点が大きくなります。

一方、在宅ワークの場合は個室であれば部屋が小さければ小さいほど窓が無いと狭さをより感じますし、毎日照明を付けないと暗い空間の中で仕事をするというのは精神衛生上あまり気持ちの良いものではありません。

これは在宅で仕事をする時間が長ければ長いほど影響を受ける部分なので、部屋の明るさというのもしっかり考慮しておきたいですね。

あまり光が取れない場合は出入り口の扉をガラス張りの物にしたり、引込み戸にして必要ない時は扉を開け放てるようにしておくという方法も効果的ですよ。

どんな建具を選べばいい?ドアや引戸を選ぶときに知っておきたいポイント

家に仕事場を作るコストパフォーマンス

それでは次に、家の仕事場を作る時の費用とコストパフォーマンスについて見ていきましょう。

リビングの一角に作業スペースを作る場合はカウンターを作るだけなのでそれ程コストが掛かる訳ではありませんが(広めのカウンターだけであれば10万円もあれば十分作ることができます)、専用のスペースを作ったり個室の仕事場を作るとなるとやはり予算面でも気になるところです。

 

では、具体的に2帖の仕事場を作った場合にはどれくらいの費用が掛かるのでしょうか?

2帖の仕事場を作る場合、単純に家の大きさが1坪増えるケースが多くなるので家が1坪大きくなった場合で見てみましょう。(1坪=2帖です)

たとえば坪単価50万円の家だとすると、1坪家を大きくすると50万円コストが増えるように感じますが実際にはそれ程増えることはなく、目安としては家を大きくすると坪単価の6〜7割くらいで家を大きくすることができます。

(坪単価の仕組みについては下の記事を参考にしてください)

坪単価の計算方法とプロでも知らない3つの注意点

 

坪単価の6割ほどで家を大きくできたとすれば坪50万円の6割で30万円。

それにカウンターや本棚の造作をしたとして40万円〜50万円くらいで仕事場を作れることになります。

 

では、これはコストパフォーマンスとして高いのでしょうか?それとも安いのでしょうか?

比較する目安としては、実際に別の場所にオフィスを借りた場合はどれくらいの費用が掛かるかを比べてみると判断がしやすくなります。

たとえば、今はWeWorkなど仕事をするスペースを定額で借りられるコワーキングスペースが増えています。

そんなコワーキングスペースの1ヶ月の利用料を見てみると、月の利用額は2万円前後になっているのが一般的です。

言い換えると、一人が仕事をするスペースの相場が1ヶ月で約2万円なんですね。

それを先ほどの2帖の仕事場に当てはめると、50万円であれば2年くらいで元が取れる計算になります。

そうなると家で在宅ワークできるスペースを作るというのはかなりコストパフォーマンスが高いと言えそうですね。

もちろん光熱費などは必要ですが、家以外で仕事をするスペースを借りる事を思えばかなり魅力的な選択肢と言えます。

家に在宅ワークのスペースは作るべき?

家にしっかり在宅ワークができるスペースを作れるとベストですが、仕事部屋ではなく軽く仕事をできるスペースを作り、家以外の場所でメインに仕事をするという選択肢もあります。

家で仕事をするのが合う人もいれば、外で仕事をした方が集中できるという方もいるのがその理由です。

在宅ワークだと通勤がないのでオンオフの気持ちの切り替えは自分でする必要がありますし、家だと中々仕事モードに入れないというケースも耳にします。

そのような場合は無理に家に仕事スペースを作るのではなく、コワーキングスペースなど外部を利用するのも一つの方法です。

在宅ワークの場合は仕事ぶりが目に見えないのでより成果が求められますが、その成果が一番出る方法が何なのかが重要なんですね。

たとえばコワーキングスペースは街中に多く住宅街に少ないというのが難点ですが、日本全国どこでも使えるコワーキングスペースを数千店舗単位で作って働く場所にこだわらないスタイルを作ることを目指している「いいオフィス」という会社もありまし、銭湯にコワーキングスペースを作ってお風呂に入ったり食事もできるコワーキングスペースがあったりと、仕事をする場所の選択肢というのはどんどん増えてきています。

小杉湯

 

外部に仕事を持ち出せないので家にしっかり仕事場を作るというのもいいですし、家に仕事場を作ってもたまに息抜きでこのような外のスペースを使ったり、家では軽い作業ができるくらいにして外で仕事をするというスタイルも有りです。

仕事は人生の中でも長い時間を使うものなので、できるだけ快適で楽しく、また効率よく仕事できるにはどういう方法があるのか。

この部分を意識しながら、家に最適な作業スペースを作る。

これがリモートで仕事をできる環境を作る時に一番大切なことなんですね。

まとめ

今回は在宅ワークで仕事がはかどる家にする方法について詳しく見てきました。

たとえば週の半分以上在宅ワークをするようになれば、家のリビングで過ごす時間よりも仕事をする時間の方が増えるようになります。

そんな長時間過ごす場所なのでしっかり環境を整えることが在宅ワークできる家を作る時の大きな成功ポイントとなるんですね。

 

そのため「家にとりあえず仕事ができそうなカウンターがあれば」ではなく、どんなスペースがあれば効率的に仕事をすることができるか。

この部分を一度意識してみた上で、それを家に落とし込んでいくのが大事なんですね。

仕事は人生の中でも大きなウェートを占めるものです。

ぜひ、快適に、そして楽しめるような仕事環境を作っていきたいですね。

では。

 

家の仕事環境については下の記事も参考にしてください。

書斎はどう作ればいい?あなたに合った書斎を作るための5つの方法

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水害に強い家にするために知っておきたい5つのポイント

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「家づくりをしています。ハザードマップを見ると大雨が降った場合に1mくらい浸水してしまう可能性がある地域なのですが、水害に強い家にするために何か方法があれば教えてもらえないでしょうか?」

読者の方からこのような質問をもらいました。

ここ数年、大きな水害が続いていますが、やはり家を建てるなら家族を守るためにもできる限り被害は少なくしたいものです。

では、水害対策として家を建てる際にどのような点を気をつければいいのでしょうか?

今回は水害から家を守るための方法について詳しく見ていきたいと思います。

家を建てる土地の事を知る

災害について考える場合、まずはどんな土地に家を建てるのか地域の特性を知ることが第一歩となってきます。

地域によって洪水の被害が起こりやすい土地や土砂崩れの危険性がある土地など、様々な特性があるからなんですね。

そんな地域の特性を知ると時に役に立つのが自治体が出している「ハザードマップ」です。

(ハザードマップとは自然災害が起こった際、どのような被害が出る可能性があるかを地図にしたものになります)

たとえば、近年多摩川による水害が起こった世田谷区のハザードマップを見てみると、下のように被害が大きくなりそうな地域に色付けがされています。

ハザードマップ

Photo:https://www.city.setagaya.lg.jp

このようにハザードマップを見ることで大雨が降った場合にどれくらい浸水する可能性が土地なのかが分かるんですね。

また、ハザードマップには水害以外にも土砂崩れなどについても記載されているので、家を建てる際や土地を購入する前には必ず確認しておきたい資料と言えます。

 

ちなみに先ほどの世田谷区のハザードマップでは10m以上浸水する地域がありましたが、10mと言うと3階建ての家の屋根が大体10mくらいとなるので2階建ての家であれば全て水没することになります。(2階建ての家の屋根で6mから9mくらいです)

そうなると屋根の上にも逃げることができないくらい浸水する地域となり、大雨の際は必ず早い段階で避難が必要な地域となってくるんですね。

川沿いの家は見晴らしが良かったり気軽に川沿いを散歩できたりとメリットも大きいですが、災害の際は大きな被害が出る可能性も高い悩ましい土地と言えます。

 

その他、洪水が起こる際は堤防から水が溢れる「外水氾濫」の他に、住宅地に降った雨水が下水などで処理しきれずあふれてしまう「内水氾濫」というものがあります。

内水氾濫

Photo:https://www.city.koriyama.lg.jp

内水氾濫では川から離れた場所でも起こることもあり、自治体によっては内水ハザードマップを出しているところもあるので、「川から離れているから大丈夫だろう」と思うのではなく自治体からどんな情報が出されているかは確認しておきたいですね。

内水氾濫ハザードマップ

Photo:https://www.city.yokohama.lg.jp

家づくりで水害に備える方法

それでは次に、家づくりの際に水害対策する方法について見ていきましょう。

家づくりで水害対策をする方法としては、

  • 土地で水害対策をする
  • 家で水害対策をする

という2つの方法が考えられます。

では、具体的にどのような方法が考えられるか見ていきたいと思います。

 

土地で水害対策をする

土地の高さが低いほど浸水する可能性が高くなるので、盛り土をして土地の高さを高くするというのは効果的な水害対策となります。

下の絵のような感じで土地に盛り土をして高い場所に家を建てるという訳ですね。

盛り土

道路よりも高い位置になるほど浸水の被害は受けにくくなるので、ハザードマップの浸水高さよりも土地を高くしておくことで浸水被害を防ぐことができます。

また、盛り土は擁壁を作ることで土留めの役割を果たすようになり、土が流れ出るのを防げるようになります。

 

一方、このような盛り土をする際の注意点としては、盛り土部分は土が柔らかくなってしまうため地盤調査をした際に地盤の弱い土地という判定が出やすくなります。

その結果、地盤改良が必要となる可能性が高くなってしまうんですね。

地盤調査ってどんなことをするの?地盤調査結果を見る時のポイントを建築士が解説します

 

また、盛り土をする場合は周りの敷地にも配慮が必要となります。

周りの家と比べて自分の敷地だけ盛り土をして高くなると周囲の家の採光を遮ってしまうこともありますし、お隣との境界にも土留め用のブロック塀を作る必要があるなど、あまり盛り土を増やしすぎと周りの家にも影響が出てきてしまいます。

そのためお隣が近い住宅地で盛り土をする場合はお隣の土地と比べて不自然で無いかどうかも配慮しておきたいポイントとなります。

その他、盛り土の量が多ければ多いほど擁壁も大掛かりなものになってしまうので、盛り土をする場合は50㎝程度くらいまでに抑えておくことでトラブルも少なくスムーズに家づくりを進めることができます。

 

家で水害対策をする

それでは次に、家で水害に備える方法について見ていきましょう。

家で水害対策を取る場合、まずは家にどこから水が入ってくるのかを知ることで対策を取ることができるようになります。

たとえば木造住宅の場合、基礎はコンクリートで作るので水の高さが基礎部分であれば水の侵入を防ぐことができます。

その一方、基礎と土台の間には基礎パッキンと呼ばれる通気層があり、床下に湿気が溜まらないように家が建てられているケースが多くなります。

そのため基礎を超えるようになると家に水が侵入することになってしまうんですね。

家の浸水場所

厳密には玄関ドアも基礎の高さよりも少し下がった部分に付きますが、基礎の高さを水が超えるかどうかというのが水の被害の目安となってきます。

では、基礎の高さは一般的にはどれくらいかというと、建築基準法では30㎝以上の高さが必要とされていて、実際の家では40㎝くらいに設定されていることが多いです。

逆を言えば30㎝以上なので基礎の高さは構造上問題なければ高く作ってもいいんですね。

そのため、基礎を高く作るというのも洪水対策に効果のある方法となります。

基礎を高くする

基礎を高くすることで床下の点検の時も通りやすくなったり、床下にあまり使わない物を置いておくなど浸水対策以外のメリットもあり、その一方でデメリットが少ないので比較的取り入れやすい方法なんですね。

 

ただ、基礎を高くする分だけコストが増えてしまいます。

単純に基礎を高くするための材料費と手間代がコスト増となってくるんですね。

また、覚えて起きたいポイントとして基礎を高くする場合のコストは工務店や住宅会社によっても結構違ってきます。

その理由は基礎の作り方に要因があり、通常は基礎を作るのに型枠と呼ばれる枠組みを作ってコンクリートを流し込み、基礎を作ることになります。

型枠とはこのような部材ですね。

基礎

そして基礎を高くする場合は高さのある型枠を持っていれば1回で作ることができますが、一般的な住宅で使う型枠しか持っていない場合は2回に分けてコンクリートを打つなど手間が増えてしまいます。

そのため、高い基礎を打つのに慣れている会社かどうかでコストというのは結構変わってくるんですね。

少し基礎の高さを高くしたい場合は、あらかじめどれくらいコストアップするかを聞いてみるのもいいですね。

 

コストアップするという面もありますが、基礎の高さを高くするというのは比較的簡単にできる浸水対策と言えます。

(基礎には給排水の配管を通すための開口もあり、その部分は基本的には水が入ってこないように塞ぎますが、浸水対策をしっかりしておきたい場合は念のためしっかり塞いで欲しいように伝えておくのも一つの方法です)

 

このようにコンクリート部分をうまく使うことで浸水対策を取ることができますが、さらに強化する場合は1階をRCのガレージに、2階以上に部屋を作るという方法も考えられます。

こんな感じですね。

RCのガレージ

外階段を作って2階に玄関を作れば2〜3mくらいの浸水まで対応できるようになり、盛り土や基礎の高さを上げるのに比べるとかなりの高さまで浸水対策を取ることができますし、ガレージ部分自体が重いので家が流されるというケースも減らすことができます。

その一方、たとえば1階をRC、2階以上を木造住宅で作ったとしても普通に家を建てるよりもコストは掛かるようになってきますし、家が縦に伸びるようになるので郊外の広い敷地というよりも都市部に合った家の建て方となるので、ある程度場所を選ぶ建て方と言えそうですね。

 

その他の浸水対策としては、ピロティのある家を建てる方法もあります。

ピロティとは家を柱で支える方法で、イメージとしてはこんな感じですね。

ピロティ

このようなピロティのある住宅は1階を駐車場にして上を住まいにするという家で都市部でよく見られますが、一昔前は鉄骨の柱がむき出しという家というのが一般的でした。

ところが最近では柱の形も洗練されとてもスタイリッシュとなり、ピロティのある家はモダンな印象が強い家が多くなりました。

ピロティのある家

Photo:http://hamada1.jp/works/5_tayuzaki.html

では、実際にピロティは水害に対してどうかと言うと、このようなピロティのある家は1階部分は浸水しにくいという特徴がありますが、洪水の時は車や家など大きな物も流れてくることがあり、それが柱にぶつかった場合のダメージは気になるところです。

そのためピロティのある家は水害対策としてよりも、土地を有効活用したりデザイン性を楽しむような家という位置付けの方が良さそうですね。

まとめ

今回は家の洪水対策について見てきました。

基本としては、まずはハザードマップを見てどれくらいの浸水の可能性がある地域なのか。

まずはこの部分を把握した上で、浸水しても影響を受けない高さまで対策を取るようにしたいですね。

その一方で、ある程度までは家で浸水対策が取れても一定以上を超えると浸水の被害が出てしまうことがあります。

そのため土地探しの段階で大きな災害が起きない場所を選んだり、建て替えのタイミングで他の土地も視野に入れるといった家を建てる場所を意識するというのもとても大切なことになります。

家は家族を守るためもの。

この部分を意識しながら家づくりをしていきたいですね。

では。

 

災害についてはこちらも参考にしてください。

地震が来てもあなたの家は大丈夫?家の耐震性能について知っておきたいこと

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木製キッチンってどうなの?あなたに合った木製キッチンを選ぶ方法

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家を建てるなら毎日使うキッチンはこだわりたいという方も多いのではないでしょうか?

キッチンには形や素材、コンロやレンジフードと言ったよく見える場所だけでなく収納パーツといった使い勝手に関わる部分まで色んな物を選べるので、どんなキッチンにするのか考えるのも楽しいものですよね。

そんな様々な種類があるキッチンの中でも今回の主役は「木製キッチン」について。

木製キッチンの魅力や選ぶ時のポイントなど、木製キッチンの実例を見ながら詳しく見ていきたいと思います。

キッチンが気になる方はぜひご覧ください。

木製キッチンの魅力

木製キッチンの1番の魅力。

それはやはり見た目の良さが1番に挙げられます。

木ならではの柔らかい質感は色んなインテリアに合わせることができますし、木製のキッチンがあるだけで空間がグッとオシャレに見えるようになるんですね。

一般的なキッチンにも木目調の素材が用意されていますが一歩間違えると安っぽく見えてしまう時もあり、本物の木と比べるとやはり質感という点では木製キッチンの方に軍配が上がります。

本物の木を使っているからこそ出る質感は他のキッチンでは出せない木製キッチンならではの魅力と言えます。

特に床材にも無垢のフローリングを使ったケースと木製キッチンは相性がとても良く、まず失敗のない組み合わせとなります。

新築の内装はどうすればオシャレに見える?内装を決める時の6つのポイント

おしゃれな家は皆使っている!おすすめ無垢フローリング12選【保存版】

 

また、木製と言っても水や汚れに強い処理がされているので普通のキッチンと同じように使うことができますし、木なので加工しやすくキッチンのレイアウトもいろんなアレンジができるというのも魅力の1つです。

木の素材によって表情が変わってくるので、好みの木を使ってみるのも楽しいですね。

 

このように木製キッチンは一般的なキッチンとはまた違った魅力を持ったキッチンと言えます。

木製キッチンの種類

木製キッチンにする場合、その種類は大きく2つに分けることができます。

1つは天板も含めて全て木で作った木製のキッチンにする方法。

もう1つは扉など目につきやすい場所に木を使った木製キッチンにするという2つの方法です。

 

たとえば、全て木で作った木製キッチンの場合を見てみましょう。

キッチン全てを木で作るとキッチンはこのような感じになります。

木製キッチン(造作)

Photo:https://mammal.jp/category/kitchen/

フローリングも含めて空間にすごく馴染んでいるのが分かりますね。

天板も木製なので使うほど味が出てくるのも大きな魅力です。

 

一方、同じ天板が木製でも全て木製にしない場合はこんな感じの印象になります。

木製キッチン

Photo:http://a-def.com/model-house

キッチンに壁と同じ色を使うことで軽さが出ているのが分かりますね。

このようにLDKのバランスを見ながら使いたい場所に木を使えるというのは木製キッチンならではの魅力と言えます。

 

その他、木製キッチンで多いのがキッチンの天板はステンレスや人造大理石を使って扉などは木製にするというケースです。

ステンレスの木製キッチン

Photo:https://realkitchen-interior.com/sp-issue/16271/5

調理の際に汚れやすく水が飛びやすい場所を耐久力のあるステンレスや人造大理石にして、扉やキッチン本体は木を使って雰囲気のある木製キッチンにするという訳なんですね。

このような木製キッチンは木の質感をしっかり出しつつ、汚れやすい場所は汚れに強い素材を使うという「いいとこ取り」のキッチンと言えます。

 

また、かっこいい感じではなくカワイイ感じのキッチンにしたい場合も木製キッチンは効果的です。

カワイイ木製キッチン

Photo:https://www.woodone.co.jp/product/kitchen/suiji/

木を白く塗装してあげることでカワイイ感じを出すことができますし、取っ手などにもこだわってあげると雰囲気がより出るようになります。

 

このように木製キッチンは木をどこに使うかで印象というのは大きく変わってくるものなんですね。

木製キッチンの選び方

それでは次に、木製キッチンの選び方についても見ていきましょう。

木製キッチンを選ぶ場合、造作でオーダーメードでキッチンを作るか、既製品のキッチンを選ぶかという2つの方法に分けられます。

造作(ぞうさく)であなた好みの家に!造作のポイントとオススメの造作場所

 

造作キッチンの場合は使う木の種類だけでなく、形やレイアウトも自由に決めることができるのでキッチンを色々こだわりたい方は断然造作キッチンがオススメですが、こだわる程予算が必要になる点はネックと言えます。

一方、既製品のキッチンの場合はすでに商品としてキッチンがあるのでイメージしやすく、また造作キッチンと比べると価格も抑えられるのも大きな魅力となってきます。

そのためお手軽に木製キッチンの雰囲気を出したい場合は既製品のキッチンを使うのがオススメです。

木製キッチン(既製品)

その他、木製キッチンを選ぶ時に一番意識しておきたいのが、キッチンの天板を木製にするか、それともステンレスや人造大理石などを使うのか、どちらを選ぶかという点です。

特にキッチンの天板は汚れやすい部分なので、掃除のしやすさという点はやはり気になるところ。

また、木なので時間が経つとどうしても反りが出てしまったりシンクやコンロに隙間ができてしまうこともあります。

キッチンの天板に木を使うというのは意外と難易度が高いんですね。

そのため、キッチンの天板を木製にする場合は木製キッチンに慣れている工務店や木製キッチン専門のメーカーでキッチンを作ることで反りや隙間が出る可能性を減らすことができるのでしっかり確認しておきたいですね。

木製キッチン(一枚板)

Photo:http://npo-iezukurinokai.jp/prize2015/material/木のキッチン/

あとは木製キッチンで意識しておきたいのが塗装をどうするかという点です。

木製キッチンの場合は木をそのまま使うのではなく木に塗装をして使うことになるからなんですね。

 

一般的には木にウレタン塗装かオイル塗装を行いますが、その2つで汚れの強さや質感というのは結構違ってきます。

汚れが付きにくいのは断然ウレタン系の塗装となるのですが、艶が出てしまい触った時も木の感触というのが少なくなるという特徴があり、オイル塗装の場合は木の質感がそのまま残りますが汚れにそこまで強くないというように、特徴にかなり違いがあるんですね。

そのため、あなたが汚れに対してどこまで気になるのか。

この部分は木製キッチンにする場合は必ず確認しておきたいポイントと言えます。

個人的にはキッチンの天板に木を使う場合はウレタン塗装を、扉やキッチン本体は質感をしっかり残しておきたいのでオイル塗装にする。

この辺りが多くの家を設計した中で一番バランスの良い組み合わせだと感じます。

まとめ

今回は木製キッチンについて詳しく見てきました。

木製キッチンは木の質感というのが1番の魅力で、どんなインテリアにも合わせやすく空間をグッとオシャレにしてくれます。

また、どこに木を使うかでも見た目が変わってくるので色々アレンジしてみるのも楽しいものです。

木の質感が好きな方はぜひ一度木製キッチンを検討してみてくださいね。

では。

 

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畳リビングはこんな人にオススメ!畳リビングの魅力と失敗しない作り方

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「いつも参考にさせてもらっています。間取りの中でリビングを畳リビングにするかフローリングのリビングにするか迷っていて畳リビングに魅力を感じているのですが、周りに畳リビングにした家が無くて失敗したらどうしようと思い踏ん切りがつかない状態です。畳リビングについて記事にしてもらえるとうれしいです」

このようなリクエストを読者の方からいただきました。

最近の家では床はフローリングにしてソファやテーブルを置いて生活をするというのが当たり前になりましたが、畳を使った部屋というのも根強い人気があります。

そして今回の相談内容は畳をリビングに使った「畳リビング」について。

今回はそんな畳リビングの魅力と畳リビングにする時のポイントについて詳しく見ていきたいと思います。

畳や和室が好きな方はぜひご覧ください。

畳リビングの魅力って何?

ひと昔前の家の間取りと言うと、台所と食事をする場所が同じになっていてリビングは別の部屋という家も多くあり、食事はテーブルでするけども和室をリビングに使っているという家もよく見かけました。

一方、今ではLDKという形で料理、食事、くつろぐというのが1つの空間にまとめられるケースが増え、それに合わせて部屋全体に統一感が出るように全てフローリングにまとめられた家がほとんどとなりました。

そんな中、畳を使う場合はリビングの横に和室を作るか畳コーナーを作るというケースが多くなりましたが、「畳リビングにしたい」という要望も根強くあります。

では、畳リビングにはどんな魅力があるのでしょうか?

 

畳リビングの最大の魅力は何と言っても床を自由に使えて長時間床に座っていても疲れないという点です。

たとえば家族や友達がリビングに集まって話をしたり一緒にお酒を飲む場合、ソファだとどうなるでしょうか?

ソファでは座れる人数に限界があるので、何人かは床に座ることになりますよね。

でも、周りの人が床に座っている中でソファに座っていると目線の高さが違ってくるので、いつの間にか皆んな床に座っているなんてことも。

そうなると気になってくるのが床の硬さです。

同じフローリングでも無垢材のフローリング、特にスギやパインなどは柔らかく座りやすい素材となりますが、一般的なフローリングは硬く床に長時間座るのにあまり向いていない素材となります。

そのため長時間床に座る場合はクッションなどが必要になってくるんですね。

一方、そんな時も畳リビングであればクッション性があるので床に長時間座っても疲れることは少ないですし、何より床に座ってテーブルを囲むと言うのは結構楽しい物です。

日本人にとって床に座るというのは昔から身体に馴染んだ生活スタイルでもあり、床が落ち着くと言う方も多いのではないでしょうか。

 

また、畳だと床に座るだけで無くゴロゴロころがる、遊ぶ、ちょっと昼寝をするなど自由度の高さも魅力の1つです。

フローリングだとソファ中心の生活となりますが、畳にすることで使い方というのはより広がるんですね。

このようにリビングを畳にすることでソファ以外にも沢山居場所を作ることができ、家族が集まるリビングにすることができます。

畳リビングを作るポイント

それでは次に、実際に畳リビングを作る時のポイントについて見てみましょう。

畳リビングにするということは床での生活が増えるということになるので、普通のリビングとはまた違うリビングになるという点を頭に入れて置くことでより快適な空間にすることができます。

 

畳リビングにソファもOK

畳リビングにする場合に迷うのがソファを置くかどうかという点です。

畳なのでソファを置かなくても全く問題ありませんが、あえてソファを置くというのももちろんOK。

普通のリビングだとソファがメインの場所になるので誰か座っていたら居場所がかなり減った感じになってしまいますが、畳リビングでは床の畳が主役でソファは脇役となるので気が向いた時に座ったりソファでゴロゴロしてデイベッドのように使ったりと、普通のリビングよりもより自由に使うことができます。

床が畳なのでソファ以外にも居場所が沢山あり、たとえソファが埋まっていても選択肢が色々あるからなんですね。

 

また畳リビングにソファを置く場合、ソファはできるだけ高さを抑えた物を選ぶのもポイントの1つです。

床で生活しても圧迫感が少ないようにすることで落ち着いた空間にすることができるんですね。

その他、畳リビングの周りに作り付けのソファやベンチを作ってより居心地の良い場所をたくさん設けるのも楽しいですよ。

 

部屋全体の重心は低くする

先ほど畳リビングにする場合はソファの高さをできるだけ抑えた物にするのがポイントとお伝えしましたが、同じように畳リビングにする時はリビングだけ少し床を上げるというのも効果的です。

床を上げることでダイニングテーブルに座っている人との視線の高さの違いが少なくなり、より自然な空間にすることができるんですね。

Photo:https://vegablog.exblog.jp/17855396/

これはリビングとダイニングが近ければ近いほど効果を発揮します。

反対にダイニングとリビングが離れている場合は畳リビングだけ1段下げるという方法もあります。

段差が背もたれになったり窓枠がベンチになったりと、居心地の良い場所を作るのに一役買ってくれるんからなんですね。

 

畳は縁(フチ)無しを選ぶ

畳リビングにする場合はどんな畳を使うかでも印象は変わってきます。

そして畳リビングにする場合にオススメなのが縁無しの畳を選ぶということです。

畳の縁というとこの部分ですね。

和風な雰囲気を出す場合は縁の柄をアクセントにするのも効果的なのですが、リビングなのでできるだけ和風感を減らした方がLDK全体としてのバランスは良くなります。

そのため、畳リビングにする場合は縁なしの畳を選ぶのが正解という訳なんですね。

Photo:http://www.koide-arc.com/example/3717/

ベストは上の画像のような縁なしの半帖畳ですが、縁がなければ1帖サイズの畳でも全く問題ありませんし、緑以外の色の畳を選んでアクセントにしてみるのも良いですね。

 

畳リビングは奥まった位置に配置する

Photo:https://www.houzz.jp/photos/phvw-vp~86052390

畳リビングにする場合、畳リビングをどの場所に作るかというのも居心地に関わってきます。

畳リビングは床での生活がメインとなるので、リビングの回りが通路となって人が頻繁に行き来する間取りだとちょっと落ち着かない場所になってしまうんですね。

そのため、畳リビングにする場合は人があまり行き来しない奥まった場所に配置するのが基本となってきます。

間取り上、どうしても奥まった位置に配置するのが難しいという場合は、段差をつけるなどメリハリが効いた空間にしておきたいですね。

畳リビングが合ってる人、合わない人

それでは最後に畳リビングが合う人、合わない人について見てみましょう。

やはり畳リビングが合う方は畳が好きな方や床での生活が好きな方。

この2つの条件が当てはまるかどうかで畳リビングが合うか合わないかが大きく変わってきます。

畳はそれなりにメンテナンスが必要な物なので、畳が好きかどうかは大きなポイントになってくるんですね。

 

また、人がよく集まる場合も畳リビングはオススメです。

床に座ることが椅子やクッションの数に関係なく同じ目線の高さで一緒に楽しめるからなんですね。

その結果、人が集まって楽しく感じるリビングにすることができます。

 

その一方、畳リビングは一般的なフローリングと比べると価格も高くなりますしメンテナンスの頻度も増えるようになります。

そのため、家のメンテナンスはできるだけ少ない方が良いという場合は畳リビングは避けた方が無難です。

また畳という特性上、洋風の雰囲気の家にしたい場合はどっちつかずの中途半端な雰囲気の家になってしまうので、和モダンからナチュラルな雰囲気の家を目指す場合に畳リビングを選択肢に入れたいですね。

 

その他、畳リビングにするかリビングの横に和室を作るか迷うというケースもよく有ります。

その場合は畳中心の生活がしたいかどうか。

この部分を明確にするのがポイントになってきます。

たとえばリビングの横に和室を作っても、やはり生活の中心はリビングになりやすいものです。

リビングは家の中でも一番快適に作る場所なので、リビングの方が楽で居心地が良いとなるんですね。

その結果、あまり和室には行かないというケースもよく耳にします。

そのためどれだけ畳が身近な家にしたいのか。

この部分をハッキリさせることでよりあなたに合った家を作ることができるんですね。

まとめ

今回は畳リビングについて詳しく見てきました。

リビングを畳にするというのは少し勇気が入りますが、畳や床での生活が好きな方にとっては畳リビングにすることで毎日の生活をより楽しくすることができるんですね。

また、今回ご相談いただいた読者さんのように畳リビングが気になるけどもちょっと個性が強いかなと思ってしまうのは自然なことです。

そのため今回の内容を参考にあなたに合っているかどうか検討してみた上で、やっぱり畳が好きという方はぜひ畳リビングに挑戦してみてくださいね。

では。

 

和室についてはこちらも参考にしてください。

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家づくりは楽しいですか?家は打ち合わせの楽しさで完成度は大きく変わります

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「家の間取りの打ち合わせをしているのですが、当初は見るのも新しいものばかりで楽しく打ち合わせをしていたのですが、最近は打ち合わせをするのが苦痛と感じるようになりました。間取りに対してモヤモヤがあるのは事実なのですが、このまま進めて大丈夫でしょうか?」

読者さんからこのような質問をもらいました。

 

家の間取りの打ち合わせというのはほとんどの方にとって初めての体験ですので、何が正しくて何が悪いのかというのは中々判断しにくいものです。

特に間取りの打ち合わせが楽しく感じられない原因になると、間取りが上手くいかないのが原因なのか、それとも予算などの心配事が多いのか、その他では担当者との相性が良くないのか、などなど、このような事を考えるのはやはり辛いですよね。

では、どうすれば家づくりを楽しむことができるのでしょうか?

 

今回は、家の打合せを楽しくするためには何が大切なのか。

これをテーマにしたいと思います。

建築士の立場から多くの方の家づくりを見ていると、楽しそうな打合せとそうではない打合せの理由というのはかなり明確に見えてきます。

家づくり中の方、これから家づくりをされる方はぜひご覧ください。

家の設計は楽しいもの

家づくりをされている方、特に注文住宅など間取りが自由設計になっている家を建てようと思っている方は間取りを見たりどんな間取りがいいか考えたりするのが楽しいという方も多いのではないでしょうか?

間取りが好きな方は、小さい頃に家のポストに入っていた家のチラシを見るのが好きだったという話もよく耳にします。

やっぱり家を建てられる方にとって間取りは気になる部分ですし、単純にいろんな間取りを見るのは楽しいですよね。

建売住宅であったりマンションの場合は間取りがすでに決まっていますが、自由設計という場合のみ自分の家の間取りを考えることができるので、家の設計というのはある意味では家を建てる人だけの特権とも言えます。

(間取りが自由なのは注文住宅だけではないので、自由設計の家というように表現しています)

あなたに合っている家はどれ?家は注文住宅だけでは無いんです

 

その一方で、実際に家の間取りを作る住宅会社の設計士は家の間取りについてどう考えているのでしょうか?

やはり家の設計士になるくらいなので、家やインテリアに興味がある人間がほとんどです。

当たり前かもしれませんが、これまで家が嫌いという設計士には会った事はありません。

家もそうですし、設計士というのは間取りを考えるのが好きという人でないと続かない職業でもあります。

 

では、家の打合せをしている設計士は皆楽しそうにしているでしょうか?

実は、この部分が設計士が家を、間取りをどう考えているかが色濃く表れる部分でもあり、家の打合せが楽しく感じられるかどうかの分かれ道になってきます。

家の打ち合わせは楽しい?

家を建てる場合、家の間取りの打ち合わせでは、設計士、もしくは営業マンと打と合わせをして間取りや仕様を決め、家を建てていく事になります。

では、実際に家の打ち合わせが始まった時、1度、設計士の表情にも注目してみてください。

担当の設計士の表情はどうなっているでしょうか?

 

良い間取りを作っていたり、良い家を建てている設計士というのは、家の打合せ中に良い表情をしていることが多いです。

設計は技術職という側面もあり、あまり感情を表に出さないような設計士や物静かな設計士もいますが、家の間取りや家づくりの話に関しては情熱を持っている事がほとんど。

感情を表に出さなくても、より良い間取りにするためにはどうすればいいのか、どういう方法があるのかということを打合せするので、やはり打合せにも熱がこもります。

 

もちろん、残業続きで疲労困憊であったり、疲労の色が顔に出ている場合もありますが、それだけ間取りのことを考えたり図面を描いているという側面もあり、根本的に家づくりを楽しんでいるかと言う点がポイントになります(設計職というのは夜遅くまで仕事をしている人間が多い職業でもあります)

 

私自身も、間取り1つを作るのにじっくりお施主さんと話をした上で知恵と経験を絞り出し、多くのゾーニングをシミュレーションした中で納得できるベストの間取りを作るというスタンスなので、プレゼンした間取りを喜んでもらえるのはうれしいものですし、毎回の打合せで間取りや仕様がお施主さんに合わせて完成していくのは楽しいものです。

間取りが上手く行かないのはゾーニングが原因かもしれません

 

ベースの間取りでしっかり作り込んでいるので間取りに関してもお施主さんに満足いただける自信もありますし、良い方向に家づくりが進んでいるのが分かるので、基本的に家の打合せは楽しく感じます。

これは他に良い家づくりをしている建築士に聞いてみても、同じ様な回答をもらいます。

単純に、自分のデザインした物がお客さんに喜ばればればがら世に出るというのは、どんなものでも楽しいものですよね。

 

一方で、打合せも業務として淡々とこなすだけの設計士がいるのも事実です。

どうしてこのような違いが出てしまうのか。

それは、間取りもそうですし、お施主さんが家が完成してどのような生活を送るかを考えているかによります。

どれだけお施主さんに「関心」があるのか、それとも「無関心」であるかが打合せに出てくるんですね。

 

家が完成してからのお施主さんの生活を考えず、ただの箱としての家と考えていれば間取りもよく考えずにとにかくできた物を出すだけですし、そのような間取りなので家づくりの打合せをしていて楽しい事もちろんありません。

この「無関心」から、楽しくない打合せが生まれてしまうんですね。

以前、「危険な間取りの3つの特徴。あなたの設計担当者はこんな人ではないですか?」という記事を書きましたが、根本的な原因はお施主さんに対する「無関心」という点がほとんどです。

危険な間取りの3つの特徴。あなたの設計担当者はこんな人ではないですか?

 

もちろん、設計力など技術的な部分もありますが、お施主さんに「無関心」な設計士は新しい事にチャレンジしたり知恵や経験を絞り出すこともないのでいつまで経っても設計力が向上する事はなく、ずっと設計力が低いままというケースがとても多くなります。

その結果、家の打合せも根本的な間取りに魅力がない、提案もない、楽しくないという悪循環になってしまうんですね。

今回ご相談いただいた「楽しくない打合せ」というのも、まずは設計者が「無関心」かどうか。

この部分を一度振り返ってみることで原因を把握しやすくなります。

 

ということは、ここで1度よく考えてみると、逆にこの「無関心」な設計者でなく「関心」のある設計者に家を設計してもらえば、間取りの失敗はかなり避ける事ができるようになるということになりますし、家を建てる人のことをよく考えてくれる設計者であったり営業マン、住宅会社や工務店であれば家づくりが成功する可能性は間違いなく上がります。

どれだけ良い部材、良い仕様の物を使ったとしても、自由設計はただ決まった物を組み立てるだけなく、「間取り」という家の基本がしっかりとできない限り、良い家になることはありません。

住宅会社や工務店選びで土台となるのは、何よりも人になるんですね。

そして、そんな楽しみながら家づくりをする人が定着する会社なのか、それとも離れていく会社なのか。

そんな視点で見てみると、住宅会社選びや工務店選びで失敗する可能性はとても低くなります。

家の担当者が突然退職!そんな時はどうすればいい?

 

家の契約前に設計士と打合せできる住宅会社や工務店であれば、お施主さんに関心のある会社か、それとも違う方向(例えば利益のみ)を見ている会社なのかをしっかり見た上で、契約するかどうかの判断をしてみてくださいね。

まとめ

今回は家の打ち合わせと設計士というテーマで見てきました。

家の設計と言うと技術職のようなイメージがありますが、個人の方に対して家の打ち合わせくらい多くの時間を打合せをする仕事というのはそうはありません。

(個人的には建築士とは技術職でありつつも、話を聞く力がとても大切なサービス業という認識でいます)

 

お施主さんにどれだけ関心と責任感を持っている担当者なのか。

もちろん技術力も大切ですが、関心と責任感を持っている設計士は間違いなく腕が上がるスピードも速いです。

お施主さんに満足してもらうために、限界まで知恵を絞り出しますし、いろいろとチャレンジしてどんどんレベルアップしていくからなんですね。

 

住宅会社や工務店選びで迷われている方は、設計士がどれだけあなたに関心を持って接しているかを見てみるのもとても効果的な方法ですよ。

では。

 

家づくり、土地探しに必要な情報はこちらにまとめています。家づくりの参考にどうぞ。

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  • 担当者がお施主さんにどれだけ関心があるか、それとも無関心かで打合せの楽しさは変わる。
  • 家の打合せが楽しくないと、できる家の完成度も低くなる傾向がある。

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建ぺい率と容積率を知らずに土地を買うのはちょっと待って!家を建てる前に知っておきたい建ぺい率と容積率の話

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家を建てる時には色んな専門用語が出てきますが、その意味を知っているかどうかで家づくりの質や建てる家というのは大きな違いが出てきます。

その中でも家を建てる前の土地情報として欠かせないのが「建ぺい率(けんぺいりつ)」と「容積率」について。

建ぺい率と容積率を知っていないと、場合によっては思ってた大きさの家が建てられないなんてことも。

では、どうして建ぺい率と容積率を知っていないと思ったように家が建てられないのでしょうか?

今回はそんな建ぺい率と容積率を見ながら、失敗しない土地の見方について見ていきたいと思います。

建ぺい率って何?

それではまず、建ぺい率とはどのような物か見ていきましょう。

建ぺい率とは「敷地面積に対する建築面積の割合」のことを言います。

敷地と建築面積を絵にすると下のような感じですね。

建ぺい率

建築面積とはザックリ言うと家が建っている広さになるので、建ぺい率は簡単に言うとの敷地の中の何%が家に使われているのかを表した数字になります。

たとえば、敷地の広さが100㎡、建築面積が50㎡の場合は建ぺい率が50%ということになり、敷地の半分の面積を使って家が建っていることになります。

 

このように敷地面積と建築面積があれば建ぺい率が分かるのですが、では、この建ぺい率はどのような時に使うのでしょうか?

次に建ぺい率を見る時のポイントについて見ていきたいと思います。

建ぺい率のココがポイント

それではまず、次の資料をご覧ください。

土地の販売図面

これは土地の販売図面と言って、土地を売買する際に土地の概要が書かれている資料となります。

土地購入の注意点がたくさん載っている!土地の販売図面の見方を解説します。

 

そして、この販売図面をよく見てみると、建ぺい率と書かれた項目があるのが分かります。

建ぺい率と容積率

この資料では建ぺい率が40%と書かれていていますね。

では、これはどういう意味かと言うと、この土地で家を建てられるのは建ぺい率が40%までということを意味しています。

と言うことは、先ほどの土地は100㎡ほどなので建築面積が40㎡ほどくらいの家しか建てられないことになります。

100㎡の土地に40㎡の家を建てた時の図面のサイズ感で言うとこんな感じですね。

建ぺい率40%の家

40㎡と言うと12坪(24帖)くらいの大きさなので、20帖くらいのLDKを作ったらそれで家が一杯になるという計算になります。

総二階の家を建てたとしても24坪くらいの家なので、ちょっと狭い家になりそうですね。

このように土地にはどれくらいの建ぺい率まで家が建てられるかが決まっていて、建ぺい率次第で家の大きさが変わってきます。

そのため、土地を購入する前に指定されている建ぺい率がどれくらいなのかを確認せずに購入すると言うのは、とてもリスクが高い事が分かります。

土地を契約する時には不動産業者から重要事項説明という土地の内容を説明することが義務付けられていますが、建ぺい率が40%だとしても小さな家しか建てられないということまで教えてくれる不動産屋はほとんど無く、「指定されている建ぺい率は40%です」の一言で終わることがほとんどなので、土地を購入するに建ぺい率を踏まえた家のサイズ感を掴んで置くことはとても大切なんですね。

 

ちなみに、建ぺい率というのは条件が揃えば少し緩和することも可能です。

たとえば住宅地であれば条件を満たした角地であれば10%緩和できるケースが多く、その場合は建ぺい率に少し余裕が出るようになるので、建ぺい率が厳しい地域で少しでも大きな家を建てたい場合は角地を探すと言うのも効果的ですよ。

容積率って何?

それでは次に、容積率について見ていきましょう。

「容積率」も建ぺい率と一緒にセットで覚えておきたい言葉になります。

容積率と言うのは「敷地面積に対する延べ床面積の割合」となります。

建ぺい率の場合は建築面積でしたが、容積率では延べ床面積に変わっているんですね。

延べ床面積とは簡単に言うと家の床面積の合計がどれくらいあるかという事になり、容積率とは敷地の何%が家の床面積に使われているかという数字になります。

建ぺい率は平面的な物でしたが、容積率になると家全体の大きさになるんですね。

たとえば、敷地が100㎡の土地に延べ床面積100㎡の家を建てると、容積率が100%ということになります。

3階建ての家にして上に伸ばしていけば容積率が100%を超えることもよくあり、住宅地であれば容積率が100〜200%くらいになるケースをよく見かけます。

目安としては容積率が200%あれば普通の2階建てでは問題ない大きさに、100%だと場合によってはちょっと窮屈になることがあるといった感じになります。

容積率のココがポイント

それでは建ぺい率と同じように、容積率のポイントについても見ていきましょう。

もう一度先ほどの販売図面に目を通して見ると、建ぺい率の隣に容積率が書かれているのが分かります。

建ぺい率と容積率

この場合は80%と書かれているので、敷地面積100㎡に対して延べ床面積で約80㎡までの家を建てられるという事になります。

80㎡と言うと24坪くらいの家になるので、3人家族であれば問題ありませんが4人家族だとちょっと窮屈という感じの広さですね。

家の間取りは4人家族の場合、最低限どれくらいの広さがあれば生活できますか?

 

そうなると、4人家族の場合はロフトなど床面積に入らないスペースを上手く使う等かなり工夫が必要となる土地と言えます。

このように建ぺい率と同じように容積率は家の大きさが決まる要素となり、容積率を知らずに土地を買うというのはかなりリスクが高い事なんですね。

(実際に土地を購入してから思った大きさの家が建てられないのを知って困っているというご相談も毎年受けています)

 

ちなみに容積率にも緩和要件があり、次の物が代表的な項目となります。

  • 地下室(3分の1まで容積率の計算から除外)
  • ガレージ(ガレージの面積のうち、延べ床面積の5分の1まで容積率の計算から除外)
  • ロフト、小屋裏収納(その階の2分の1まで容積率の計算から除外)

容積率が厳しい土地の場合は、上記の物を間取りにうまく組み合わせながら家を建てていくことになるんですね。

その他、吹き抜けは床面積には入らないので、大きな吹き抜けを作ったとしても容積率には影響されません。

吹き抜けのある間取りにする時に必ず知っておきたい5つのこと

建ぺい率や容積率はどうすれば分かる

ここまで建ぺい率と容積率について見てきましたが、では実際に家を建てる際に建ぺい率や容積率を知りたい場合はどうすれば分かるのでしょうか?

 

主な方法としては土地の資料を確認するか、建ぺい率と容積率は自分でも調べる事が可能です。

不動産業者やインターネットで土地の資料を見てみると土地の概要欄に建ぺい率と容積率が書かれているので、まずは土地の資料で建ぺい率と容積率は確認するようクセをつけておきたいですね。

 

また、土地の資料の他に自治体でも確認できます。

今では多くの自治体のホームページで建ぺい率や容積率など、その土地や地域で家を建てるのにどのような法規制があるかが分かるようになっているので、一度見てみるのもいいですね。

ホームページに載っていない場合も電話で問い合わせたり建築審査課などが入っている役所へ直接行って確認することも可能です。

 

ちなみに世田谷区のホームページのデータを見てみると、このような感じで地図に容積率と建ぺい率が書かれています。

建ぺい率と容積率の地図

Photo:https://www.city.setagaya.lg.jp/mokuji/sumai/001/d00185467.html

基本的には丸の中の小さな数字が建ぺい率、大きな数字が容積率となんですね。

建ぺい率や容積率は場所によって違いがあり、繁華街や大きな道路沿いは建ぺい率や容積率の規制は緩くなり、閑静な住宅街ほど建ぺい率や容積率の制限が厳しくなる傾向があります。

建ぺい率や容積率によって敷地一杯まで家が建てられるかどうか変わってくるので、土地を有効活用したい場所は建ぺい率や容積率が緩めに、敷地一杯まで家を建てると日当たりなど周辺環境に悪影響が出やすい地域は建ぺい率や容積率を厳しくして住環境の悪化を防いでいるという訳なんですね。

 

また建ぺい率と容積率は場所によって違うので、場合によっては1つの敷地の中に2つの建ぺい率と容積率が指定されていることもあります。

そのような場合は面積の割合に応じて計算するようになり、建ぺい率と容積率を出すのにちょっとひと手間が掛かるようになります。

たとえば敷地の中に建ぺい率が60%の場所と80%の場所がある場合、面積の割合に応じて65%になったり70%になったりするんですね。

 

ちなみに2階建ての家であれば建ぺい率が60%以上、容積率が200%以上であれば問題なく家が建てられることがほとんどで、それより小さくなると敷地がコンパクトになるほど影響が出やすくなります。

土地は一度購入すると土地代以外に手数料など多くのお金が必要となり、土地を買い直すと言うのはかなりハードルが高いものです。

そのため建てる工務店や住宅会社を決めている場合、土地の購入前にどれくらいのボリュームの家が入る土地なのかを確認するのもいいですね。

また、住宅街で建て替えをする場合も建て替え計画を積極的に進める前にどれくらいの建ぺい率と容積率を確認してどれくらいの大きさの家を建てることができるかを頭に入れておくと、実際に話が進む際にスムーズに家づくりを進めることができますよ。

まとめ

今回は建ぺい率と容積率について詳しく見てきました。

建ぺい率と容積率によって建てられる家の大きさが決まってくるので、家づくりを具体的に進める前に必ず確認しておきたい項目となります。

特に土地を購入してから思った大きさの家が建てられないというのは絶対に避けたいので、土地探しから家づくりをする際は建ぺい率と容積率はしっかり頭に入れておいてくださいね。

では。

 

家づくり、土地探しに必要な情報はこちらにまとめています。家づくりの参考にどうぞ。

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間取りを左右する階段の位置を決めるための3つのポイント

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間取り相談をご依頼いただいた方の中でもよく質問をもらうのが、「玄関と階段の位置について」。

今の間取りの玄関と階段の位置が良いか場所かどうかは判断が付きにくいので、建築士に場所的に問題無いかどうか1度見てもらい、改善する点があれば改善したいという方が多くいらっしゃいます。

確かに、玄関と階段は配置次第で間取りがガラッと変わってくるポイントなので、ここを最初に間違ってしまうと間取りは中途半端な感じになってしまいますし、実際にしっくりこない間取りというのは玄関や階段の位置がおかしいことが多くあります。

それだけ玄関と階段の位置と言うのは間取りの中で重要な位置を占めているんですね。

 

そこで今回は間取りの中でも階段についてピックアップをして、階段の位置が問題ないかどうか判断する時のポイントについてお話していきたいと思います。

間取りが気になる方はぜひご覧ください。

階段の位置はどこが良い?

階段の位置

まず最初に、階段は家のどの辺りにあると1番便利なのでしょうか?

 

答えは、「できるだけ家の中心付近に階段がある」ということです。

 

家の中心付近に階段があると、2階の各部屋へ行く動線を短くしやすくできますし、ムダなスペースがないコストパフォーマンスの高い家を作りやすくなります。

言い方を変えると、家の中心付近に階段を配置することで2階の廊下を少なくできるんですね。

その間取りは動線が考えられていますか?家の間取りと動線について

 

反対に家の端、それこそ家の隅っこに階段を配置すると、2階の各部屋へ行く動線がどうしても長くなってしまいます。

同じ隅っこに階段を配置するとしても玄関の近くに階段がある場合はまだマシですが、例えば家の一番奥に階段がある場合はどうなるでしょうか?

家に帰って来て寝室まで行くのに玄関から家の奥まで移動して階段を上り、そこからさらに長い廊下を通って部屋に行く事になってしまうなんてことも。

毎日家の中を端から端まで何度も移動するというのは、やはり不便ですよね。

それだけ階段の位置次第で2階の間取りというのは大きな影響を受けるようになります。

 

このように、階段の位置が悪いと家の中をウロウロばっかりしてしまい、ストレスに感じてしまう原因にもなりかねません。

そのため、階段の位置が良いかどうか見るにはまず、家に帰ってきてから部屋へ行くまでの動線がどれくらいの長さになるか1度見てみることが大切なんですね。

 

ちなみに、階段が家の隅に配置される場合はどういったケースが考えられるのかも少し見てみましょう。

まず、リビング階段にするのか、それともリビング階段にしないかで階段の位置はかなり変わってきます。

リビング階段にする場合、リビングは家の中心付近に配置されることが多いので階段を家の中心に配置しやすくなります。

一方でリビング階段にしない場合はリビング以外の場所に階段を配置する必要が出てくるので、階段を配置するスペースが限られる傾向があります。

玄関からリビングへ行くまでに階段を配置するか、リビングを通りすぎてから階段へ行くという形になるので、階段が家の端にくることが多くなるんですね。

そのため、寒さ対策でリビング階段にしない場合などは、階段の前に引き戸を付けて寒い時期は区切れるようにしておくという方法も選択肢の中に入れておくと間取りの幅が広がりやすくなります。

リビング階段は寒い?プロが教えるメリットとデメリット。

 

その他に、特に経験の少ない設計士でたまに見られるケースですが、家の間取りの余った部分に階段を配置してしまい、階段が家の中でも浮いたような場所に配置されているというケースもあります。

玄関やLDK、水まわりの配置に意識が行ってしまい、最後の残ったスペースに階段を配置しようとしてしまうために階段の位置が変になってしまうんですね。

(私も若い頃に仕事として初めて家の設計をした時、ついついLDKや個室の配置に意識が行き過ぎて階段を後回しにして家の端に配置してしまい、上司から速攻でダメ出しを受けた苦い記憶がありますw)

 

また、階段の場所は家が広ければ広いほど影響が大きくなり、コンパクトな家ほど場合は少なくなります。

たとえば、大きな家であれば階段の位置が変だとそれだけ移動に手間がかかるようになりますし、それだけ毎日の生活の中で家をウロウロ移動する必要が出てくるんですね。

その一方で、コンパクトな家の場合は階段をあえて家の端に配置することもあります。

階段は意外と場所を取るものなので、家の真ん中付近に階段を配置することで家全体のバランスが崩れてしまうことがあり、上手く納まる場所に階段を配置するという訳なんですね。

そのため、階段の場所に無理がないか、綺麗に階段が納まっているいるかに注目してみるのも良いですね。

階段の配置の仕方

階段

ここまで、階段の位置はどこが良いかについて見てきました。

では、実際に間取りの中で階段の位置の良し悪しを見極めるにはどうすれば良いのでしょうか?

次に具体的な方法を見ていきましょう。

 

階段は家の部屋、例えばリビングや個室とは大きく違う部分が1つあります。

それは何でしょうか?

 

答えは、階段には部屋には無い、他の階を繋ぐという機能を持っているということです。

当たり前といえば当たり前のことですが、階段の位置を上手く配置するには、この当たり前のことを再認識する事が第1歩となるんですね。

 

例えば2階建ての家であれば、階段の位置は1階、2階の両方の間取りに影響を及ぼします。

そのためまずは1階の間取りを造り、そしていざ2階の間取りを造るとなった時にはすでに階段の位置が決まっているので、2階の間取りは階段の位置に合わせて作る必要が出てきてしまいます。

2階の間取りを作るのに良い位置に階段が来ていれば良いですが、間取りが作りにくい位置に階段が来ていると廊下が長くなったり部屋の形を調整して2階の間取りを作る必要が出てくるんですね。

 

でもこれ、何かおかしい感じがしませんか?

2階が良い間取りになるのかどうかは階段の位置次第というのは何かもったいないですよね。

2階の間取りが階段の位置に縛られることで廊下が長くなってしまえばそれだけムダなスペースが増えてしまいますし、廊下が長いと暗い廊下になりやすく見た目の雰囲気も悪くなってしまいます。

(2階が変な場合は1階の階段の位置を直せばいいのですが、階段の位置をやり直すには1階の間取りも1からやり直すこととなり、そこまで手間が取れないからと強引に2階を作っている間取りも見受けられるのは残念なところです)

 

では、どうすれば階段の配置は良くなるのでしょうか?

実は、2階のおおよそのゾーニングを考えてから階段の位置を決めるという方法の方が、階段の位置は上手くいきやすいんです。

間取りが上手く行かないのはゾーニングが原因かもしれません

 

例えば2階の間取りを作り階段の位置を決めて、1階の間取りも上手く作れればベストですが、階段の位置が少し変で1階の間取りが上手く行かないこともあります。

でも、そんな時も2階の方が1階よりも形を調整しやすいことが多く、階段の位置を微調整しながら2階の間取りは変えていく事が容易なので、1階の間取りを作ってから階段の位置を変更するよりも格段に簡単にいろんな階段の位置を検証する事ができます。

(特に2階は玄関という位置を変えにくい物がないので、間取りはいくらでも調整しやすいんですね)

また、吹抜けをつくる場合も吹抜けの広さや効果を最大限考慮しながら階段を配置しやすくなるというメリットもあります。

これで失敗しない!吹き抜けのメリット、デメリットとオシャレな吹き抜けの作り方

 

そのため、1階の間取りを作ってから2階を作るのではなく、2階の間取りで階段がどの位置にあると良い間取りになりそうか当たりをつけてから、1階のその付近に階段が来るように間取りを作る方が間取りをやり直す場合の手間が圧倒的に少なくなり、その分いろんな場所の調整やさらには他にもっと良いゾーニングがあるかを検討する時間が取れるので結果的に良い間取りになりやすいんですね。

 

この辺りは間取りを作る際のプロの技術の話となりますが、このことを踏まえると一般の方が階段の善し悪しを見る場合はどうすればいいかが見えてきます。

 

実際にどうすれば良いかと言うと、階段を見る場合はまず2階の階段の位置が変ではないかどうか。

最初に2階の間取りを見ることで、階段の位置が良いのか悪いのかが分かるんですね。

さらには1階と2階の繋がりを考えられた位置に階段があるかどうかを見てみると、より階段の位置の善し悪しを判断しやすくなります。

 

階段の位置がおかしい間取りに良い間取りはありません。

どうしても間取りはLDKや水まわりの位置など目立つ部分に目が行ってしまいがちですが、良い間取りにするには1度は階段の位置に注目してみてくださいね。

まとめ

今回は階段の位置について見てきました。

階段の位置と言うのは間取りの中でも1、2階をつなぐ背骨のような部分となり、階段の位置が良ければ間取りはいくらでも微調整ができますが、階段の位置が悪ければ間取りは根本的に改善は望めなくなってしまいます。

人の体で言うと、背骨のゆがみを無くせば姿勢が良くなるのと似ていますね。

 

間取りが良いかどうか迷ったときは、1度階段の位置に注目してみる。

これを心がけるだけでも間取りの安心感はかなり変わってくるので、ぜひ階段の位置についてはしっかり見てみてくださいね。

では。

 

間取りについてはこちらも参考にしてください。

これだけは避けたい!!間取りで失敗する黄金の法則

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階段はどこに配置するのがいい?

  • 階段は家の端よりも中心付近に配置する方が廊下が短くなる。
  • 2階の間取りが変な場合、階段の位置がおかしい事がほとんど。
  • 2階の間取りに当たりをつけてから階段の位置を決めると良い間取りになりやすい。

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家の設計料の相場ってどれくらい?建築士が話す設計料の本音

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「家の設計料について質問があります。複数の住宅会社を検討しているのですが、設計料を取る会社もあれば設計料を取らない会社もあり、また設計料の金額にもバラツキがあります。設計料の相場はどれくらいが適正なのでしょうか?」

このような質問を読者の方からもらいました。

家を建てるのは人生の中で一度あるか無いかという事がほとんどなので、設計料の相場というのは中々イメージしづらいものですよね。

実際に物がある訳でも無いので、設計料が高いのか安いのか読者さんのように疑問に思う気持ちもとてもよく分かります。

では、実際に家を建てる時の設計料はどれくらいが相場となるのでしょうか?

今回は家の設計料について実際にどれくらいの原価が掛かっているのかも踏まえながら詳しく見ていきたいと思います。

家の設計料には何が含まれるの?

それではまず、家の設計料には何が含まれるのか見ていきましょう。

設計料とは家の打ち合わせや図面作成への対価となりますが、その内訳は「人件費」「技術料」「諸経費」となります。

人件費は設計に関係する人の給料や手当に、技術料はデザイン力や提案力に対する対価に、そして諸経費という形になるんですね。

 

また、設計料の中に工事の監理というものも含まれているケースがよくあります。

監理とは図面通りに工事が進んでいるか確認する事で、家の設計だけでなく監理も一緒に行うことが多く、その場合は「設計監理料」という形になるんですね。

 

上記の物が一般的な設計料に含まれる物となりますが、実は必ずしも設計料という形で料金が発生する訳ではありません。

明確な基準が無いので設計料自体を設定するかどうかも住宅会社次第ですし、その金額も自由に決めることができます。

そのため冒頭の読者さんの相談であったように、設計料が住宅会社によってバラバラであったり設計料の設定が無い住宅会社もあるという訳なんですね。

 

ただ、たとえ設計料が設定されていなくても実際には間取りを作る人がいたり図面を製図する人がいるなど、設計料に相当する経費はかかるようになります。

では、それは実際にどれくらいなのでしょうか?

次に実際の設計料の相場について見ていきたいと思います。

設計料の相場ってどれくらい?

設計料について見る場合、大きく分けて2つのケースに分けることができます。

1つはハウスメーカーや工務店など、設計と施工の両方を1つの会社で行う場合の設計料。

もう1つは設計事務所など設計をメインに依頼して工事は別の会社で行うと言う場合の設計料です。

 

たとえば設計と施工を両方行う会社の場合、設計料を安く設定したり設計料をもらわないというケースもよくあります。

設計料自体を本体工事の金額に含むこともできるからんですね。

そのため、改めて設計料を設定する必要性はかなり低くなり、住宅会社によって金額のバラツキが大きくなります。

また、工事の契約をする前に設計契約をする会社の場合は設計料を着手金のような形で計上する場合もありますし、工事契約だけで設計契約を交わさない会社の場合は設計料という項目が出てこないケースもあるなど、契約形態によっても設計料自体が必要ない場合もあるんですね。

 

ちなみに、他の会社との見積もりを比較する場合は設計料も含めた金額で比較するのがポイントです。

たとえば資金計画書の中で家の本体工事と設計料を別に記載すれば家本体は安く見えますし、設計料を本体工事に含めれば家本体の価格は高くなるなど、設計料をどうするかで家の金額が違って見えるからなんですね。

そのため複数の会社で価格を比較する場合は設計料を含めて比較するのが大事なんですね。

傾向としては設計力に自信のある住宅会社は設計料という名目で高めの金額を設定することが多くなり、間取りや仕様の打ち合わせをあまり行わない住宅会社は設計料を低く設定しているケースが多くなります。

また、家が大きかったりデザインのこだわりが強い場合は設計料を高めに設定したり、設計料という名目があることでトラブルの元となりそうな時は設計料という項目は提示しないなど、家を建てる方に合わせて設計料を調整することもあります。

そのため、住宅会社での設計料というのはそれ程意識する必要はなく、資金計画書の中で家を建てるのに総額がどれくらい必要かという部分を見ておけばいいんですね。

家の資金計画はどうすればいい?資金計画書の見方と押さえておきたいポイント

 

では次に、設計事務所に依頼したケースについても見てみましょう。

設計事務所に家の設計を依頼した場合、設計と工事が別々となるため設計料の明確な基準を設けている事がほとんどです。

設計事務所にとっては設計料が人件費や経費、利益に直結してきますし、お施主さんにとってはどれくらい設計料が必要か分からないと依頼できないので、どれくらい設計料が必要かを明確にしているんですね。

 

ちなみに設計事務所で一番多いケースとしては、家の総額に対して数パーセントを設計料としているケースです。

その場合の設計料は家の総額の10〜15%程に設定されていることが多く、2,000万円の家で15%の設計料だとすると300万円の設計料が家本体以外に必要ということになります。

この料率は家の本体価格が安いほど高く設定されていることが多くなり、本体価格が高くなるほど料率が低くなるよう設定されているケースがほとんどで、たとえ家の工事費が安くても利益が出るような仕組みになっています。

(実際には家の工事費が高くても安くても設計に使う時間や手間はそこまで大きく変わらないので)

 

その他、たまに坪単価で設計料を設定している所もあるなど、設計事務所の場合は設計料の設定にも個性が出てきます。

有名な建築家が運営している設計事務所や実績のある設計事務所の場合は設計料が高めに設定されていたりと、一言で設計事務所と言っても実際の設計料は結構違ってくるんですね。

その他、料率の他に細かい経費などは別途というケースもあるので、あとあとトラブルにならないためにも設計事務所に依頼する場合は必ず最初に設計料の中身についてしっかり説明を受けておきたいですね。

 

ちなみに、住宅会社や工務店で家を建てる場合も設計は外部の設計事務所や建築士に依頼しているというケースもあります。

その場合は建築士がどれだけ打合せに参加するのかなど、どれくらい家づくりに関わるかで設計料は変わってきます。

イメージとしては設計事務所に依頼するほど設計料は掛からない事がほとんどだけども自社の建築士で設計するよりは設計料は高くなる。という感じですね。

家の設計料の原価

家の設計料

設計事務所の場合は設計料が明確になっているのでどれくらい設計料が掛かるものなのか分かりますが、住宅会社や工務店では実際に設計料がどれくらい掛かっているかは分かりにくものです。

では、実際に家の設計料の原価はどれくらいが一般的なのでしょうか?

 

住宅会社や工務店の場合、一般的には設計事務所ほど設計料が必要になることはほとんどありません。

設計事務所の場合は間取り以外にも材料に何を使うかという仕様も含めてイチから決めていくことがほとんどですが、住宅会社や工務店の場合は基本の仕様やルールが決まっているのでイチから決めるよりも必要な打ち合わせ時間というのが少なくなるからなんですね。

(そのため間取りが決まっている企画住宅の場合は設計料というのはほとんど必要なく、総額を抑えることができます)

あなたに合っている家はどれ?家は注文住宅だけでは無いんです

 

では、実際にどれくらい設計料が必要になっているかというと、「図面」「打合せ回数」「提案力」の3つを見る事で大よその相場が分かるようになります。

たとえば図面を見てみると、図面の相場は1枚1万円〜2万円くらいが目安となります。

(図面の中身によって価格に差がでます)

家を建てるのに申請含めて最低でも10枚以上は図面の作成が必要になるので、この分は設計料として必ず必要な部分となってくるんですね。

 

次に打合せ回数を見てみると、間取りや仕様決めの打合せの回数が増えるほど人件費が増えることになります。

(間取りの打合せは何回までと決めている住宅会社や工務店もありますが、これは人件費がどれだけ必要か読みやすくなるのと工事の着工時期が明確になるので回数を決めているケースがほとんどです)

実際の1回の打合せの経費としては1回数万円というのが現実的な数字となり、打合せ回数の設定が多い会社ほど設計料は高くなってくるんですね。

注文住宅の打ち合わせって何をするの?回数や注意点について建築士が解説します

 

最後に提案力は図面作成や打合せの単価に影響してきます。

住宅会社や工務店の設計料と比べて設計事務所の設計料が高いように、技術力やデザイン力といった提案力があるほど基本的に設計料は高くなり、その分だけ図面作成や打合せの単価が高くなっていきます。

 

この「図面」「打合せ回数」「提案力」の3つを換算すると、家の設計料はだいたい家本体の2%〜5%くらい、たとえば2,000万円の家であれば40万円〜100万円くらいが実際の設計料の目安となります。

言い換えると家を建てるのに少なくともこれくらいの設計料は必要となってくるんですね。

それだけの設計料が掛かっても建てたい家と感じられるかどうか、またデザイン性や提案力を含めると設計料は十分に納得できる。

そんな住宅会社や工務店を選ぶと言うのも家を建てた時の満足度に大きく影響してくる部分となるんですね。

まとめ

今回は家の設計料について詳しく見てきました。

住宅会社や工務店で家を建てる時は設計料という項目はあまり気にせず家の総額がどれくらいかを見るのが大切に。

設計事務所など設計に特化している所に依頼する場合は、設計料がどれくらいか、また何が含まれているか見るのが大切なんですね。

そしてその設計料にも納得できる住宅会社や工務店、設計事務所に依頼する。

そうすることでより満足度の高い家にすることができるんですね。

では。

 

家の予算についてはこちらも参考にしてください。

注文住宅の予算はどれくらい?年収別、家賃別で見たあなたに最適な予算の目安

家が予算オーバーする5つの要因とプラスα

家の建て替えに必要な費用ってどれくらい?新築に建て替える時の5つのポイント

新築の家をコストダウンするにはどうすればいい?コストダウンに効果的な場所10選

注文住宅の内装を効果的にコストダウンするために知っておきたいこと

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家づくりBlogの記事一覧

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間取りについて

間取りの基礎知識

【間取りの失敗まとめ】よくある間取りの失敗と後悔しない秘訣

一軒家の間取りで失敗しないために気をつけたい7つチェックポイント

あなたの間取りは大丈夫?日々の暮らしを左右する壁と窓の話

間取りが上手く行かないのはゾーニングが原因かもしれません

間取りの善し悪しを簡単に見分ける方法

その間取りは動線が考えられていますか?家の間取りと動線について

新築の間取りで失敗しないために必ず知っておきたい、たった1つのこと

これだけは避けたい!!間取りで失敗する時の黄金の法則

来客が多い家で気をつけておきたい3つの事

4LDKの間取りのポイントを新築注文住宅を例にご紹介します

回遊できる間取りって使いやすいの?メリットとデメリットをご紹介します

間取りを見る時に気になること、TOP3

家の間取りを良くするために大切なこと

子育てしやすい間取りにする12の方法

その間取り、今の生活の不満は解消されていますか?

かっこいい家はどうすれば建てられるの?建築士が教えるかっこいい家の建て方

あとで後悔しない!家で暗くなりがちな3つの場所

引き戸とドアのメリットとデメリットと後悔しない設置方法

天井高はどれくらいがいい?最適な天井高を決める方法

家の明るさは大丈夫?後悔しない明るい家にする方法

間取りが上手くいかない場合の効果的な対処方法

家の中が近所から丸見え?視線をコントロールするための4つの方法

その凸凹は大丈夫?部屋をスッキリ見せる方法

良い間取りをつくる会社の法則をお話します

家の間取りに取り入れたい、快適に暮らす6つの方法

家の設計で一番大事な事

良い家を建てる秘訣!それは本当に必要な物ですか?

家の間取りをつくる時の考え方を、狭小地を例にご紹介します

オープンな間取りで注意しておきたい3つのこと

家の間取りは家相に合った間取りにした方がいいの?

家の間取りが出てくるまでにはどれくらい時間が必要?

 

家や部屋の大きさ

住宅の坪数はどれくらいがベスト?理想の家の広さを知る方法を建築士がご紹介します

家の間取りは4人家族の場合、最低限どれくらいの広さがあれば生活できますか?

小さな家と大きな家、家はどちらがいい?

部屋の広さの感覚が人によって違うのはなぜ?

狭小住宅を建てる時に知っておきたい7つのポイント

小さな家って住みやすいの?暮らして楽しい小さな家の作り方

 

平屋や二世帯住宅など

平屋の間取りを見る時に必ず知っておきたい7つのチェックポイント

平屋住宅のメリットとデメリットをプロの建築士がご紹介します

都市部で活躍?コートハウスのメリットとデメリット

二世帯住宅を失敗しないための5つのポイント

賃貸併用住宅にする前に必ず知っておきたいこと

3階建ての住宅で後悔しないために知っておきたいメリット、デメリットと間取りのポイント

間取りのポイント(場所別)

リビング

リビングの間取りを見る前に知っておきたい!代表的なリビングの間取り5選

リビングの広さはどれくらい必要?16帖、18帖、20帖で比べて見ました

4LDKの間取りのポイントを新築注文住宅を例にご紹介します

2階リビングのメリット、デメリットをプロの建築士がまとめました【絶対保存版】

2階リビングの間取りは何をチェックすればいい?建築士が2階リビングの間取りを解説します

2階リビングで迷った時に答えを出す方法

畳リビングはこんな人にオススメ!畳リビングの魅力と失敗しない作り方

リビングのTVってどこに置きますか?

リビング階段は寒い?プロが教えるリビング階段のメリットとデメリット。

 

ダイニング

ダイニングの間取りを考える時に必ず気をつけたい3つの事

 

キッチン

対面キッチンはどれがおすすめ?対面キッチンのメリット、デメリットと後悔しない選び方

ステンレス VS 人造大理石 どっちにする?キッチンのワークトップ(天板)の選び方

キッチンのワークトップに天然石を使った時のメリット・デメリット

木製キッチンってどうなの?あなたに合った木製キッチンを選ぶ方法

キッチンのサイズや大きさはどれくらいが使いやすい?使いやすいキッチンにする方法

キッチンに吊り戸棚は必要?吊り戸棚が合うキッチンと使いやすい吊り戸棚にする方法

キッチンのレイアウトはどれが良い?あなたに合った使いやすいキッチンにする方法

キッチンを選ぶ時にチェックしておきたい5つのポイント

キッチンカウンターの効果的な作り方3選

アイランドキッチンで後悔しないために知っておきたいメリットとデメリット

壁付けキッチンのメリットとデメリットって何?失敗しない壁付けキッチンの作り方

プロおすすめのキッチンのつくり方と選び方4選

オープンキッチンのメリット、デメリットと効果的な作り方

おすすめの食器棚やカップボード4選。あなたに合うのはどれ?

間取りで見る使いやすいキッチンと冷蔵庫の配置4選

キッチンのゴミ箱はどこに置く?お洒落なキッチンにする方法

ペニンシュラキッチンで後悔しないために知っておきたいメリットとデメリット

食器棚を選ぶ時にチェックしておきたい5ポイント

食器洗い乾燥機を入れるなら知っておきたい食洗機の主な特徴

サイドパネルの有無で部屋の印象は大きく変わります

キッチンのゴミ箱の位置を決めるためにチェックしておきたい4つのこと

キッチンショールームに行く前に考えておきたい8つのポイント

 

玄関

オシャレで使いやすい玄関にするための間取りのポイント

玄関に階段ってどうなの?玄関近くに階段を作るメリットと魅力的な空間の作り方

上がり框(あがりかまち)って何?玄関の印象が大きく変わる上がり框の話

玄関に吹き抜けってどうなの?建築士が本音で話をします

価値のある玄関のつくり方

玄関ドアの種類と、玄関ドアを選ぶ時のポイント

汚れが目立たない玄関タイルって何色?

玄関の側にトイレってどうなの?トイレで間取りの善し悪しが分かります。

広い玄関土間のある家ってどうなの?土間の使い方と3つの注意点

これで失敗しない!!玄関収納の位置とサイズの決め方

シューズクロークで失敗しないために絶対に知っておきたい5つのこと

玄関ポーチをおしゃれで使いやすい玄関ポーチにする3つの方法

 

寝室、子供部屋

子供部屋に間仕切り壁をつくると、どれくらい費用が必要?

子供部屋の広さはどれくらいが最適?理想的な子ども部屋のつくり方

家を建てるなら知っておきたい寝室の広さとレイアウト

 

和室

新築の家に和室は必要?理想の和室を作るための7つのポイント

小上がりの和室ってどうなの?小上がり和室のメリットとデメリット

小さな空間でも楽しめる!家に床の間をつくる時のアイデア7選

和室、畳コーナーの広さはどれくらい必要?2畳から8畳まで比べてみました

障子が持つ5つの魅力と知っておきたい注意点

和室をモダンに見せるために効果的な7つの方法

 

その他の部屋

書斎はどう作ればいい?あなたに合った書斎を作るための5つの方法

在宅ワークしやすい家はどうすれば作れる?快適で楽しく仕事ができる場所を作る方法

神棚の設置場所はどこがいい?神棚について知っておきたい6つのこと

仏間はどこにつくればいい?最近のお仏壇はこうなっています。

 

トイレ

水回りはレイアウトで使い勝手が変わる!水回りの間取りで知っておきたい7つのこと

トイレの位置はどこがいい?避けたい場所と理想的なトイレの場所

新築の家にトイレが何個あるのが良いか検証してみました

タンクレストイレのメリットとデメリットをプロの建築士が解説します

トイレをオシャレにする方法とトイレ収納の話

階段下トイレを快適にする6つのアイデア

タンクレストイレとタンク付きトイレの違いって何?

トイレはココを見る!毎日使うトイレでチェックしておきたいこと

トイレその後に!!どうする?手洗いの方法

失敗しない紙巻器(ペーパーホルダー)の選び方

 

洗面、お風呂、家事など

おしゃれで使いやすい洗面所をつくるための5つのポイント

家の2階にも手洗いや洗面台は設けた方がいいの?

脱衣所を作る時のメリットとデメリットって何?

造作洗面台と既製品洗面台のメリットとデメリット

洗面脱衣室に設置したい便利な収納アイデア6選

こんなのアリ!?家にあると笑えるオモシロ水栓をご紹介します

洗面脱衣室をみれば快適な家かがわかる!知っておきたい4つのチェックポイント

浴室はどれが良い?ユニットバスや造作風呂の選び方を解説します

ユニットバス選びで失敗しないための9つのチェックポイント

快適なお風呂にするための3つのポイント

お風呂の断熱性能を上げる3つのメリット

部屋干しはどこに干す?部屋干しのオススメの場所と注意点

部屋干しするにはこれが一番!オススメの室内物干5選

 

階段

間取りを左右する階段の位置を決めるための3つのポイント

スケルトン階段を使ってリビングをおしゃれに!間取りで見るスケルトン階段の効果的な作り方

らせん階段って使いやすいの?らせん階段のポイントを建築士が解説します

ストリップ階段ってどんな階段?ストリップ階段の種類とメリット、デメリット

階段下収納や階段下トイレってどうなの?効果的な階段下の使い方

階段にはどんな種類がある?知っておきたい階段の4つの形

 

廊下、吹き抜け、勾配天井、ロフト

廊下のない間取りにするための5つのポイント

吹き抜けのある間取りにする時に必ず知っておきたい5つのこと

吹き抜けのメリット、デメリットと失敗しない吹き抜けの作り方

こんな吹抜けは止めておいた方がいい!!残念な吹抜け4選

勾配天井ってどうなの?勾配天井の魅力とデメリット

小屋裏収納って必要?失敗しない小屋裏収納の作り方

ロフトのある家って実際どうなの?100棟以上見てきた正解がコチラです。

スキップフロアをつくるなら知っておきたいメリットとデメリット

 

収納

ウォークインクローゼットの失敗しない作り方とベストな収納方法

クローゼットで失敗しない!家のプロが教えるクローゼットの収納術

壁面収納はリビングに最適!壁面収納が合う間取りと効果的な壁面収納の作り方

おしゃれなリビングにするための収納術。片付く部屋にする方法をご紹介します。

きれいなキッチンを長く保つ!キッチン収納の5つのポイント

床下収納庫はどこに設置するのがベスト?床下収納の位置を検証しました

収納を作る時に知っておきたい、2つの収納スタイル

衣装部屋を家につくると家がスッキリする3つの理由

パントリーを上手く使って収納上手に!メリット、デメリットと理想の収納方法

ウォークインクローゼットに窓は必要?収納の換気の話

おしゃれなリビングにするための収納術。片付く部屋にする方法をご紹介します。

あなたは「片付けられる人」?片付け上手な人の物の捨て方

 

バルコニー、ガレージ、屋上

バルコニー(ベランダ)を失敗しないために必ず知っておきたい5つのこと

バルコニーの手すり次第で布団の干しやすさは変わります

バルコニー、ベランダ、テラスの違いって何?

あなたの間取りは大丈夫?洗濯の家事動線を考えたバルコニー

ルーフバルコニーのメリット、デメリットと活用するルーフバルコニーにする方法

インナーバルコニーのメリットとデメリットと失敗しない作り方

広いバルコニーや屋上を有効活用する方法

ビルトインガレージを作るなら必ず知っておきたい、ビルトインガレージのある家の作り方

 

家の窓

新築の家の窓で失敗しないために知っておきたい3つのポイント

家を建てるなら必ず知っておきたい窓の話

ハイサイドライトってどんな窓?失敗しないハイサイドライトの使い方

高窓のメリット、デメリットと高窓の効果的な使い方3選

地窓ってどんな窓?地窓のメリットと効果的な使い方

サッシの色は何色にすればいい?色を選ぶ時のポイントと注意点をご紹介します

透明ガラスと型ガラスを効果的に使って家を快適にする方法

家の外観を良くする方法(窓の使い方編)

「横すべり出し窓」を物凄く使っている四角い家を見つけました

家の外観について

外観を良くする方法

家の外観を良くするために知っておきたいこと

家を建てるなら絶対に押さえておきたい外観の話

モダンな外観の家にするために知っておきたいポイントを建築士が解説します

黒い外壁の家にする時に必ず知っておきたい4つのポイント

南欧風(プロバンス風)の家にするなら必ず知っておきたい10のポイント

四角い家の外観はどうすればオシャレに見える?四角い家を作る時の5つのポイント

ルーバーってどんな物?ルーバーを使って家を快適にする方法

おしゃれな白い家にするにはどうすればいい?外観と内装を白にする時のポイント

家の外観をオシャレにする方法【バルコニーの使い方編】

サイディング外壁の張り分けをする際に知っておきたい5つのポイント

あなたの家をカッコ良くするなら、この雨樋がおススメです。

外観の失敗例から学ぶ、絶対に知っておきたい外壁材5選

家の外観が気になるなら知っておきたい「雨樋」の話

 

屋根の形

屋根の形状次第で、家の外観はかなり変わるんです。

屋根材の種類と、コスト、メンテナンス、デザインの違いを解説します

片流れ屋根はどうすればオシャレにできる?片流れ屋根の特徴と効果的な使い方を建築士が解説します

切妻屋根の家をオシャレにするために知っておきたい3つのこと

下屋(げや)って何?下屋の作り方次第で家の外観はすごく変わるんです

 

家づくり全般

家づくりを始める前に知っておきたいこと

家を建てる前に必ず知っておきたい理想の家を建てる方法【絶対保存版】

まるで教科書!理想の家を建てる方法【絶対保存版】

家を建てる時の注意点を建築士がまとめました【保存版】

家を建てるにはどれくらいの期間が必要なの?家づくりの理想的な時間の使い方

家づくりで失敗しないために知っておきたい7つの法則

家を建てたいと思った時にまず知っておきたい3つの事

 

家づくりの基礎知識

家を建てるタイミングはいつがいい?あなたにベストのタイミングを知る方法

住宅にはどんな工法がある?工法ごとの違いとあなたに合った家の選び方

ローコスト住宅はどうすれば快適でオシャレにできる?ローコストな家を作る方法と失敗しない秘訣

自由設計と注文住宅の違いって何?自由設計の家を建てる前に知っておきたい話

将来に売りやすい注文住宅と売りにくい注文住宅の違い

注文住宅を建てる前に必ず知っておきたい!注文住宅のメリットとデメリット

木造住宅ってどんなメリットがあるの?木造住宅の実際のところを解説します

家を建てる時の流れを建築士が簡単にまとめました

家の新築と中古を買ってリノベーション、どちらがお得で価値がある?

無知なまま家を建てるのは本当に残念なこと

3月に引越すなら、いつから家づくりを始めればいいの?

一戸建て住宅だけが持つ7つの魅力って何?

家が欲しいと思った時に必ず知っておきたい「家で失敗しない秘訣」

建売住宅と注文住宅の違いって何?どっちも造った建築士が分かりやすく解説します。

家づくりを失敗しないために知っておきたい3つの事。

失敗に注意!どうして月末に家の契約を迫られることが多いの?

家や部屋によって運気がアップする!?建築士が見てきたホンネをお話します

良い家を建てられる人と、良い家を建てられない人の違い

家づくりは後悔するのも、失敗するのも全て自己責任?

家づくりに間取り相談は必要?間取り相談をした方がいい人と必要でない人の違い

賃貸住宅での不満は家を建てたら解消するの?

家づくりの不安を解消するにはどうすればいい?

それはモチベーションが上がるものですか?家の優先順位で迷った時に考えたいこと

注文住宅で失敗しない!後悔しない注文住宅を作るために知っておきたい4つの事

家でカフェを開くにはどうすればいい?店舗併用住宅をつくるなら必ず知っておきたい事

あなたは良い家が建てられる人?建てられない人?家づくりでとても大切なたった1つの事

家を建てる時に参考になるおススメの本11選

家づくりで夫婦の意見がスレ違った場合はどうすればいい?

あなたに合っている家はどれ?家は注文住宅だけでは無いんです

住宅展示場へ行くのはちょっと待って!

土地と工務店、どちらを先に決める方が良い家が建てられるの?

どんな家に住みたいかが分かる方法

 

家の依頼先の選び方

パワービルダーって何?パワービルダーで家を建てると安く家を建てられるの?

工務店とハウスメーカーの違いについてまとめました

会社の規模によって完成する家が違う!?知っておきたい工務店や住宅会社の見方

雑誌に載っている工務店で家を建てたら安心?

しっかりした工務店かどうかを簡単に見極める方法

家の口コミサイトってどうなの?プロの建築士が本音でお答えします。

工務店でやっている無料セミナーってどうなの?

残念な工務店を簡単に見極める方法

家づくりの失敗例 こんな工務店のはずではなかったのに

家は契約すれば一安心?家は契約がゴールではないんです

初めて工務店に行くのに抵抗が・・。そんな時に効果的な方法をお伝えします

大手ハウスメーカーで家を建てたら安心?

コンペ形式で工務店を選ぶのは止めた方がいい3つの理由

工務店の個性が瞬時に分かる、たった1つの質問

 

担当者について

住宅営業マンの役割とは?理想の営業マンの見つけ方

こんな住宅営業マンは避けたい!家を建てるのをやめた方がいい住宅営業マンの特徴

良い家をつくる設計士が必ずもっているもの

危険な間取りの3つの特徴。あなたの設計担当者はこんな人ではないですか?

プロとしての意見がない設計士、プロとして個性が強すぎる設計士

家の担当者が突然退職!そんな時は家づくりはどうなるの?

営業マンの作る間取りと設計士が作る間取りの違い

設計士さん次第で、どうしてこんなにも違うの?その理由をお答えします。

 

家の打ち合わせ

家づくりは楽しいですか?家は打ち合わせの楽しさで完成度は大きく変わります

注文住宅の打ち合わせって何をするの?回数や注意点について建築士が解説します

家づくりで失敗しないために!家の打合せ記録はもらってますか?

 

災害対策

水害に強い家にするために知っておきたい5つのポイント

家の空き巣対策はどうすればいい?家を建てる時に効果的な7つの防犯対策

災害対策に役立つ!土地を買う前に見ておきたい厳選サイト4選

 

工事スタート 〜 引き渡しまで

新築の家の工事が着工した後に気をつけたい注意点

窓を変更したいんですが、着工後の変更はどこまで可能なんでしょうか?

家の工事中はお茶を持って工事現場へ行くと良い理由って何?

転居の手続き一覧。新しい家に引越しする時に必要な8つの事。

家のお金のこと

家の費用全般

家を建てるには費用はどれくらい必要なの?建築士が教える家の費用のポイント

注文住宅の予算はどれくらい?年収別、家賃別で見たあなたに最適な予算の目安

注文住宅は値引きしてくれるものなの?値引きについての本音の話

家の資金計画はどうすればいい?資金計画書の見方と押さえておきたいポイント

家の設計料の相場ってどれくらい?建築士が話す設計料の本音

まずはコレ!土地ありの人が予算内で家を建てるために知っておきたいこと

注文住宅に相見積もりは必要?相見積もりをする時の3つのポイント

家の建て替えに必要な費用ってどれくらい?新築に建て替える時の5つのポイント

賃貸と持ち家ではどちらの方がお得?プロの建築士がお答えします

家が予算オーバーする5つの要因とプラスα

住宅ローンは変動金利?固定金利?知っておきたい住宅ローンについての考え方

家のメンテナンス費用はどれくらい必要で、修繕するタイミングはいつ?

坪単価の計算方法とプロでも知らない3つの注意点

坪単価45万円の会社だと、いくらで家が建てられるのか調査しました

坪単価26万円の会社で、坪26万円の家は建てられるのか?建築士が調査した結果をお伝えします

 

家のコストダウン

新築の家をコストダウンするにはどうすればいい?コストダウンに効果的な場所10選

注文住宅の内装を効果的にコストダウンするために知っておきたいこと

家の予算がオーバーしたときに1番効果的な方法をご紹介します

注文住宅が予算オーバーした時に効果的な5つの方法

家を安くするためのコツ。家の壁は以外にお金がかかるもの?

一番安く家を建てる方法をお教えします。コストパフォーマンスの高い家にする秘訣

 

土地について

土地探し 〜 購入

土地探しから始める人のための、失敗しない土地の購入方法【絶対保存版】

土地探しで失敗しないために必ずチェックしておきたい7つのこと

建築条件付きの土地は、なんで間取りで失敗しやすいの?

北側斜線制限がある土地で家を建てる時は何を気をつけたらいいの?

狭小地や小さな敷地に家を建てる時に注意する5つの事

土地の価格交渉はできるもの?価格交渉しやすい土地とその方法

土地探しの落とし穴。夏場の土地探しで必ず気をつけたいこと

建築条件付きの土地で失敗しないために気をつけたい3つのこと

地盤改良の費用がいらない?地盤の良い土地の見分け方

宅地ってどんな土地?宅地選びのポイントと良し悪しを見分ける方法

土地探しをしている人必見!土地が出やすい時期っていつ?

土地探しをしてくれない工務店の場合、土地探しはどうすればいい?

土地の価格交渉は良い事?悪い事?

高い家が建たない!低層住居専用地域がすぐに分かる方法

 

土地を見るときのポイント

西道路の敷地で家を建てる時に知っておきたい3つのポイント

東道路の間取りは何を注意すればいい?東道路の土地で家を建てる時のポイントを解説します

ここがポイント!南道路の間取りで知っておきたい5つのこと

北側道路の土地に家を建てる前に必ず知っておきたい事

2階リビングが合う土地、合わない土地

地盤調査ってどんなことをするの?地盤調査結果を見る時のポイントを建築士が解説します

準防火地域で家を建てるなら絶対知っておきたいこと

あなたの敷地にブロック塀はありますか?ブロック塀で必ず注意しておきたいこと

旗竿地(はたざおち)って何?旗竿地を買う前に注意したいポイント【絶対保存版】

広い道路沿いの土地ってどうなの?知っておきたい5つのポイント

埋蔵文化財包蔵地だと家の工事がストップしてしまう!?埋蔵文化財包蔵地で家を建てる時の注意点

家の性能、設備について

家の性能

家は「性能」?それとも「間取り」が大切?

5分で分かる!家づくりで大事な高気密と高断熱の話

家の24時間換気はどれを選べばいい?ベストな24時間換気の選び方

住宅の気密性ってこんなに大切!快適な家を建てるために知っておきたい家の気密

2階リビングやロフトをつくるなら知っておきたい断熱の話

家を建てる人が知らない耐震等級1の不都合な話

地震が来てもあなたの家は大丈夫?家の耐震性能について知っておきたいこと

断熱材の種類にはどんな物がある?あなたに合った断熱材の選び方

家の西日対策はどうすればいい?効果が高い西日対策6選。

風通しの良い家はどうすれば作れる?家の中へ風を入れる方法

家の断熱性能を上げるのに1番簡単な方法

2階リビングやロフトをつくるなら知っておきたい断熱の話

 

家の設備

太陽光発電を家に載せるなら知っておきたい問題点と対策方法

どんな床暖房を使えば良い?おすすめの床暖房3選

エアコンで失敗しないために知っておきたいこと10選

地震で家が倒壊しないために気をつけたい3つのこと

IHで迷っている人必見!IHクッキングヒーターを使う前に知っておきたい3つのこと

木造の家を防音するための3つのグレード

HEMSを導入することで見えてくる、新しい住宅の暮らし方

家の仕様、インテリアについて

家の内装をオシャレにする

新築の内装はどうすればオシャレに見える?内装を決める時の6つのポイント

造作(ぞうさく)であなた好みの家に!造作のポイントとオススメの造作場所

施主支給するなら必ず知っておきたい!施主支給のメリットとデメリットと住宅会社の本音

おしゃれカフェに学ぶ!部屋をおしゃれにするための3つの方法

ハイドアにすると部屋がこんなに変わる!ハイドアの驚くべき効果を検証します

アイキャッチを上手く使ってオシャレな家にする方法

巾木(はばき)って何?巾木で部屋オシャレにするための5つのポイント

フローリングの掃除が違ってくる!?フローリングの色によるメリットとデメリット

インテリアコーディネーターを活用してオシャレな家にする3つの方法

大壁と真壁の違いとメリットとデメリット

これで失敗しない!壁紙と塗り壁の効果的な選び方

男前なインテリアにするために必要な6つの要素

オシャレに見える家とオシャレに見えない家の違いって何?

ニッチを上手く使って生活を楽しくする6つのアイデア

壁を上手く使って、おしゃれな部屋にする方法9選

希望のインテリアを上手く伝えるための3つの方法

 

家の内装材

どんな建具を選べばいい?ドアや引戸を選ぶときに知っておきたいポイント

内装に使う壁材ってどんなものがあるの?知っておきたい壁材のメリット、デメリット

床材を上手く使って快適な家に!5つのオススメの床材と選ぶ時のポイント

CF(クッションフロア)を選ぶ際に見ておくべき4つのポイント

壁紙クロスを選ぶ際に気をつけたい6つのポイント

ピクチャーレールをつける際に知っておきたいこと

タイル貼る時に知っておきたいタイル目地のパターン

モザイクタイルを選ぶ時に知っておきたい3つのポイント

ペットを飼ってる方にぜひオススメしたい床材

DIY好き必見!自分でペイントできる室内建具

キッチンの床をタイルにした時のメリットとデメリットを解説します

おしゃれな家は皆使っている!おすすめ無垢フローリング12選【保存版】

ガラスブロックを使って明るくオシャレな家に!ガラスブロックを上手く使うための3つのポイント

 

家具、家電関係

リビングのソファを買う前に知っておきたいこと

お洒落な家具や雑貨が見つかるおススメのインテリアショップ19選

部屋がお洒落になる!おすすめのソファ10選とソファの選び方

丸テーブルってどうなの?丸テーブルの魅力とメリット、デメリット

我が家にぴったりのダイニングテーブルのサイズを決める5つの方法

知らないと損をするカーテンの種類と選び方

間取り段階から気をつけたい、ウィンドウトリートメント計画の2つのポイント

インテリア別 おススメの装飾カーテンレール

部屋がおしゃれになる観葉植物25選。おすすめのインテリアグリーンをご紹介します。

インテリアコーディネーターがお勧めする部屋別のインテリアグリーン26選

【ジェネリック家具】オシャレなデザイナーズ家具を安く手に入れる方法

北欧インテリアの「BoConcept(ボーコンセプト)」に行ってみた

その家具と家電、家の中にちゃんと入りますか?

おすすめの名作チェア12選 + おしゃれな椅子をご紹介します

洗濯機は縦型洗濯機?ドラム式洗濯機?あなたに合った洗濯機の選び方

部屋に合った最適なエアコンを選ぶ方法

ピアノを置くなら家のどこに置くのがいい?

 

照明、コンセント

これで失敗しない!家の照明プランのチェックポイント

勾配天井にするなら知っておきたい照明アイデア4選

寝室の照明計画でチェックしたい5つのこと

コンセントで失敗しないために必ず知っておきたい5つの方法

スイッチの種類。おすすめのスイッチとおしゃれスイッチをご紹介します。

すごく簡単!おしゃれに見える照明の配置3選。

照明計画の失敗例と、照明で失敗しないためのポイント

間接照明を上手くつくるコツと、必ず避けたい7つの失敗例

電気配線図はここを注意!スイッチを使いやすくする方法

木製のスイッチプレートでナチュラルな雰囲気に

玄関の照明計画で気をつけたい4つの注意点

照明器具で気をつけておきたい4つのポイント(施主支給編)

【ジェネリック照明】名作おしゃれ照明を安く手に入れる方法

庭、外構、駐車場について

その車、ほんとに家の敷地に駐車できますか?

家を建てるなら知っておきたい車の駐車方法

家の外構(庭)の打合せはいつ頃すればいい?

家でバーベキューをする時のメリット、デメリット

郵便ポストを家に設置する時に知っておきたい3つの場所

除草するのって結構大変!効果的な家の雑草対策を教えます。

建築士おすすめのシンボルツリー19選と、シンボルツリーを植える時のポイント

庭が楽しくなる!居心地抜群なウッドデッキのつくり方

あなたの家に自転車を置くスペースはありますか?

中庭で明るい家にする方法と知っておきたい中庭のメリットとデメリット

外構のデザインで家の外観は驚くほど変わります

一戸建ての住宅で宅配ボックスを導入するメリットとデメリット

外用水栓を考える時に気をつけておきたい3つのポイント

縁側のある家をつくる時に大切なこと

 

建築用語について

建ぺい率と容積率を知らずに土地を買うのはちょっと待って!家を建てる前に知っておきたい建ぺい率と容積率の話

床面積と施工面積ではどっちが重要?数字に惑わされない家づくりの方法をお伝えします

高度地区ってどんな場所?高度地区で家を建てる時の注意点を建築士が解説します

省令準耐火構造の住宅って何??建築士が分かりやすく解説します

42条2項道路って何?家づくりで失敗ために知っておきたい3つのこと

間口(まぐち)って何?間口によって建てる家は変わってきます

間取りの記号「WIC、CL、RF、PS、DS、MB、DEN」は何の略か分かりますか?

定期借地権の土地に家を建てたらどうなるの?

狭小地で活躍!知っておきたい家の形状。オーバーハング編

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家具を買うときの3つのポイントと、失敗しない家具の選び方

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ソファやダイニングテーブルなど、家でどんな家具を使うかで部屋での過ごし方というのは変わってきますし、家具は家のインテリアの大きなポイントともなる部分です。

その一方、大きな家具はそんなに頻繁に購入するものではないですし、お値段も結構するので家具選びでの失敗は避けたいですよね。

そこで今回は、家具を買う時に見るべきポイントと失敗しやすい実例をまとめました。

これから家具を買うという方や、部屋のインテリアが気になるという方はぜひご覧ください。

家具を買う時の3つのポイント

満足いく家具選びをする場合、次の3つの要素が重要なポイントになってきます。

その3つの要素とは、

  • デザイン(見た目の印象や部屋に合う家具かどうか)
  • 使い勝手(座り心地や収納量など)
  • 耐久性 (耐えられる重さや家具表面の耐久性)

の3つです。

家具を選ぶ場合、まずは使う用途に合わせて上記の3つが当てはまっているかどうかが満足いく家具選びのポイントなんですね。

 

たとえば家具のデザインというのは部屋のインテリアを決める大きな要素になります。

私は建築士として家の設計をしていますが、完成した家を見ても家具などを入れる前というのはちょっと寂しく感じてしまうものです。

家だけでなく、家具が入って初めて家が完成するんですね。

そして家具を実際に入れると部屋の雰囲気というのはガラッと変わります。

何も無い空間というのはその人の個性や色、生活感という物がなくちょっと無機質な感じが出てしまいますが、家具を入れることで生活をイメージしやすくなりますし、色が入ることで部屋が華やかに見えるようになるんですね。

そのため、部屋やあなたの個性に合った家具を選ぶというのはオシャレな部屋にするための家具選びの第一歩となります。

 

また、家具は置くだけでなく使う物なので使い勝手も大切なポイントです。

家具を買ったけども座ったら疲れる家具や物があまり収納できない家具というのは嫌ですよね。

たとえばソファであれば座り心地というのは大切な要素です。

座面が硬い物もあれば柔らかい物もあり柔らかいほど座った時に楽ですが、柔らかすぎると人と話す時もソファに沈んだ状態になってしまい話していてちょっと偉そうな印象を与えてしまうなどデメリットも出てきてしまいます。

(会社によく有る応接室のソファなんかは何故か柔らかい物が多いですが、打ち合わせをするには柔らかすぎて前のめりの姿勢で商談をしたことがあるという方もいらっしゃると思います)

このように、使う家具で生活のスタイルは変わってきます。

使う用途に合った家具なのかどうか。

この使い勝手という部分も家具選びで押さえておきたいポイントとなるんですね。

 

その他には耐久性というのも家具を買う時に確認しておきたいところ。

たとえばテーブルであれば傷が付きやすいかどうかや熱に強いかどうかというのは必ず確認しておきたいですし、少し使っただけでギシギシきしむような家具は使っていて気になりますよね。

家具は日常で使う物なので、不具合があるとそれだけストレスに感じやすい物でもあります。

 

また、家具の表面もどんな素材なのか知っているかどうかで長持ちするかどうか変わってきます。

たとえば表面にシートを貼った物であれば時間が経てば剥がれてきて古ぼけた感じが強く出ますし、1枚板でできている物であれば時間が経って逆に味が出てくることもあります。

どれだけの期間使う家具なのかを考えた上で、必要な耐久力のある家具を選びたいですね。

家具選びでよくある失敗

大きな家具やグレードの高い家具はそんなに頻繁に購入する物ではないので、購入して初めて失敗したのに気づいたということもよくあります。

でも、失敗しやすいケースというのはある程度パターン化することができ、失敗しやすい場所を知ることで家具選びで失敗するケースをグッと減らすことができます。

それでは次に、家具選びでよくある失敗をについて見てみましょう。

 

実際に家具を見るとイメージと違った

これは特にネットショップで家具を買った場合に多いのですが、家具が届いて実際に現物を見てみるとイメージと違ったり思ったよりも質感が安っぽく感じてしまうということもあります。

ネットで販売されている商品の写真は綺麗に撮られた物が使われるので、現物を見て印象と違うケースもよくあるんですね。

では、このようなイメージの違いはどうすれば避けられるのでしょうか?

 

まず、このようなイメージの違が出る大きな要因としては、家具に使っている素材とサイズ感というのが大きな要素となります。

たとえば家具を作る場合、家具に使っている素材や扉などの表面にどんな物を使っているかでコストというのは大きく変わります。

一番安く家具を作る方法としては、安い素材を使って家具を作り、目に見える表面にシートなどを貼って見た目を整えるという方法があります。

そうすることで安いながらもある程度見た目の良い家具を作ることができるんですね。

そして、このシートを使う方法ではシートのグレードによって見た目の質感というのも変わってきます。

安いものは安く見えますし、高いもの高級感のあるように見えます。

そのため安い家具であればある程、実際に見たときの印象が違うというケースが増えるようになるという点は意識しておきたいですね。

 

また、見た目の質感で失敗したくない場合は素材や面材に無垢材を使った家具を選ぶというのも効果的な方法です。

無垢材の場合はシートを使うのではなく本物の木を使うので質感はかなり高くなり、物によって木目などに多少違いがあっても印象が違うというケースはかなり減らすことができます。

時間が経ってシートが剥がれて急に安っぽく見えるようになったという事も防ぐことができるので、長い目で見るならしっかりした素材、面材の家具を選んだ方が長持ちさせることができるんですね。

 

家具が大きすぎた

インテリアショップで家具を見た時はそうでも無かったけども、実際に部屋の中に家具を入れたら思っていたよりも大きくて部屋に圧迫感が出てしまうというケースもよくあります。

これは実際の部屋の広さを想定して家具を選ばなかったのが大きな要因です。

たとえばインテリアショップでは広い空間に見栄えがするように家具が置いてあるので圧迫感を感じることは無いので、ついつい大きめの家具を選びがちになるんですね。

また、ネットショップで購入する場合もネットの画像だけではサイズ感を掴みにくいという点もあります。

その結果、実際に家具を部屋に置いた時に大きすぎて圧迫感を感じてしまうことになるんですね。

そうならないためにも、家の図面があれば図面の中に実際に検討しているサイズの家具を入れてスペースに無理がないか見てみたり、部屋の寸法を測って実際に家具を置いた場合どれくらいの大きさかシミュレーションしておくのが大切になります。

 

また、家具の形でも見え方というのは結構違ってきます。

たとえば、ソファであれば下が空いているソファなのか、それとも下まであるソファなのかでも見た目の軽さはかなり変わります。

こんな感じですね。

軽い見た目のソファ

落ち着きのあるソファ

家具に軽さを出したい時は脚が見えるソファを、落ち着き感や高級感を出したい場合は脚が見えないソファを選ぶように、必要なシーンに合わせて使い分けたいですね。

どちらか迷った場合は基本的に脚が見えるソファを選んでおくと失敗するケースはかなり少なくなります。

 

家具が届くまで時間が掛かった

家具は購入したからといって必ずしもすぐに手に入るわけではないという点も注意が必要です。

組み立て式など量産品の家具の場合はすぐに手に入ることがほとんどですが、一般的なインテリアショップで購入する場合は発注を受けてから作るということもよくあり、納品まで1〜2ヶ月くらい掛かるということもよくあるんですね。

また、輸入家具は製造だけでなく搬送も必要になるので家具を買ってから納品まで数ヶ月必要ということもケースもあります。

たとえば家を買ったり建てたりする場合は家本体に意識がいってしまい、「家具は引っ越しする前くらいに揃えればいいかな」と思ってしまうこともよくありますが、実際に引っ越し直前に購入した場合だと間に合わないというケースもよく見かけます。

そうならないためにも、家具選びは早め早めに動くことが大切なんですね。

 

組み立てが思ったより大変だった

家具を購入した場合は完成品が納品されるケースと、家具が届いてから自分で組み立てるという2つのケースがあります。

オーダーメードの家具や注文が入ってから作る家具であれば完成品が届くことがほとんどですが、イケアなど大量生産しているインテリアショップの家具は組み立て式がほとんどですし、ネットショップの家具も組み立てというケースがかなり多くなります。

完成品の家具は持ち運びするのにかさ張りますし、傷が付かないようするためにかなり丁寧に搬送する必要がありますが、組み立て式の家具であれば箱詰めして簡単に持ち運べるので、安価な家具の場合は組み立て式であることが多いんですね。

そんな組み立て式の家具の場合、大きさによっては1人で作るのが難しいケースも出てきますし、説明書に絵しか書いてなく組み立て方の詳細がよく分からないなんてことも。

特に扉などパーツが多いものは作業が細かくなるので時間が掛かりますし、大きなものは持ち上げるのが大変だったりと実際に組み立てる時に大変な事に気付いたなんてこともよくあります。

作業途中に一人では組み立てるのが難しいことが分かり、パーツをそのまましばらく放置ということにならないよう、目安の組み立て時間やサイズはあらかじめ確認しておきたいですね。

また、大きな家具ではインパクトドライバーがあると作業が捗ります。

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搬入する時に入らなかった

家具が届いたとしても実際にドアから部屋の中に入らなかったなんてケースもよく耳にします。

組み立て式の家具の場合は部屋の中で組み立てるので問題ないのですが、完成品のソファーやベッドなどの大型家具は家の中に搬入するのが結構大変なんですね。

 

実際に私も以前に大きな作業用のテーブルを発注したことがあるのですが、玄関のドアから入らずに一苦労した経験があります。

(よくよく考えると大きなテーブルなので脚が取り外し式で無い限りドアよりも大きなサイズだと入らないのですが、購入する際はテンションが上がってしまいテーブルの脚まで意識が行っていませんでした・・)

 

では、ドアから入らない場合はどうするかというと、庭やバルコニーなどに大きな窓があれば窓を外して搬入するか、そのような場所がなければ家具を入るサイズに加工する必要が出てきます。

また、2階リビングで1階に大きな窓が無い場合はクレーンで2階まで釣り上げて搬入するなど、家具が入らない場合は手間とお金が余計に掛かってしまうことも。

家を建てる場合は間取りの段階で家具の搬入が可能かどうかも意識しておきたいですね。

2階リビングのメリット、デメリットをプロの建築士がまとめました【絶対保存版】

 

その他、2階以上の部屋に家具を入れる場合で要注意なのが回り階段(U字階段)です。

直線階段だと搬入できても回り階段だと踊り場部分で回りきれない無いんてこともあるので、ベッドなど大きな家具を入れる場合は搬入経路は購入した段階で相談するなど対策を取っておきたいですね。

階段にはどんな種類がある?知っておきたい階段の4つの形

まとめ

今回は家具を購入するときのポイントについて詳しく見てきました。

家具選びというのはサイズ感や部屋に合うかどうかなど意外と難しいものですが、買う時に失敗しやすいポイントというのは決まってきます。

その失敗しやすいポイントを最初に押さえておくことで、家具選びの失敗というのは減らすことができるんですね。

今回の内容を参考に、ぜひあなたに合った素敵な家具を選んで楽しく快適な生活を送ってくださいね。

では。

 

家具についてはこちらも参考にしてください。

お洒落な家具や雑貨が見つかるおススメのインテリアショップ19選「2020年版」

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